動労水戸 分断攻撃にスト 春闘茨城集会開く
動労水戸 分断攻撃にストで対決
春闘茨城総決起集会開く
動労水戸は3月18日、終日のストライキを打ち抜いた。
これに先立つ15日、動労水戸は茨城県自治労会館で「国鉄闘争勝利! 09春闘茨城総決起集会」を開催した。集会には茨城県下を始め各地から75人の労働者が結集した。
動労水戸は昨年12月、運転士登用差別事件で最高裁の勝利判決をかちとった。運転士の資格を持つ動労水戸組合員を運転職場から徹底排除してきたJR東日本の労務政策は、動労水戸の固い団結によって打ち破られた。ところがJR東日本は、その最高裁判決を逆手にとり、組合指導部の強制配転を始め、組合員の勤務地を一方的に指定することにより、運転士発令を組合分断の手段にしようとたくらんでいる。動労水戸は、この新たな不当労働行為に対する激しい闘いの渦中にある。
基調報告に立った石井真一委員長は、今日の世界金融大恐慌情勢について「資本主義総体が破産している」と喝破し、労使共同宣言を結んで解雇・賃下げを推進している連合などの体制内労働運動を弾劾した。そして、JR東日本の新たな不当労働行為に立ち向かい、「職場に戻って闘い、組織拡大を実現する」と宣言した。
動労千葉の長田敏之書記長のほか、常南交通労組など茨城県内の労働組合、ス労自主、解雇と闘う労働者、闘う国労組合員・闘争団員が連帯のあいさつに立った。
22年の不当配属を打ち破り運転職場に戻る組合員は、「謝罪もしない会社に対する回答は、動労水戸の組織拡大だ」と意気高く決意を表明した。
集会を終えた参加者は、水戸市内デモに出た。「春闘勝利・首切り反対」のかけ声が繁華街に響き渡った。デモの終着地はJR水戸支社前。門扉を固く閉ざすJRに対して「違法企業! 水泥棒!」と怒りの声が飛ぶ。参加者は、JRの新たな不当労働行為を打ち破る決意を込めて、怒りのシュプレヒコールをたたきつけた。