日誌 2009年 3月4日〜10日 米軍“9月イラク撤退”/北朝鮮
日誌 2009年 3月4日〜10日
米軍1万2000“9月イラク撤退”/北朝鮮「衛星迎撃なら報復戦」
●米軍艦が石垣入港を通知 在日米海軍が日米地位協定に基づいて米海軍艦船を4月初旬に石垣港へ寄港させると海上保安庁に通知した。寄港するのは佐世保基地(長崎県)所属の掃海艦「パトリオット」と「ガーディアン」の2隻とみられる。石垣市長は「民間港の軍事利用は絶対に認められない」として反対を貫く姿勢。(4日)
●うるま市に米軍ヘリ不時着 米軍嘉手納基地に向かっていた米海軍ヘリ(MH—60)2機が悪天候のため、沖縄県うるま市浜比嘉島の浜辺に不時着した。ヘリは約10分ほど待機した後、離陸した。ヘリが不時着した浜辺は浜集落に隣接し、近くに浜中学校がある。けが人はいなかった。(5日)
●普天間飛行場で燃料漏れ 米軍普天間飛行場北側の燃料タンクからジェット燃料約3千㍑が流出していたことが分かった。沖縄防衛局によると、約260㍑を回収したが、残る約2700㍑は未回収。米軍がジェット燃料の流出を確認したのは3日。沖縄防衛局には流出事故2日後に外務省を通じて防衛省から連絡があった。(5日)
●米ロ、新核軍縮へ交渉 クリントン米国務長官とラブロフ・ロシア外相がスイスのジュネーブで会談し、今年末で期限が切れる第1次戦略兵器削減条約(START1)に代わる新たな核軍縮条約について、年内の締結を目指す方針で一致した。(6日)
●麻生「沖合」言及せず 麻生首相が就任後初めて沖縄を訪問し、仲井真知事らと面談した。麻生は普天間移設問題で「早期に解決に取り組みたい」と述べた。代替施設の沖合移動については「答える段階にない」とした。米軍普天間飛行場や名護市辺野古などの視察は行わなかった。(7日)
●米軍1万2千、9月撤退 イラク政府は、イラク駐留米軍の1万2千人が9月末までに撤退することで米側と合意したと発表した。オバマ米大統領が表明した来年8月末までの全戦闘部隊の撤退方針を具体化したものとみられる。1月に発効したイラク米軍駐留協定では、今年6月末までにイラクの都市部から、11年末までにイラク全土からの米軍撤退を定めている。(8日)
●「衛星迎撃なら報復戦始める」 北朝鮮の朝鮮人民軍参謀本部は、発射準備を進めているとみられる長距離弾道ミサイル「テポドン2」について「われわれの平和的な衛星に対する迎撃行為には、最も威力ある軍事手段で即刻対応する」「迎撃手段だけでなく、本拠地に対する報復打撃戦を始める。迎撃は戦争を意味する」とする報道官声明を発表した。(9日)
●嘉手納に特殊機続々 米空軍嘉手納基地に、米軍が2機しか保有しない赤外線カメラでミサイル発射や軌跡を探知する電子偵察機RC135Uが飛来した。2月中旬頃から偵察機能を持つ特殊な米軍機が次々と飛来。日米韓が長距離弾道ミサイルとして警戒する北朝鮮の「衛星」発射に関連した動きの可能性が高い。電子偵察機RC135S(コブラボール)2機、上空から地上を撮影するU2高度偵察機1機などが待機している。(9日)