2009年3月30日

3・20大デモの勝利から4月闘争へ 3・25鉄建公団訴訟判決を弾劾する 動労千葉ストの地平発展させ1047名解雇撤回へ今こそ

週刊『前進』06頁(2385号1面1)(2009/03/30)

3・20大デモの勝利から4月闘争へ
 3・25鉄建公団訴訟判決を弾劾する
 動労千葉ストの地平発展させ1047名解雇撤回へ今こそ

 「労働者のストライキと国際的団結で戦争とめよう」のメインスローガンのもと、イラク反戦6周年の3・20集会には全国から1850人が結集し、戦闘的デモで渋谷の街を席巻した。3・20は、「大恐慌をプロレタリア世界革命へ」の闘いの貫徹をかけた、1〜3月の最大の闘争だった。われわれはこの闘いに、職場生産点から体制内指導部との党派闘争を貫き、時代認識と路線で強固な団結をつくりだし、大勝利した。3・20を打ち抜いた地平から、4月闘争へ進撃しよう。

 第1章 党派闘争を貫き勝利ひらく

 第一に、3・20を頂点とする3月決戦は、4者4団体派との党派闘争だった。そこに徹底的に絞り上げて闘いぬいた。
 われわれは1〜3月の闘いで、吹き荒れる解雇攻撃と職場で徹底的に対決し、春闘ストを全力でぶち抜き、「生きさせろ!」ゼネストの実現に向け、総力をあげ前進してきた。そしてこの地平に確信をもち、国鉄1047名解雇撤回闘争を先頭に、4大産別において道州制・民営化粉砕の闘いを戦略的路線的柱として徹底的にうち立て闘うという09年決戦の方針を、3・20でより鮮明に再確立した。革命情勢が深まれば深まるほど、時代認識と路線をはっきりさせて、徹底的に党派闘争を貫いて闘うことが求められるのである。
 第二に、動労千葉のストライキ闘争の意義は巨大である。動労千葉は3月17日〜19日の3日間、組織の総力をあげてストライキを貫徹した。ライフサイクル粉砕を軸にJR職場に決定的分岐をつくりだし、「スト破り」を決然と拒否して国労から動労千葉に加入する労働者が生み出された。さらに「平成採」の青年労働者を獲得する圧倒的な展望をつかんだ。
 JR東日本は、「スト破り」の屈辱と怒りが動労千葉への大結集となることを恐れ、その対策に大わらわになった。動労千葉組合員はストライキの威力への確信をますます深めた。「組織拡大春闘」としてストを構えたことの決定的勝利性だ。
 第三に、体制内勢力との党派闘争をとおした路線的確立、路線的一致と団結によってこそ、青年労働者を獲得し、職場に根を張った細胞建設をかちとることができるということを、3・20と3月決戦の核心としてつかんだことは重要だ。
 体制内指導部との党派闘争はこれからいよいよ本格化する。6千万労働者の階級的指導部として自己を確立し、第2、第3の動労千葉型拠点を、細胞建設論を基礎に目的意識的に打ち立てること——これが09年決戦の戦略的課題だ。3・20の大勝利で、11月労働者集会1万人結集の路線的土台は形成された。11月への進撃を開始しよう。4〜5月闘争へ突き進もう。

 第2章 日帝危機と麻生の国策捜査

 民主党代表・小沢の資金管理団体「陸山会」をめぐる政治資金規正法違反事件(公設秘書が起訴)は、日帝・支配階級の腐敗と危機と分裂と暗闘の深さ、激しさを突き出している。これは労働者階級にとって、「民主党も自民党もどっちもどっちだ」とか「小沢は辞任すべきだ」とかいうレベルの話ではない。
 戦後史的にも最大級の政治危機にあえぎ、統治能力を喪失している日帝・麻生は、元警察庁長官の官房副長官・漆間などを使って、「自民党政権護持」「民主党・小沢政権阻止」に向け、これまでの事例からは法的にも無理があり批判があるのも承知で、事実上の指揮権を発動し、国策捜査を強行した。小沢の「第7艦隊発言」に象徴される対米対抗性に危機感をもつ米帝の一定の意思が麻生の強権発動を尻押ししたことも明白だ。
 この事態の背後には、大恐慌情勢の激化と大量解雇・賃下げ攻撃の嵐の中で、いよいよ高まる労働者階級人民の怒りがあり、革命情勢の進行がある。日帝・麻生とブルジョアジーは、労働者の反乱と革命的決起を心底から恐怖している。だからたとえまだ議会主義的幻想にとらわれていても、労働者人民が「与野党逆転」に動くことなど許さないというわけだ。
 したがって民主党・小沢への今回の異常とも言える強権発動は、本質的に労働者階級人民への攻撃であり、連合と民主党にクサビを打ち込み、より一層の屈服を迫る狙いにも貫かれている。
 この一方で自民党は「これで良いのか日教組」の大キャンペーンを始めた。日教組本部はこれに全面屈服し、全国教研集会(広島)で革命派に機動隊を差し向けるまでに反動化した。自治労本部は道州制・民営化攻撃に全面賛成し、絶対反対で闘う労働者に襲いかかっている。JP労組本部は「いっさいの争議行為を圧殺する」ことを郵政資本に誓った。3月23日の政府、日本経団連、連合の「政労使一丸で日本型ワークシェアリングを推進する」なる政労使合意は、首切り、賃下げ、団結破壊の巨大な予防反革命である。
 こうした日帝ブルジョアジーの攻撃と小沢問題への労働者階級の回答は、1047名解雇撤回闘争を軸とする4大産別(6大産別)決戦の爆発、「生きさせろ!」ゼネストへの総決起だ。そして「労働運動の力で革命を」の階級的労働運動の発展で日帝・麻生を打倒し、一切の議会主義的幻想を打ち破り、破産し生命力の尽きたブルジョア独裁を粉砕してプロレタリア独裁を打ち立てるために闘うことだ。

