日本の闘い世界に届く 3・20イラク反戦6周年集会の発言
労働者のストとデモで戦争とめよう
日本の闘い世界に届く
3・20イラク反戦6周年集会の発言
イラク反戦6周年3・20渋谷大デモは、世界金融大恐慌の進展と新たな戦争の危機、すなわち資本主義の終焉(しゅうえん)という歴史的大転換期にあって、「労働者のストと国際的団結で戦争とめよう」のメインスローガンのもと、プロレタリア世界革命をめざして闘う階級的労働運動の力強いメッセージを世界に発信した。問われていたのはプロレタリア革命の思想と路線だ。アメリカの既成の反戦団体の多くが「恐慌下」を理由に行動を取りやめ、イギリスの統一反戦行動も開催できなかった。労働者のゼネストに直面したフランスでは、第4インターが「マルクス主義」の看板を下ろして解散、革命を否定する体制内指導部の「反資本主義政党」に合流した。革命以外に出口がない情勢で、既成指導部の混迷が、労働者の怒りと革命への闘いを抑えこむ構図は世界共通なのだ。この中で、動労千葉ストを先頭とする1850人の渋谷デモは、体制内派との激しい党派闘争に勝ちぬく際だった戦闘性を示し、日帝権力を震え上がらせた。(編集局)
第1章 青年労働者が基調報告
第1節 労働組合再生へ路線闘争を ワーカーズアクション実行委員会
イラク開戦から6年。世界金融大恐慌が始まり、戦争か革命かが問われる時代です。「労働運動の力で革命をやろう」と訴えて2年。路線が問われ、労働組合をよみがえらせることに一切がかかっていることが鮮明になりました。
大恐慌と派遣切り、大量解雇の情勢をどう見るか。リーマンの破綻だけで64兆円の損失。日本も1000兆円を超える財政破綻です。そのツケを労働者に押しつけるために「聖域なき構造改革」を叫んだ小泉政権の郵政民営化がありました。
経済大国といわれた日本が目の前で崩れている。終身雇用、年功序列、企業内組合というあり方を政府・資本家が自ら壊してきた。そして資本主義最後の延命策の新自由主義が「民営化・規制緩和と労働組合の解体」でした。95年に日経連が提言した「正社員は1割で、9割を非正規に」は現実となりました。もはや「会社あっての労働者」という労働者支配は成り立ちません。
支配階級が労働者を黙らせるためにはメシを食わせることですが、それができなくなった。労働者は首を切られても「自己責任」だと。これに連合は屈服し、経団連の「労使一丸」体制を自ら担っている。このもとであらゆる体制内勢力が、闘う労働者を弾圧している。これと真っ向から対決して、職場から闘う団結を作り出そう。
日本階級闘争は国鉄闘争を軸に大きな分岐点です。87年の国鉄分割・民営化、総評解体と連合発足から労働組合が急激に右旋回しました。行き着いた先が派遣法改悪。これは連合傘下の電機連合の提言で進められた。その先に現在の派遣切りがあります。
国鉄分割・民営化に唯一ストで闘って勝利したのが動労千葉です。動労千葉は、大恐慌の時代に民営化絶対反対の路線で組織を拡大し、労働組合をよみがえらせようと訴えています。これに対して国鉄1047名解雇撤回の旗を降ろし、「政治解決」路線に転落したのが4者4団体派です。
彼らは本日、ワールドピースナウ主催の集会で何をしているか。民営化賛成で戦争反対を闘えるか。断じて否です。彼らの「政治解決」路線も、鉄建公団訴訟の3・25判決で破産した。本日の反戦デモも激しい路線闘争です。
民営化賛成と生産性向上運動の最悪の先兵であるJP労組は、春闘でスト破り宣言を社長に提出するまでに労働者への敵対を深めています。小包の子会社化と強制出向攻撃と真っ向から闘い、団結と労働組合をよみがえらせる決意です。
ロシア革命も「パンと平和」から始まった。不況の底が抜けた現在は資本主義の終わりの時代です。労働者が資本家から権力を取って代わる時代です。労働組合の路線闘争は全世界の課題です。09年決戦に躍り出よう。
第2章 動労水戸の開会あいさつ
第1節 動労総連合も続々とストに 動労水戸書記長 木村郁夫さん
大恐慌で激しい首切りリストラが襲いかかり、労働者が生きていけない状況となった。資本主義の崩壊です。この社会を変えられるのはわれわれ労働者・学生・農民・人民以外にありません。
私は動労水戸の運転士登用差別事件で、20年ぶりに最高裁判決の勝利をかちとった当該です。これまで国鉄分割・民営化に反対し、民営化の手先となったJR総連を打倒するために闘ってきましたが、資本の労働者分断支配の根幹を打ち破る勝利です。
