2009年3月 9日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2382号6面1)(2009/03/09)

団結ひろば 投稿コーナー

 第1章 「備品扱い」に大反撃抗議の休暇スト闘う 鳥取・青年労働者 立花悠希

 『前進』2379号の投稿で訴えた「備品扱い」に対し、2月4日、職制に対して「スト宣言」をした。これを受けて職制どもはろうばいして「職場放棄だ! ストライキなんか成立しない。するのかしないのかハッキリしろ!」とわめき立てたが、すかさず私が「公務員のストが禁止されているからか? 労働者がスト宣言すればストライキだ!」と一撃で粉砕した。すると、職制どもは当局に報告。
 その当局は「信用失墜行為、不当要求行為、器物損壊行為(備品を何ひとつ損壊しておらず、まして、公務に支障がない)だ! こちらの言うとおりにできなければ辞めてもらう!」とわめき、デスクがない(パソコンも)、ロッカーは共用などの許しがたい扱いへの抗議に対しては、「備品扱いしていない」と完全に居直った。
 精神的に疲労困憊(こんぱい)してもはやセルフコントロールもままならなくなっていた私は、2月16、17日の2日間、最終日の2月20日、3度、休暇ストに決起した。職制は「後々のこともあるので、どういう意味だ?」と聞いたが、「福利厚生室にすべて話している。それ以上は話さない!」と言い切って抗議の休暇ストを闘った。
 この現実に対してまったく闘わず、「労働者は救済の対象であり、指導しなければ何もできない」と軽んじて蔑視しているのが体制内執行部のダラ幹どもであることも痛切に感じた。
 冗談ではない! 労働者は自己解放の主体であり、同時に無限の可能性を秘めているのだ! それらをつぶして人間を低める者どもと、すべての労働者は絶対的非和解だ。仲間と固く団結したい、それに依拠して闘って、道州制攻撃を粉砕したい!
 あらためて、本物のマルクス主義者になる決意である。

 第2章 A君不当逮捕弾圧を労働者の団結で粉砕 新潟 荒畑隆夫

 2月23日、新潟県警は私たちの仲間であるA君を不当逮捕した。今、新潟ではA君の弾圧に対する反撃が彼の釈放後もどんどん広がっている。
 反撃はA君の逮捕と同時に開始された。A君は弁護士と一体となり、完全黙秘をやり抜いた。そして新潟の労働者の圧倒的なシュプレヒコールによる警察包囲の闘い、新潟駅前での不当弾圧に対する街宣、ビラまき、署名集めの抗議行動で道ゆく人々に訴えた。
 こうした闘いの中で、裁判所も検察の勾留請求を却下し、翌24日にはA君を釈放した。労働者の怒りと団結した力で警察に勝利したぞ。
 不当な弾圧は絶対に許せない。けれども今回の弾圧で新潟の労働者の団結が強まった。
 さらに、3月1日の日曜日、奪還したA君を先頭に奪還勝利のデモと街宣に打って出た。「不当な家宅捜索弾劾」「釈放をかちとったぞ」「生きさせろのゼネストやろう」。力のこもったA君のシュプレヒコールが新潟駅周辺にこだました。
 ワーカーズアクションの宣伝ビラもバンバンまいた。デモの途中では、デモ隊にガッツポーズで声援を送るタクシー労働者も現れた。また、新潟駅前の街頭宣伝では、通りがかったA君の大学の後輩との会話が生まれ、「頑張ってください」と力強い激励を受けた。
 結局、社会を動かしているのは俺(おれ)たち労働者だ。俺たち労働者が資本家に飼われているこの資本主義の現実を拒否した時に、資本の手先である警察による弾圧がやってきた。けれども労働者の力を信じ、労働者の力で反撃すれば勝てるということが明確になった。この反撃の力をばねにして、やるぞ、ワーカーズアクション。やるぞ、生きさせろゼネスト。俺たちの「生きさせろ」の訴えで、これからも新潟の若い労働者のハートに火をつけるぞ!

 第3章 「私は団結に生きる」涙が出るほどに感動 京都大 H

 2・26西郡決戦の朝、労働者・学生が現場を占拠した。10時ごろにようやく執行官が到着し、機動隊も配備されたと伝えられた。だが、執行官はスクラムに跳ね返され、機動隊は裏口からピッキングとチェーンカッターで集団強盗よろしく侵入したために、店舗正面で座り込んでいた学生には、どちらの姿も見えなかった。街宣カーや両側のスクラム、2階のベランダから弾劾のコールが絶えることなく響いた。
 執行官が森本さんの家財一切をダンボールに次々と詰め込み始めた。座り込んでいる僕らとドアガラス一枚挟んでのことだった。あの時ほど怒りに打ち震えたことはない。その場にいた誰もが、今すぐにでも店内に飛び込んで奴らを引きずり出したい衝動に駆られた。本当に悔しかった。
 しかし、だからこそ森本さんの勝利宣言には、涙が出るほど感動した。「われわれは勝利した。私はこれからも団結に生きる」。
 いったい僕らが何を求めて闘うのか、あらためて気付かされた。団結することと、家を守りすべてを労働者の手に奪い返すことは、まったく同義だ。そして団結というものをけっして完全既存のものとしてつかみ切った気になってはいけない。団結はあらゆる闘争現場で常に体験的な感動とともに力強く広がっていくものだ。
 「革命とは団結の究極の拡大である」。僕ら学生にとって、その言葉の本意を痛いほど感じさせられた西郡決戦だった。

