2009年4月 6日

日誌 2009年 3月25日〜31日

週刊『前進』08頁(2386号6面3)(2009/04/06)

日誌 2009年 3月25日〜31日
 防衛相がミサイル破壊命令/海自、ソマリア沖で「護衛」開始

●爆発は沖縄戦の不発弾 米海兵隊報道部は名護市の米軍キャンプ・シュワブで3月24日に不発弾が爆発して海兵隊員ら3人が死傷した件で、処理準備をして爆発した不発弾は沖縄戦当時の物だったと発表した。(25日)
●北朝鮮、ミサイルを発射台に 北朝鮮が、東北部の舞水端里にあるミサイル基地の発射台に長距離弾道ミサイル「テポドン2」と見られる機体を設置した、と韓国政府関係者が明らかにした。北朝鮮は「4月4日から8日までに人工衛星を運搬するロケットを打ち上げる」としている。(25日)
●「迎撃できても被害の可能性」 浜田防衛相は参院予算委員会で、北朝鮮が発射したミサイルを地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)で迎撃した場合、破片が地上に落ちて被害が出る可能性を指摘した。(26日)
●不起立裁判、原告請求を棄却 「君が代」不起立を理由とした懲戒処分について、都立学校の教諭ら計約170人が東京都に処分取り消しを求めた訴訟で、東京地裁は原告側の請求を棄却する判決を出した。校長の職務命令は「特定の思想を強制したり、禁止したりするものではない」などとして憲法に違反しないとした。(26日)
●ミサイル破壊措置命令 北朝鮮がミサイル発射準備を進めていることを受け、政府は安全保障会議を開き、ミサイルが日本の領土・領海に落下する場合に備えるとして、自衛隊法に基づく「弾道ミサイル破壊措置命令」を初めて発令することを決めた。これを受け、浜田防衛相が自衛隊に対し破壊措置命令を発令した。(27日)
●アフガンにさらに4千人 オバマ米大統領はホワイトハウスで演説し、アフガニスタンでのアルカイダやタリバーンとの戦いが「ますます危険な状況になっている」として、アフガニスタン国軍や警察の訓練要員として米軍4千人を追加派遣するなどの包括的な新政策を発表した。(27日)
●防衛省敷地にPAC3設置 北朝鮮の「弾道ミサイル」問題で、防衛省は東京・市谷の同省敷地内に地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)の機材を設置した。航空自衛隊浜松基地(静岡県)のPAC3部隊も秋田、岩手両県の駐屯地に向けて出発、首都圏と東北計5カ所に配備された。(29日)
●自公、発射なら追加制裁 麻生首相は、公明党の太田代表と会談し、北朝鮮が人工衛星を打ち上げた場合、日本独自に経済制裁を追加することで一致した。北朝鮮が予告どおり4月4日〜8日に打ち上げれば、13日に期限切れとなる現行の経済制裁の延長とあわせて閣議決定する。(30日)
●ソマリア沖「護衛」を開始 ソマリア沖の「海賊」から日本の関係船を守るためとして派遣された海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」「さみだれ」の2隻が初の任務としてタンカーなど5隻の船団の「護衛」を開始。(30日)
●ミサイル発射準備に衆参が抗議決議
 衆参両院は本会議で、ミサイル発射準備を進める北朝鮮に抗議し、自制を求める決議をそれぞれ全会一致で採択した。(31日)