2009年3月30日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2385号6面1)(2009/03/30)

団結ひろば 投稿コーナー

 第1章 いすゞ藤沢工場門前で解雇撤回を要求 合同労組かながわ 山口恵一

 私は、孫請け会社による契約更新拒否により2月末日、首を切られました。その元凶であるいすゞ自動車は、”業務提携の関係にない会社での解雇”を理由に2度にわたる団交申し入れを断ってきた。現在もなお首切りが続けられている中で、これ以上黙っているわけにはいかないと、3月12日、私は合同労組かながわの仲間とともに門前の座り込み闘争に実力決起しました。
 いすゞ自動車は敷地内からの排除を試みましたが、命懸けの抗議の座り込みの前になすすべがなく、神奈川県警に弾圧を要請するかたわら、”事前のアポが無かったので会うこともできないし、申入書を受け取るわけにもいかない”として、私たちを無視し続けました。ともに働き、ともに首を切られた仲間も座り込みを聞きつけて参加してくれる中、抗議集会は続行されました。「いすゞの労働者はともに闘おう」という訴えが工場構内に響き渡りました。
 私たちの抗議行動に耐えられなくなったのか、ついに退職強要を行った孫請け会社の人事部長といすゞ藤沢工場の総務課長らが引きずり出されてきました。
 会社は必要な時には全国から労働者を雇い、低賃金で残業や休日出勤を強制しながら、経営危機に陥れば真っ先に非正規労働者の首を切るなど、人を何だと思っているのかと徹底的に追及し、すべての責任はいすゞ本体にあることを明らかにさせ、すべての『解雇撤回』と今後、雇用形態にかかわらず一切の首切りを行わないよう要求書を受理させました。
 労働者の誇りにかけての実力行動であり、解雇撤回まで闘い続けます。

 第2章 国際婦人デーで久しぶりにマイク握った 仙台 春野和香

 3月8日、仙台市中心街に「社会を変えよう! 道州制・民営化に反対しよう!」の訴えが響きわたりました。宮城労組交流センター女性部と婦人民主クラブ全国協議会宮城支部で主催した今年の3・8国際婦人デーには、八戸や福島の女性たちが合流し、力強い連帯がかちとられました。
 25人余りが街頭を席巻、次々と発せられる発言で、さながらミニ集会のよう。「人がカネに支配される社会を壊しましょう。資本家どもを倒すために革命をやりましょう!」と火の出るような訴え。傍らには娘。久しぶりのマイクに緊張していた声がりんと響く。
 誘われて見学に来た賃金未払い状態数カ月の民間保育士さんは、街宣を聞いて「こんなこと言っていいの? 何かひどい目にあわされないの?」とびっくり。「こういう運動をしている人たちを知ってよかった。泣き寝入りしないでがんばりたい」と感激していた。
 交流の場では、「職場の不安定雇用の若者は結婚もできないくらいの低賃金。若い世代を応援しなければ」「自分の組合の問題だけでなく、どんどんみんなでやってくことが大事」「夫はビラまいただけで解雇。生活は大変。でもガリガリ喧嘩(けんか)しながらだけど、楽しい生き方になってる」「デモもストも行わない今の組合を、生きてる実感もてる闘う組合に生まれ変わらせたい」
 家事、育児、介護、さまざまな日常を抱える闘う女性たちが連帯の絆(きずな)を強めて時代を切り開いていく貴重な一歩となりました。

 第3章 最近数人で『資本論』の学習を始めました 秋田 生坂勇樹

 最近数人で『資本論』の学習会を始めました。国民文庫版の第2分冊の中の「労働日」から読み始めたら、本当に認識を新たにする内容で、『共産党宣言』や『賃労働と資本』だけではつかめないような領域で、資本主義に対する価値観を根本からひっくり返されて皆で驚いています。『資本論』こそ資本への怒りを取り戻す、労働者自己解放の武器だと心から思いました。だまされたと思って、ぜひ、みんな読んでみてほしいと思います。まずわれわれの中で『資本論』ブームを起こそう!
 以下は、「労働日」を終えた2人の青年労働者の感想です。

 第1節 資本主義の本性がよくわかった

 私もついに、『資本論』の学習に突入しました。はじめに「労働時間」について学習してみました。
 「絶対的剰余価値」を追求するむき出しの資本主義と労働者階級=人間との闘いが露骨に鮮明に描き出されていました。資本主義の本性がよ〜くわかる内容でした。読めば読むほど”現在の自分たちの状況とそっくりだなあ”と思える内容で、とてもすんなりと頭に入ってきました。
 以前は資本主義者として何一つ疑問に感じず肯定していた労働時間を、マルクス主義者としてとらえ直すことができるようになりました。
 次は「相対的剰余価値」について学習します。これは、むき出さない資本主義(?)と労働者階級との闘いみたいなので少し難解かもしれませんが、自身の中の「内なる資本主義者性」との力関係の闘いを押し切るために、どんどん読みまくります。(マル青労同1年生)

 第2節 8時間労働制を闘いとった歴史

 労働者階級が8時間労働制を闘いとった歴史がよくわかりました。労働時間をめぐる闘いは、階級闘争だということがよくわかった。
 自分は、最近までよかれと思って、サービス労働をしたりしてましたが、それは、今までの労働者階級の闘いをほごにする行為だと気付きました。長時間労働で過労死するような今の状態は、労働者階級の職場の闘いで粉砕しなければならないと思いました。(民間C)