 第3章 4・25尼崎闘争に結集しよう

 3月25日の鉄建公団訴訟控訴審判決を徹底的に弾劾し、1047名闘争の発展を切り開こう。
 3・25高裁判決は、05年9・15一審判決を超える極悪の反動判決だ。
 組合差別・不当労働行為を認めながら、「差別がなければJRに採用されたとは認められない」などと言いなし、一審どおり国家的不当労働行為による解雇を全面的に容認した。
 しかも高裁判決は、9・15判決以上に1047名を分断する意図に貫かれている。“停職処分歴があるものはJR不採用は当たり前”と、9・15判決と同様に、国鉄時代に6カ月以上または2回以上の停職処分歴がある原告をあらかじめ排除した。高裁判決はこれに加え、「広域採用辞退者」(6人)は「期待権に対する損害賠償550万円」を半分の275万円に減額、第2希望のJR採用辞退者(4人)はゼロと露骨に切り捨てた。
 3・25判決は、動労千葉の徹底排除—1047名闘争の全面的解体を労働者支配の根幹に据えるという日帝権力・資本の基本路線を、9・15判決以上に悪辣(あくらつ)に貫いた極反動判決だ。
 これは、1047名闘争を解体しなければ、青年・学生を先頭とする6千万労働者の怒りと、1047名解雇撤回闘争が結合し、革命へ発展してしまうというブルジョアジーの恐怖から来る大反動だ。1047名闘争は今こそ自らの存在意義と力を確信し、大恐慌下の労働者階級の反撃の拠点として、自らを断固登場させる必要がある。
 3・25反動判決は同時に、「解雇撤回」が「革命」に発展することに恐怖した4者4団体路線の全面破産でもある。4者4団体は9・15判決の賛美から出発した。そこから動労千葉排除が始まり、解雇撤回を引き下ろすまでにいたった。裁判闘争に原告団員・闘争団員をしばりつけ、「労働者には力がない」と敗北主義を蔓延(まんえん)させ、和解=政治解決という底なしの「お願い路線」に追い込んできたのだ。
 今やその4者4団体路線は全面破産した。今こそ3・25反動判決を徹底弾劾し、1047名闘争の革命的再生と発展の道を大きく切り開こう。
 当面する闘いの課題は4者4団体主催の4・1集会をめぐる攻防にかちぬき、4・25尼崎現地闘争に総決起し、11月労働者集会への進撃を開始することだ。4者4団体派と全戦線で対決し、革命的分岐をつくりだそう。国労5・27臨大闘争弾圧裁判と「国労5・27基金運動」を組織化の決定的武器とし闘おう。
 そして、第2次国鉄決戦を突破口に、道州制・民営化攻撃粉砕の4大産別(6大産別)決戦の大前進をかちとろう。
 学生戦線は、いよいよ09年の新歓闘争を迎える。主流派へ躍り出る決定的チャンスだ。法大での情宣活動禁止の不当な仮処分攻撃を粉砕し、4・24法大解放1000人集会へ攻め上ろう。
 4・21裁判員制度廃止の日比谷野音大集会を絶対に成功させよう。「海賊対処法案」の成立を阻止しよう。3・20の大勝利の地平からさらに4〜5月闘争へ進撃しよう。
 マル青労同・マル学同各1000人組織建設に全力で取り組もう。機関紙を武器に闘おう。