労働者・農民は連帯し闘おう 反対同盟が全国に招請状
労働者・農民は連帯し闘おう
反対同盟が全国に招請状
三里塚芝山連合空港反対同盟が、3・29三里塚全国総決起集会の招請状を全国に発した。この呼びかけにこたえ、全力で結集しよう。(編集局)
第1章 招請状
三里塚芝山連合空港反対同盟
全国の労働者、農民、闘う仲間のみなさん。昨年10月の全国集会から5カ月、三里塚闘争をめぐる情勢は激変しました。世界恐慌がますます深まる中で、政府・財界はその一切の矛盾を労働者・農民、人民への収奪に向けて生き残りを図っています。これに対して、世界で数百万、数千万の労働者、農民、人民のストライキやデモ、暴動が燃え広がっています。麻生政権を打倒し、三里塚闘争を勝利させる絶好の情勢です。3・29全国総決起集会に大結集し空前の高揚を実現し、三里塚闘争の勝利の展望を切り開こう。
労働者に対する攻撃と同様に、企業が農地と農業を奪い取る政治が動き出しました。全国300万農家を40万に激減させる農業切り捨て策と、今国会での農地法改悪攻撃です。農地法第1条を削除して、戦後の農地改革で闘いとった「耕す者に権利あり」を葬り去ろうとしています。道州制攻撃と司法制度の改悪とならぶ戦後の大転換であり、労働法と教基法改悪につづく改憲攻撃そのものです。
深まる危機と保護主義の台頭のなかで、政府・財界は人民との激突を深めつつ、アジアをその勢力圏としようとしています。WTO(世界貿易機関)が決裂するなか、FTA/EPA(自由貿易協定/経済連携協定)を加速させ、欠陥・未完の成田空港の立て直しに血道をあげています。それが暫定滑走路北延伸の10月完成と、飛行回数1・5倍化(年間30万回)、24時間空港化の攻撃です。朝鮮有事を想定した日米共同作戦計画の抜本的な見直しに着手し、国民保護計画訓練や習志野基地への成田防衛ミサイル配備を強行して軍事空港化の攻撃を強めています。
だがこれも、闘いによって破産は必至です。滑走路の北への移動と「へ」の字誘導路、数々の欠陥とアジアハブからの陥落、恐慌による航空需要の激減が存続の危機すらうみだしています。無謀で場当たり的な北延伸こそ成田の破産の象徴なのです。
「労働者にとっての職場、農民にとっての農地。これが守られないでどうして社会がなりたちますか」(農地法裁判意見陳述)と、力強く決意を述べる市東さんの闘いは、この攻防の最先端です。わが三里塚芝山連合空港反対同盟は、今秋10月北延伸完成=来春供用開始の攻撃を迎え撃ち、軍事空港建設を断固として粉砕する闘いをもってこの時代に立ち向かう決意です。
勝利への道は「空港絶対反対」「農地死守」「実力闘争」の闘争原則と、動労千葉とともに闘いとった「労農連帯」です。沖縄や関西住民を始めとする反戦・反核・反権力、反差別の広範な市民運動、住民運動との連帯です。韓国・民主労総、米・ILWU(国際港湾倉庫労組)を始めとする世界の労働者・農民との連帯です。市東さんの農地裁判と天神峰現闘本部裁判を始めとするすべての裁判闘争を現地闘争と一体のものとして闘います。
いまこそ、労働者と農民は分断を打ち破り連帯して闘おう。改憲と戦争を阻止するために全世界の労働者・農民・人民と連帯しよう。3・29全国集会で新しい三里塚闘争を切り開こう。みなさんの大結集を呼びかけます。
2009年2月25日