JR資本は最高裁判決を無視し、開き直る態度を決め込んでいる。彼らは完全に追いつめられたのです。私たちは18日、動労千葉とともに春闘ストライキを貫徹しました。動労総連合の仲間も続々とストに決起しています。
労働者こそがストライキで社会を変えられることを実感する時代です。そのような断固たるデモを貫徹しましょう。
第3章 反戦を闘う全学連
第1節 民営化反対と反戦はひとつ 全学連委員長 織田陽介さん
法大当局が情宣活動禁止の仮処分命令申立を出しました。法大でビラをまくな、集会をやるなと。これを裁判所に命令させようとしている。絶対に許せないし粉砕します。
88人も逮捕者を出して闘いをつぶせなかった法大当局が、ついに集会も表現の自由も奪う攻撃に出た。憲法の枠を超えた治安弾圧。これが改憲の核心です。大恐慌の中で、戦争衝動が大学や資本、至る所で激しく噴き出している。これらとの闘いが道州制決戦です。
民営化された成田空港は運ぶものがなく、戦争が始まれば軍隊を受け入れるといいます。農民の農地を取り上げ、破壊して資本がもうける農地法改悪も始まりました。
大学は学生から集めた何千億円もの金を金融取引につぎ込んでつぶれそうです。「教育の民営化」は深刻です。アメリカでは「予算カットされたくなければ軍隊に名簿を出せ」とやられている。学校の中から戦争の衝動が噴き出している。沖縄では道州制で「独立」するために戦争をやろうという攻撃です。
別の「反戦集会」がWPN主催で行われていますが、あっちは民営化賛成のグループ、4者4団体派です。戦争にどういう態度を取るかは、民営化に反対するのかどうかの路線闘争です。
全米鉄鋼労組は「戦闘機の生産が減ると解雇されるから軍縮するな」とオバマの軍縮方針に反対している。ヨーロッパでも、移民排撃の「愛国スト」が右派の労働組合で起こっている。労働組合を巻き込む愛国主義や排外主義に対して、全世界の労働者の階級的団結が問われています。
日本共産党は資本主義の発展を望むと公言した。資本と闘わない労働組合は、資本の利益と延命のための戦争にも反対できません。彼らは「ソマリアの海賊は立派な違法行為」と言い放った。JR総連は「理想でメシは食えない」と軍事輸送推進を言う。社会主義を語っていた連中が戦争の先兵になるのは、第1次大戦に賛成した「第2インターの崩壊」と同じです。反戦闘争の路線的分岐なのです。
道州制攻撃の中で、自治労、日教組の労働者が先頭に立てば全人民の革命的蜂起は可能です。11月集会1万人結集へ、民営化反対・国鉄1047名解雇撤回、道州制反対で闘いましょう。
第4章 スト貫徹の動労千葉
第1節 分割・民営化に決着つける時 動労千葉委員長 田中康宏さん
動労千葉は302人が3日間のストをやりぬきました。スト初日、業務命令を受けた国労の組合員がその場で動労千葉に加入し、ストに突入するという大きな成果をかちとりました。分割・民営化との決着をつける一歩を踏み出したのです。
派遣労働者をはじめ大規模な首切りが始まっていますが、国鉄分割・民営化に決着をつける時、国鉄闘争の勝利こそがすべての労働者の怒りを爆発させます。今日の労働者の状況はすべて分割・民営化から始まったものだからです。
今春闘で連合は、定昇凍結まで受け入れた。労働者の怒りを組織できるのは私たちだけです。全力で組織しぬこう。
大恐慌の一方で戦争が拡大している。労働運動全体が産業報国会に転落した戦前と同じ分岐点です。ここで4者4団体派は政府・自民党に泣きついた。結果は3・25判決ですべて破産です。
アメリカの仲間も闘っています。資本家の手先となったSEIU(サービス従業員国際労組)指導部にカリフォルニアの労働者15万人が大反乱を始めています。こういう闘いに今こそ続こう。
第5章 決戦の三里塚反対同盟
第1節 労働者・農民の連帯で勝利を 反対同盟事務局長 北原鉱治さん
三里塚は43年間、全国の労働者・農民・学生と連帯して闘ってきましたが、いますべての人々、とりわけ若い人に、生きるためにいかに闘うかが問われていると思います。自らの力で未来を切り開く。これが闘いの原点です。自分自身が動かなければ、けっして世の中は変わりません。そうした思いで三里塚も闘ってきました。
いまの政治は無責任でデタラメです。43年を経た三里塚でもいまだに大きな犠牲を生んでいる。農民が命の糧である食糧を生産し、労働者が機械を動かす。この労働者・農民の大きな連帯があれば、今のような政治はいりません。
私の青春は第2次世界大戦で明け暮れました。今日死ぬか明日死ぬか、という毎日でした。そしていま、歴史はくり返されようとしています。
