2009年3月30日

日機労組 36年ぶり半日スト

週刊『前進』06頁(2385号2面5)(2009/03/30)

日機労組 36年ぶり半日スト
 ”賃下げ・リストラ許さぬ”

 JAM日本機械工業労働組合(東京都八王子市)の組合員150人は3月23日、春闘半日ストライキに一人の脱落もなく決起した。
 昼過ぎから支援の労働者が駆けつけ、午後の就業時間からいよいよストだ。全組合員が職場旗を先頭に食堂前に集合、闘争委員長がマイクを握り、「経営陣の責任を追及し、これからの半日を怒りのストライキとして構えよう! 『リストラするな!』を宣言し、みんなの団結の力で最後まで闘いたい」と決意表明。続いてストライキ宣言を高らかに読み上げ、36年ぶりの半日ストライキについに突入した。
 合同労組八王子委員長、三多摩労組交流センターなどから熱い連帯のあいさつを受けて、14人の職場委員と青年女性部長が「団結して最後までがんばろう!」と発言。
 いよいよ会社に対して全組合員による怒りの抗議行動だ。隊列を組むデモは初めての人が多い。デモ訓練後、2隊列に分かれてデモに出発だ。工場内を「要求貫徹! 春闘勝利!」とコールしジグザグデモで社長室前に向かった。全員がそろって「賃下げ・リストラを許さないぞ!」「勝つまでストライキで闘うぞ」「組合員は怒っているぞ! 要求貫徹まで闘うぞ!」とシュプレヒコールを上げる。日頃の怒りが青空のもと爆発した。

 第1章 組合の再生かけ

 今春闘は大恐慌が全産業に及ぶ中、当初から闘う労働組合の再生をかけて取り組まれた。2月の臨時大会から3月初めの地区の春闘集会、回答促進に向け職場委員を中心にした連日の朝ビラをやり、職場全体の力で春闘態勢を確立していった。
 だが、会社は17日の回答指定日になんの回答も用意しなかった。組合員の怒りに火がついた。「ふざけるな! 組合員をなめるな! この間ずっと賃下げ状態だ。もう我慢の限界だ」
 18日昼休みの闘争宣言集会に続き、19日の勤務時間終了後、会社のふざけた態度に対する抗議集会を行い、執行委員全員がストに立ち上がる決意を表明し、23日のストに臨んでいったのだ。
 ストの後半。まず動労千葉の闘いの記録映画「檄」(88年)を全員で鑑賞し、春闘について職場討議を行った。ほとんどの職場から「ここまできたら納得のできる闘いをしよう」「半日のストをやってよかった」という声が多く上がった。
 まとめでは「09春闘の勝利に向かって」が提起され、今後の方針として、「団結を強化して一人の首切りも許さない闘争をつくっていこう」と訴えられた。再度、外に出て団結ガンバローで半日ストを締めくくった。
 今回のストは①「労使共同宣言」の連合打倒、②道州制・民営化に絶対反対、③動労千葉との連帯——を掲げ、階級的労働運動の路線をとことん貫くストとして打ち抜かれた。
 (投稿/三多摩労働者M)