2009年3月30日

法大 「仮処分」粉砕し大宣伝戦

週刊『前進』06頁(2385号5面1)(2009/03/30)

法大 「仮処分」粉砕し大宣伝戦
 「営業権」叫ぶ当局に怒り
 4・24法大解放集会へ進撃

 4・24法大解放集会に向かって、激闘のゴングが鳴らされた。法大資本・増田体制がまた新たな学生弾圧に手を染めたのだ。
 3月17日、法大当局は東京地裁に対して「情宣活動禁止等仮処分命令申立」を行った。法大文化連盟と全学連の8人の闘う学生に対し「オープンキャンパス」が行われる3月26日、法大キャンパスの「半径200㍍以内の近隣」で「幟(のぼり)・横断幕等を掲げ、ビラを撒(ま)き、演説を行い、シュプレヒコールを行う等」の行為を禁止し、違反したら法大に100万円を払え、という命令を求めるものだ。徹底的に弾劾する!
 最大の反革命的特徴はその理由だ。8人の情宣活動が法大の「営業権」なるものを侵害しているから禁止すべきだというのだ。法大当局の「申立書」によれば、高校生などにキャンパスを開放する「オープンキャンパス」は「大学の存立、運営に不可欠な」学生を確保する「きわめて重要な業務」だ。情宣を禁止しないと「営業権」が侵害され、「回復しがたい甚大な損害を与えることは明らか」などという。
 つまりは法大の金もうけの邪魔をするな、ということであり、そのためには「言論・表現の自由」など関係ない、憲法など裁判所の手で踏みにじってしまえ、ということだ。改憲・道州制攻撃そのものだ。絶対に許さない。粉砕あるのみだ。
 3月24日、東京地裁民事第9部で仮処分の審尋が行われた。非公開の法廷なのに法大当局の職員2人が傍聴席に座っている。一丸となって弾劾すると、「2人は大学の関係者」であるが「所属と名前は、学生の追及が怖いから言えない」という。そんな人間を傍聴させるな! 追及も終わらないうちに、針塚裁判官は8人に「言い分を聞く」と呼び出しておきながら、学生の怒りの激しさに怖れおののき、意見をまったく聞かずにボソボソと閉廷を宣言した。
 学生の怒りは頂点に達し、法廷から逃亡する当局職員と法大の代理人弁護士・芝昭彦、そして裁判官を徹底追及した。芝は弁護士になる前は神奈川県警で不祥事をもみ消し免職になった極悪の弁護士だ。学生の怒りは法廷を解放区に変えた。
 裁判所は翌日、法大当局の言い分どおり「仮処分」を決定した。法大資本の手先となり「金もうけのために演説・ビラまきを禁止する」という改憲決定を強行したのだ。東京地裁はもはや「司法」を名乗る資格はない。針塚は恥を知れ!

 第1章 高校生と討論消耗する当局

 そして3月26日、オープンキャンパス当日を迎えた。闘う学生は正門前と総長室のある九段校舎前の2カ所で断固として情宣を展開。法大職員・近藤清之や小川らは恥知らずにもビラをまく学生に向かって地裁の「決定書」を読み上げ、「お前は8人に入っていないが、これで8人は100万円を払うんだ」とうそぶく。ふざけるな! き然としたビラまきに追いつめられ、「オープンキャンパス」に訪れた高校生を正門から出させまいと必死だ。揚げ句の果てにビラを受け取った高校生一人ひとりに「決定書」を見せ、ビラを回収・強奪する始末だ。
 九段校舎前は「200㍍以内」には入らない。「禁止命令」を出された学生が次々とマイクをとり演説し、ビラをまく。道行く労働者が次々とビラを受け取る。不当処分撤回の署名に応じる労働者もいる。オープンキャンパスに訪れた高校生にも出会い、討論になった。弾圧に来た職員たちは、うなだれるばかりだ。不当なビデオ撮影を追及されると、入口のシャッターを閉鎖し奥に逃げ込んでしまった。「これぞ監獄大学! こんな大学のあり方は一ミリも認めない!」。織田全学連委員長のアジテーションが九段の街に響き渡り、多くの労働者が足を止めて聞き入った。
 4・24法大解放1千人集会に向けた激闘は、こうして幕を開けた。あらゆる弾圧を踏みしだいて、法大生と全国学生は新歓決戦から4・24法大集会へと進撃するぞ!