三里塚の闘いも再び決戦となりました。暫定滑走路の北延伸を阻止し、市東孝雄さんの農地取り上げをなんとしても阻止する決戦です。
3・29全国集会を三里塚現地で行います。搾取のない時代をつくるために、皆さんとともに闘う決意です。
第7章 闘う弁護士戦線
第1節 4・21裁判員制度阻止へ 弁護士 森川文人さん
時代は「蟹工船」「チェ・ゲバラ」、闘う労働者の反乱の時代です。私も法大闘争を軸にサミット粉砕闘争など、皆さんと共に闘ってきました。
弁護士戦線も司法改革反対、裁判員制度反対、弁護士激増反対、改憲阻止を掲げ、日弁連会長選挙を闘いました。結果は一歩届きませんでしたが、マルクスいわく「革命的反乱は、労働者階級が勝利するまでは失敗せざるをえない」です。日共スターリン主義を打倒したものの、最終的勝利には至らなかっただけと総括しています。4・21日比谷野音集会は最大の激突点、大結集をお願いします。
いま最も暴力支配が露呈している場所が法大キャンパスであり、東京地裁429号警備法廷です。「ビラまき禁止仮処分」攻撃も粉砕します。
民主党・小沢の秘書が逮捕されたり、支配階級も激しく分裂を開始しています。支配階級は「自己責任」などといって労働者に犠牲を押しつけますが、労働者の自己責任とは権力奪取でありプロレタリア独裁を自己解放的に闘い取ることです。未来をわれわれの手でつかみましょう。
第7章 労働者からの決意表明
第1節 ●国労5・27臨大闘争弾圧被告・羽廣憲さん
検察の論告求刑は、立証もなしで「労働運動に関与し国家転覆をもくろむ者だから有罪にせよ」というふざけた内容でした。6月からの最終意見陳述は国鉄闘争を決する闘いです。関西の被告は「有罪・解雇」攻撃とのまったなしの闘いに突入しています。4・25尼崎事故4周年闘争の大爆発をかちとりましょう。
解雇撤回を投げ捨てた4者4団体の「政治解決」路線は、鉄建公団訴訟の3・25判決の決定で完全に破産しました。金さえ出れば1047名解雇撤回闘争を解散すると言った体制内指導部を絶対に許せません。
いまや革命以外に敵の攻撃を止めることはできない時代です。敵権力と資本の意志は明確です。国鉄闘争が階級闘争として残っている限り、郵政民営化も「日の丸・君が代」攻撃も貫徹しません。1047名闘争は全労働者の結集軸です。
私たち7被告と弁護団は、5・27裁判闘争を国労本部打倒・1047名解雇撤回闘争の最先端の闘いとして、国労共闘の組織をかけて闘います。
第2節 ●八尾北医療センター労組・灰垣美佐子さん
私たちは西郡の森本さんの住宅を奪う2・26強制執行に対し、強制執行絶対反対、八尾北医療センター民営化絶対反対のストに決起しました。部落差別による分断を打ち破り、資本と非和解で闘う労働者の団結をつくって勝利しました。
労働組合が2・26をストで闘うことで、住宅闘争は6千万労働者の闘い、道州制粉砕の闘いとなって爆発しました。
解同本部派や自治体に巣くう共産党の労組執行部による反動は、体制内派を打ち破って労働者の決起をかちとる絶好のチャンスです。ともに闘いましょう。
第3節 ●部落解放同盟全国連合会西郡支部・岡邨洋さん
私たちは2・26の森本さんに対する強制執行阻止を闘い勝利しました。住宅の問題は、部落差別を利用して労働者を分断し、団結させない攻撃でした。しかし、われわれはこれまでの解放運動の枠を打ち破り、労働者階級の闘いとして住宅闘争を闘いました。敵はひとつ。道州制を進める資本であり、橋下知事です。
大恐慌は革命のチャンスです。解同全国連本部や、うそとだましの解同本部派、八尾市住宅管理課と徹底的に対決し、6千万労働者とひとつにつながる闘いをやりぬく決意です。
第4節 ●大阪豊中市の自治体労働者
沖縄の自治体で闘う女性部の2人の仲間がこの集会にカンパを寄せてくれました。
動労千葉の闘いが4者4団体派を打ち破り、革命への巨大な突破口を開いています。このなかで3・6の道州制粉砕・橋下打倒の大阪集会が450人で大成功しました。
公立病院の全面的な民営化計画が明らかになるなかで、自治労の衛生医療評議会が「攻めの民営化」を打ち出した。自治労本部と大阪府本部の腐った正体が暴露されたのです。私たちはこれと非和解で闘う自治体労働者の全国潮流を登場させることができました。
偽女性部ニュースをまいて集会を妨害し、向こうに行った女性部の副部長と書記長を解任しました。これから豊中市職が民営化賛成か反対かで半分に割れる過程に入ります。階級的団結で行こう!