 第4章 “共謀罪を廃案に”の執念に燃え国会闘争 東京 W

 2月24日、”共謀罪を今こそ廃案に”の執念に燃え、「破防法・組対法に反対する共同行動」主催の国会前行動に決起しました。労働者の団結そのものを犯罪視し、話し合い・めくばせ、その場にいただけでも「共謀した」と決めつけ、めちゃくちゃな弾圧を狙う。これが「現代の治安維持法」=共謀罪だ。大恐慌のもとで、労働者の首切り・生活破壊そして治安弾圧と戦争で延命しようとする資本主義をぶっとばせ! 労働者の怒りがますます膨れあがり、革命情勢成熟の中で、共謀罪粉砕の闘いは決定的段階に入りました。
 地下鉄国会議事堂前駅出口でビラをまき、衆議院第二議員会館前で座り込みに突入。昼集会では共同行動が混沌(こんとん)のきわみの国会情勢について言及し、廃案の展望を指し示しました。職場・地域で闘う現場からの発言では、8名の不当解雇撤回を基軸にした09春闘を「再雇用要求」を掲げて全国一斉ストライキで闘うス労自主の仲間が、資本主義初期に労働者の団結を破壊するために共謀罪が登場したことに触れながら、「共謀罪の廃案をかちとるためにともに闘おう」と熱烈に訴えました。
 最後に国会議事堂に向かって、がたがたの自民党・麻生政権を直撃する怒りのシュプレヒコールをたたきつけました。
 次は、3月22日「戦争と治安管理に反対するシンポ」(南部労政会館)、4月3日国会前行動だ。団結の力で共謀罪攻撃にとどめを刺そう。

 第5章 米原子力空母佐世保入港弾劾しビラまき 長崎労組交流センター(準) U・A

 2月27日午前10時ごろ、アメリカの原子力空母ステニスが佐世保に入港し、長崎労組交流センター(準)は、早朝より佐世保現地で徹底的にこの暴挙を弾劾しました。そして入港阻止行動に集まった約100人の労働者に、「ステニス入港阻止!」「日米労働者の連帯でオバマ政権、麻生政権を倒せ!」「春闘勝利!」を訴えるビラをまきました。
 佐世保への空母の入港は、歴史的な大闘争となった68年の米空母エンタープライズの入港以来通算11隻目ですが、この4年間は毎年入港を繰り返しています。昨年は2度も入港。佐世保には昨年1月に迎撃ミサイルが配備されていますが、さらに来年までに福岡にも迎撃ミサイルが配備されようとしています。
 中国、朝鮮半島に近い九州は、オバマ政権のもとで沖縄とともに日米のアジア侵略の出撃拠点として一挙に強化されようとしているのです。佐世保−長崎の労働者の怒りは、高まっています。
 ステニスは、陸上と海上26隻の抗議船からの労働者の抗議の声を逃げるようにして佐世保への入港を強行しました。
 翌日、佐世保の島の瀬公園で午後1時30分から佐世保地区労主催の抗議集会が開催され、1000人の労働者が原子力空母の入港に抗議して集まりました。そして米軍基地へのデモ行進を行いました。長崎労組交流センター(準)は、この集会にも駆けつけてビラをまき、「生きさせろのゼネストを!」「恐慌と失業、戦争の資本主義を倒そう!」と労働者に訴えました。

 第6章 ビキニデー55周年に反戦反核東京集会 東京 南村久史

 2月21日、杉並の阿佐谷地域区民センターで、ビキニデー55周年反戦反核東京集会が開かれた。
 1954年3月1日、米帝はビキニ水爆実験を強行。マーシャル諸島人民が人体実験のモルモットとして被爆を強制された。近海で操業中の日本漁船も”死の灰”をかぶり、第五福竜丸の乗組員全員が被爆した。
 このビキニ事件から55年目の反戦反核集会のメイン企画は、「田母神発言弾劾!」「ビキニとヒロシマ——被爆者の怒りを解き放とう!」と題した反核対談。第五福竜丸元乗組員の大石又七さんと被爆3世の中島敦史さんが、吉田義久さん(核問題研究情報センター代表)をコーディネーターに熱弁をふるった。
 法大闘争で不当逮捕され、昨年末に出獄をかちとった中島さんは、侵略戦争を肯定し核戦争をあおる前空幕長・田母神を絶対に許せないと怒りを込めて語った。
 どうしたら核と戦争をなくせるか。大石さんは、ビキニ事件の政治決着への怒りも新たに、日本政府が日本列島を不沈空母としてアメリカに提供していると断罪し、核兵器と戦争をなくすためには軍隊をなくさなければならないと力説した。
 中島さんは、昨年11・2全国労働者集会の成功を獄中で聞き、分断されてきた被爆者と労働者が一体となって戦争を止めることができるという確信を持ったと述べた。
 二人の発言を受け吉田さんが、労働者の国際的団結を強め、核を必要とする帝国主義を打倒しようと力強く訴えた。
 動労千葉執行委員の川崎昌浩さんが特別報告を行い、最後に、広島—長崎反戦反核実行委の三角忠事務局長が、「職場を基点に『生きさせろ!』ゼネストを爆発させ、搾取そして『核と戦争』のない社会をつくる闘いを断固として推し進めていく」という集会宣言を読み上げた。参加者は圧倒的な拍手で応えた。