2009年3月 9日

イラク反戦6周年—労働者の団結の力で戦争とめよう 3・20全国から渋谷デモへ 「労使共同宣言」粉砕・1047名闘争勝利 動労千葉はストライキで立つ

週刊『前進』06頁(2382号1面1)(2009/03/09)

イラク反戦6周年—労働者の団結の力で戦争とめよう
 3・20全国から渋谷デモへ
 「労使共同宣言」粉砕・1047名闘争勝利
 動労千葉はストライキで立つ

 道州制・民営化攻撃粉砕の大決戦へ火柱が上がった。2月26日の西郡住宅強制執行粉砕闘争に続き、3月6日、道州制粉砕・橋下打倒の大阪府庁前行動が自治体労働者を先頭に圧倒的に闘いとられた。「生きさせろ!」ゼネストへ、資本主義を打倒する階級的労働運動の猛進撃が始まったのだ。動労千葉の3月春闘ストライキを先頭に、職場から続々と闘いに決起し、3・20イラク反戦6周年の渋谷デモへと全国から攻め上ろう! 首都を揺るがす5000人の大デモを実現しよう。

 第1章 世界大恐慌の本格的激化

 世界大恐慌は本格的な過程に突入している。世界経済は金融大恐慌が実体経済の激しい収縮に波及し、3月末に向けいよいよ奈落の底へと突き進んでいる。この3月こそ、世界革命情勢に全面的に火がつく時だ。今はまさに歴史の転換点だ。
 ブルジョアジーは労働者階級に全犠牲を転嫁して延命しようと必死のあがきを続けている。大量解雇攻撃と賃下げが一体となって全労働者を襲っている。失業者が1000万人を超え、賃金が半減するような事態がもう間近に迫っている。
 全労働者の怒りは社会に充満し、もはや爆発寸前だ。これに恐怖した資本家階級は今や、労働者の怒りの爆発をいかに抑え込むかに必死になっている。連合や全労連などの体制内労働運動はその最先兵と化している。
 連合会長の高木は3月3日、経団連会長の御手洗とともに「労使共同」で政府に政労使の緊急協議の申し入れを行った。資本による首切り・賃下げの嵐と一切闘わず、逆に資本家と一緒になって、労働者の決起を未然に圧殺するために、政策的諸措置を要求するというのだ。ふざけるな!
 日帝ブルジョアジーとその政府も、民主党・連合も、日本共産党・全労連も、社民党その他の勢力も、今やこぞって同じスローガンを叫んでいる。「セーフティーネットの構築」や「ワークシェアリング」がその合言葉だ。彼らがやろうとしているのは、首切りを強行した資本家と一緒に政府に頭を下げて「救済」をお願いすることだ。労働者の誇りを奪い、永遠に資本の奴隷であり続けろと強制することだ。
 しかし「救済」など最初から破産している。1929年を超える大恐慌はその万力のような破壊力で、大企業・大銀行を破産させ、大失業を生み出し、帝国主義は国家財政の天文学的な赤字にあえいでいるのだ。
 資本主義の命脈は尽きた。今必要なのは、このことを真っ向から宣言して、プロレタリア革命への闘いに立ち上がることだ。労働者が賃金奴隷の鎖を自分自身の手でひきちぎるために闘う時だ。労働者の団結と決起こそ革命の原動力である。この3月の大決戦で、勝利の突破口を開こう。労働者階級が本気で闘いに立つならば、最末期の帝国主義は絶対に倒せる!
 日帝ブルジョアジーとその政府はもう万策尽きている。支配階級の分裂と、他を蹴落として生き残るための醜悪な泥仕合が、すでに始まっているではないか。麻生や小沢らの姿を見よ。この連中を打倒し、労働者階級が権力を奪取し、生産を握り社会を運営するための闘いに立とう!