第5節 ●広島の青年教育労働者
2月に広島で行われた日教組の教研集会で、私を含む4人に「誓約書」が送られてきました。会場内外でチラシをまくな、不規則発言はするな、教研の開催中は日教組、広教組の指示に従え、という誓約書にサインしろというものです。中に入って闘うべきか迷いましたが、断固拒否で闘いました。法大のようにマイク握って、機動隊の大部隊に囲まれながら訴えれば、必ず中の労働者は決起すると信じて闘いました。大正解でした。勝ちました。
当日、多くの教育労働者の仲間が誓約書撤回要求の署名に応じてくれました。「あなたのように闘っている人に会えて良かった」と固い握手をする人がいました。涙を流して喜んで『前進』の読者になった人もいます。
ソマリア派兵を目の前で強行されて悔しかったが、悔しさを団結の力に変えて麻生もオバマもぶっ飛ばそう。
第6節 ●沖縄うるまユニオン・富田晋さん
沖縄は今、道州制と米軍再編の二大攻撃を受けていますが、沖縄の労働者は一歩も引いていない。2年前の教科書検定反対12万5千人、あのゼネスト情勢は何も変わっていません。革命と戦争の時代です。沖縄労働者が歴史の表舞台で闘う時がきたのです。
オバマは「北朝鮮のテポドン発射」をあおり立てて、太平洋艦隊のすべてを沖縄と日本海に向かわせている。
沖縄の体制内指導部はこの間まで、このオバマに頼めば基地は撤去できると本気で言っていました。当然にもダメでした。今度は民主党がアメリカに働きかけてくれれば何とかなると。ふざけるな、という話です。僕を「命を守る会」から解雇した連中の問題は、米軍再編と道州制に屈服するかどうかの問題だったことが明らかになったのです。辺野古の体制内指導部は、沖縄の反戦闘争をぶっつぶす、体制に屈服する道にカジを切ったのです。こんな奴らはぶっつぶしてやろう!
動労千葉のストライキに続こう! 沖縄反戦闘争の旗を労働者階級のもとに取り戻そう!
第7節 ●東京北部の医療現場で闘う精研労組
動労千葉と連帯しストライキを貫徹しています。体制内、日本共産党・医労連と闘い、青年労働者が圧倒的に決起しています。動労千葉に続く労働組合をつくろうと闘っています。
国鉄闘争が重大な局面を迎えています。労働組合らしい労働組合をよみがえらせようと闘っています。
党派闘争をやりぬくことです。4者4団体が解雇撤回を投げ捨て、資本を救済することに走っている。これと徹底的に非和解で闘うことが、労働組合をよみがえらせる道です。そうして2月28日のストライキをやってこの集会に合流しました。ともに闘いましょう。
第8節 ●関西合同労組技能育成センター分会
派遣先の奈良の森精機で3波のストライキをぶちぬきました。今年に入っても2波の抗議闘争をぶちぬき、資本家を震え上がらせています。
派遣元のラディア・ホールディングとプレミアラインは3月18日、大量の労働者を解雇し、会社をたたむと通告してきました。労働者を殺し、労働組合をつぶす許し難い攻撃です。
これに対して、私たちは動労千葉のストライキに連帯して抗議闘争に決起しました。そして昨日19日、派遣元の2社に対して、解雇は許さないとストライキをたたきつけました。
われわれの闘いは全国のゼネストに発展する闘いです。皆さんとともに資本主義をぶっ飛ばす闘いを続けます。
第8章 法大解放へ
第1節 4・24に学生の蜂起を闘う 法大文化連盟副委員長 恩田亮さん
法政大学は監視カメラが150個、キャンパスの周りは有刺鉄線、ビラをまけば停学、集会をやれば退学、抗議すれば逮捕、逮捕者は88名。起訴者は22名。絵に描いたような監獄大学です。
先日、法大当局と裁判所から、大学前での情宣活動を禁止するという仮処分の申立書が送られてきました。大学はどこまで腐っているのか! こうなったのもすべて新自由主義が悪いんです。
われわれは黙っていない。先日も文化連盟と全学連は総長の自宅にデモをかけてきた。4月24日には、法大で大規模な学生蜂起を行う! 新自由主義に苦しむ人は全部集まって下さい。監獄大学をぶっ壊すぞ!