2009年3月 2日

『3・29三里塚へ』パンフ活用を

週刊『前進』08頁(2381号7面3)(2009/03/02)

『3・29三里塚へ』パンフ活用を
 反対同盟が決戦への決意と呼びかけ
 動労千葉との労農連帯が勝利の拠点

 3・29三里塚全国集会の画期的大結集をめざして、『市東さんの農地を守れ! 3・29三里塚へ』と題したパンフレットが発行されました。みなさんが全力で活用されることを訴えます。
 内容は以下の5部になっています。
 ①三里塚芝山連合空港反対同盟6氏と葉山岳夫・反対同盟顧問弁護団事務局長、田中康宏・動労千葉委員長、織田陽介・全学連委員長らの3・29大結集を呼びかけるアピール
 ②2月3日に開始された「農地法裁判」における市東孝雄さんの冒頭陳述書
 ③主論文「3・29三里塚全国集会に大結集しよう」
 ④裁判闘争アピール
 ⑤書評・萩原進著『農地収奪を阻む』
 目前に迫った3・29三里塚全国総決起集会は、なによりも市東さんの農地を守る決戦への共同の決意と力をうち固める闘争としてあります。
 反対同盟と葉山、田中、織田各氏らのアピールは、熱のこもった最高の呼びかけとなっています。どれも3・29結集へ向け、振るい立たずにはいられないものです。

 第1章 市東さん陳述

 さらに、3・29闘争への最大最高のアピールこそ、市東さんの2・3冒頭陳述です。すでに『前進』紙上で要旨は発表されていますが、ここでは全文が採録されています。市東さんは、金融大恐慌下で「労働者の職場、農民にとっての農地」が奪われようとしている現実を厳しく弾劾し「一歩も引かず闘います」と鮮烈な決意を表しています。全読者がまずこの市東さんの冒頭陳述を読み、オルグの武器とすることを訴えたい。
 さらに今回の3・29集会は、世界大恐慌の真っただ中でかちとられる闘争です。

 第2章 世界は変わる

 主論文「3・29三里塚全国集会に大結集しよう」は、大恐慌下、革命情勢へ突入するなかで三里塚闘争の決定的重要性を明らかにした画期的論考となっている。「第Ⅱ章三里塚闘争の巨大な階級的意義」の論及は出色です。
 何点かピックアップすると。
 ①動労千葉の国鉄分割・民営化粉砕の闘いと並んで、三里塚闘争は新自由主義の階級闘争圧殺攻撃と闘い、それを打ち破ってきた闘いであった。結局、ほとんどの党派はこのときの新自由主義攻撃に屈服し、転向していった。動労千葉と三里塚闘争とがこの攻撃に立ち向かい、勝利の革命的橋頭堡を守り、反撃の拠点を築いてきた。
 ②「空港絶対反対」「農地死守・実力闘争」の反対同盟の原則は、非妥協・不屈の闘いであり、いまやすべての闘う人びとの勝利の羅針盤となっている。
 ③労農同盟と国際連帯の要に動労千葉と三里塚闘争がある。そのことによって今日の革命情勢下の階級闘争と三里塚闘争の帰趨(きすう)はまったく一体である。
 ④したがって、労働者階級こそ三里塚闘争の勝利のために先頭に立って闘うべきことを訴えている。三里塚闘争においてもその勝利はひとえに青年労働者と学生の力にかかっているのだ。
 「労働者と農民が団結すれば世界は変わる!」という素晴らしいスローガンが3・20ワーカーズ・アクション実行委から打ち出された。まさに3・20渋谷デモと3・29三里塚は完全にひとつながりの闘争なのだ。
 ⑤そして労農同盟を軸にすべての闘う人びとの結集を呼びかけている。プロレタリア革命のもとでの統一戦線である。ここに勝利の展望が指し示されている。1985年10・20三里塚十字路戦闘も、組合旗の林立する中でかちとられたのだ。

 第3章 塩川派を断罪

 ⑥この革命情勢下の三里塚決戦が到来する中で塩川一派は、83年3・8分裂を強行した脱落派の首謀・第4インターに向かって今になって自己批判した。この塩川一派の大裏切りを徹底的に断罪している。彼らは、3・8反対同盟分裂と敷地内反対同盟の孤立化という三里塚闘争最大の反革命に対し、一片の怒りもないのだ。第4インターが3・8分裂をいまだ自己批判していないのに、その第4インターに自己批判しているのである。そもそも三里塚決戦に本当に勝ちたいという基本的立場がないのだ。
 『3・29三里塚へ』パンフをオルグの武器に、決戦の大地・三里塚への大結集をかちとろう。
 (刊行委員会/加川吉成)