日誌 2009年 2月25日〜3月4日 オバマが「イラク撤退」演説
日誌 2009年 2月25日〜3月4日
「任務遂行へ海自の武器使用」容認/オバマが「イラク撤退」演説
●「海賊」船射撃を容認 与党「海賊」対策プロジェクトチームは、政府が示した「海賊」対策新法案の骨子案を了承した。海上自衛隊の武器使用権限について、「船舶を停船させるための射撃」を認める規定を設け、自衛隊の海外派遣で初めて「任務遂行のための武器使用」を容認することで一致した。(25日)
●小沢「日本の防衛は日本が責任を」
民主党の小沢代表は、神奈川県横須賀市に拠点を置く米海軍第7艦隊を引き合いに「第7艦隊で米国の極東におけるプレゼンスは十分だ」と24日に発言したことに関し、「(在日)米軍が引くことによって、日本の防衛は日本が責任を果たしていけばいい」と語った。(25日)
●米大統領、イラク撤退表明 オバマ米大統領は、ノースカロライナ州の海兵隊基地で演説し「米国は新たな戦略を進め、イラクでの戦いを終える」と宣言、イラクからの撤退方針を表明した。駐留米軍を現在の14万人余りから、10年8月までの18カ月で9万人以上減らし、すべての旅団戦闘団を撤退させる。(27日)
●新嘉手納爆音控訴審が判決 米軍嘉手納基地の周辺住民5540人が国を相手に、米軍機の夜間飛行差し止めや損害賠償を求めた新嘉手納爆音訴訟の控訴審判決が福岡高裁那覇支部であった。差し止め請求について、米軍機の飛行などは国の支配が及ばない第三者の行為だとした一審を支持し、住民側の控訴を棄却した。騒音による権利侵害の範囲は旧訴訟二審の区域の違法性認定まで引き戻し、被告側の国に過去分56億円余りの支払いを命じた。原告側は上告する方針。(27日)
●麻生「被害想定なら衛星でも迎撃」
麻生首相は、北朝鮮が弾道ミサイルを発射した場合、人工衛星の打ち上げ目的であっても迎撃対象となるとの認識を示した。首相官邸で記者団に「直接(日本に)被害が及ぶのであれば、自衛隊法で対応できる」と述べた。(2日)
●F224月中旬に撤退 米軍嘉手納基地第18航空団の運用群司令官は、同基地に1月から一時配備している米空軍最新鋭のステルス戦闘機F22Aラプターが「4月中旬」に撤退するとの見通しを明らかにした。米空軍は、当初からF22の一時配備は約3カ月間としていた。同機は07年にも12機が一時配備され、10機が未明離陸で帰還した。(4日)
●「海賊」対策で14日にも海自護衛艦出港 政府は、ソマリア沖の海賊対策をめぐり、海上自衛隊艦船を海上警備行動として3月14日に派遣する方針を固め、海賊対策を検討する与党プロジェクトチームに実施計画の概要を示した。派遣される護衛艦には、インド洋に展開する海自補給艦から給油を実施する。広島県・呉港から3月14日に海自第4護衛隊群(呉基地)所属の護衛艦「さざなみ」と「さみだれ」が出港。2〜3週間でソマリア沖に到着する。活動区域はソマリア沖のアデン湾。護衛艦には計約400人が乗る。(4日)