フランスで再びゼネスト
週刊『前進』06頁(2385号4面2)(2009/03/30)
フランスで再びゼネスト
3月19日、フランス全土で今年2度目のゼネストが闘われた。1月29日の250万人を上回る300万人が全国200カ所以上でデモ。サルコジの大統領就任以上最大の闘いだ。学校や交通、医療、行政など公共部門の労働者に加え、民間企業や地方中小都市の労働者の決起が増えている。この2カ月、大学を占拠・閉鎖している学生、研究者・教員も連帯した。
パリで35万人、マルセイユで32万人がデモ。パリの北、コンピエーニュでコンチネンタル社のタイヤ工場閉鎖に反対する数千人の労働者がデモを膨れさせた。東部のミュルーズでは製薬、自動車、建設機械の労働者ら1万人、北西部のレンヌでは学生・教育労働者、自動車、電機の労働者ら3万5千人、アルプスのグルノーブルでは6万人がデモした。
「民営化反対」「解雇撤回」「不安定雇用反対」「最低賃金引き上げ」「購買力向上」などのスローガンを掲げた労働者の圧倒的な決起によりサルコジ政権は譲歩を余儀なくされた。ダルコス教育相は20日に「マスター化計画」(「教育の名人、達人を作る」と称し競争と分断、不安定雇用化を図る)の実施を1年延期すると発表したのだ。
フランスの労働者階級は体制内労組・政党の制動を打ち破り、「大恐慌下のゼネスト」をかちとっている。
(写真は南部のナントのデモ)