 第2章 大幅賃上げを獲得しよう

 09春闘は今や山場を迎えている。動労千葉は第60回定期委員会で、3月春闘ストライキに決起することを決定した。「労使共同宣言」撤回、大幅賃上げ獲得、首切り・賃下げ攻撃粉砕、派遣法・非正規職撤廃や、1047名解雇撤回、運転保安確立、組織拡大、業務外注化—ライフサイクル制度粉砕などを掲げて、全労働者の最先頭でストを打ち抜こうとしている。
 この動労千葉のストはすべての労働者に何を訴えているのか。第一に労使共同宣言体制を実力で打ち破ることだ。日本経団連はベアゼロどころか定昇カット=賃下げ攻撃を一気に強めている。しかも「労使一丸」を叫び連合や全労連を抱き込んで、首切りも賃下げも容赦なくやると宣言している。これに協力しているのが体制内指導部だ。
 今や彼らは賃上げ要求を引き降ろすばかりか、「ワークシェアリング」を唱え賃下げへの協力に走っている。そしてストで闘う動労千葉への憎悪と敵対を強めている。JR総連カクマル・松崎は「革命などできない(やらせない)」と最も悪質な敵対を開始している。
 これら体制内勢力と資本・権力の密集した反動をぶっとばし、09春闘を一大ストライキで闘おうということだ。その先頭に立つ動労千葉を断固支持し、連帯して、各職場でともに資本との非和解的な闘いに決起しよう。
 動労千葉のスト決起が訴えているのは第二に、4者4団体による国鉄1047名闘争解体の屈服的和解策動を粉砕し、1047名闘争を革命的に再生することだ。国鉄分割・民営化こそ、今日に至る新自由主義攻撃の出発点だった。そしてこれへの既成指導部の総屈服こそが、労働組合の限りない変質と腐敗の出発点となったのだ。動労千葉の3月春闘ストは、この現実を根底から覆し、国鉄労働者の解雇撤回闘争を再び6000万労働者の怒りの先頭に押し立て、その力を解き放つ偉大な決起なのである。
 したがってそれは第三に、究極の構造改革=民営化攻撃である道州制導入攻撃、公務員労働者360万人のいったん全員解雇という大攻撃を、真っ向から粉砕する一大決戦への総決起の呼びかけでもある。これに応え、自治体労働者・教育労働者を先頭に、職場から道州制粉砕に立とう。
 動労千葉ストへの連帯とは何よりも、闘う労働組合を全国・全産別・全職場によみがえらせていく闘いに立つことだ。完全に資本の手先に転落した体制内指導部を打倒して、労働組合を現場労働者の手に奪い返し、資本と闘う武器としてのその本来の姿をよみがえらせること。ここに現在の全情勢を革命的に突破していく核心問題がある。
 労働組合は社会変革=革命の最大の拠点だ。体制内労働運動はこれを否定し、労働組合をもっぱら、労働条件をめぐって資本家と取り引きする手段へとおとしめてきた。だが今日の大恐慌下ではもうそれも成り立たない。労働組合が賃金奴隷制廃止のために闘う労働者の団結組織として公然と登場する中でこそ、あらゆる人民の怒りを一つに結集し、農民の闘いと労農同盟を形成して、資本主義を倒す革命をやりぬくことができるのだ。今がまさにその時だ。
 動労千葉の決起に続こう! すべての職場で青年労働者を先頭に、3・20渋谷デモと「生きさせろ!」ゼネストへ進撃しよう。教育労働者の「君が代」不起立闘争を、40秒間のストライキとして断固貫徹しよう。4大産別を始め全職場で、体制内指導部と闘い、階級的団結を強化して、3・20の爆発へ攻め上ろう。

 第3章 戦争に進むオバマと麻生

 この3月決戦は、全世界のランク&ファイル運動の大前進を、その最先端で切り開く闘いだ。アメリカでも韓国でもヨーロッパでも、「もうたくさんだ!」「生きさせろ!」の怒りの叫びが上がり、体制内労働組合幹部による抑圧と支配を突き破って、現場労働者の職場からの実力決起が始まっている。その分岐と激突の中から、闘う労働運動を復権するのだ。
 3・20イラク反戦6周年の全世界一斉デモは、世界の労働者階級が、戦争を阻止し資本の支配を転覆するために一つになって立ち上がる日だ。マルクスの「万国の労働者団結せよ!」の言葉を今こそよみがえらせ、資本主義を打ち倒す階級的労働運動の国境を越えた団結を発展させよう!
 今年の3・20は転向スパイ集団=塩川一派も含む革命に仇なす一切の体制内勢力や市民主義運動との激しい党派闘争だ。3月20日、全国から東京・代々木公園に総結集し、5000人の渋谷大デモを打ち抜こう。
 帝国主義は大恐慌のただ中で、今や国内での階級戦争を激化させ、外に向けては侵略戦争を全世界に拡大・激化しようとしている。米帝オバマ政権は「イラク撤退新戦略」と一体で早々とアフガニスタンへの1万7千人の追加派兵を発表し、巨額の戦争予算をも組んだ。オバマはブッシュ以上の戦争激化政権だ。
 日帝・麻生も、海自ソマリア沖派兵を狙い、武器使用制限を全面撤廃しようとしている。これはイラクへの陸自・空自派兵を上回る攻撃だ。3・14ソマリア沖派兵阻止の呉現地闘争に立とう。
 3・20代々木公園集会と渋谷デモを大爆発させ、さらに3・29三里塚現地闘争に全国から総結集しよう。3月決戦の大爆発の力で、09年決戦の大勝利に突き進もう!