2009年3月16日

西郡闘争 市長と議会を追及 “強制執行の暴挙許さない”

週刊『前進』06頁(2383号5面3)(2009/03/16)

西郡闘争 市長と議会を徹底追及
 “強制執行の暴挙許さない”

 第1章 末光市議と森本さん先頭に

 3月5日の八尾市議会は、2月26日の住宅追い出し=強制執行阻止の闘いの勝利をそのまま持ち込み、部落解放同盟全国連合会西郡支部、八尾北医療センター労組、八尾北命と健康を守る会が全力で決起した。個人質問に立った末光道正議員と森本政二さんを先頭とした傍聴団がひとつになって、田中市長と市議会を徹底的に弾劾した。
 2月7日、市長会で田中は橋下知事と会談した。そこで意気投合して道州制を推進しようとしている。田中が施政方針で掲げる「地域分権」「自律都市」「まちづくり」や、「八尾市立病院への地方公営企業法の全部適用」も道州制攻撃だ。なんでも民営化し、労働者の団結を破壊し、大量解雇・住宅追い出しの道州制攻撃こそ森本さんへの強制執行だ。
 2・26闘争は、これを6千万労働者の最先頭で階級的団結で対決し、はね返した。議会中断中に田中は、末光議員に「警察を呼ぶぞ」と言った。闘いによって追い詰められた田中の敗北宣言だ。力関係は一変したのだ。
 末光議員は、まず冒頭で「田中市長は機動隊を導入し、森本さんに強制執行の暴挙を行った。徹底的に弾劾する」「私は議員でも医者でもなく労働者として団結し、八尾北労組でストライキに決起し、逮捕覚悟で座り込み、正面を守り抜いた」と真正面から追及した。
 さらに、①森本さんの明け渡し提訴を決めた議案は、住宅管理課によって06年9月議会最終日に提出され、一度の審議もせずに決められたことを暴き出した。議会そのものが森本さんの命を「虫けら」扱いしたのだ。あらためて怒りがこみ上げてくる。②「2月25日に森本さんの店を封鎖したフェンス建設は、今年度の西郡整備予算から出し、2月18日に決めた」と八尾市は答えた。老朽化した住宅の修繕などは自力でやれと放棄しながら、追い出しのためには即予算を執行した。しかも地元業者を導入して対立をあおる、地区協と一体の団結破壊を断じて許さない。

 第2章 地区協打倒の情勢切り開く

 森本さんも声を張り上げ、「みんなちゃんと審議したんか」「地区協の声だけ聞いて」「田中市長は人殺しだ」と追及した。議長は森本さんにまで退場命令を出した。許せない。田中は顔を引きつらせ議場から逃げ出した。末光議員は「警察を入れたらええやないか! 道州制=まちづくりは弾圧だと問題がハッキリする」と傍聴団と一体になって弾劾した。吉村(地区協)も共産党や他の議員もじっと聞き入るしかなかった。大勝利だ!
 この闘いは、八尾市の手先=地区協を暴き出し、打倒する情勢を切り開いた。吉村は翌日の個人質問で「供託は滞納だ。追い出されて当然」「自分は応能応益を承認し、そのとき見返りを求めた」と発言した。コーポラティブ住宅など土地転がしがまさにこれだ。
 体制内との党派闘争こそ労働者の怒りを解き放ち、恐慌を革命に転じる導火線だ。森本さんを先頭とした2・26決起は地区協打倒=道州制粉砕、橋下・田中打倒の突破口だ。動労千葉の春闘ストライキと結合し「生きさせろ!」ゼネストへ、3・20首都へ総決起するぞ!
 (八尾北医療センター労組員・青木麻季)