2009年3月 2日

在沖海兵隊 米軍再編-新基地建設阻止!

週刊『前進』08頁(2381号6面3)(2009/03/02)

在沖海兵隊 米軍再編?新基地建設阻止!
 グアム移転協定粉砕を

 来日したクリントン米国務長官と中曽根外相は2月17日、「在沖海兵隊のグアム移転に関する協定」に署名した。この協定は、06年5月の日米安全保障協議会(2プラス2)で合意された米軍再編に関する合意(辺野古の新基地建設と嘉手納以南の基地の返還、海兵隊のグアム移転の「パッケージ」=一括実施)を国内法を超える協定の形で約束するもの。日本側の28億㌦の移転費用拠出などを定め、沖縄新基地建設を促す新たな攻撃だ。米軍再編、中でも辺野古新基地建設を強力に推進することを日米支配者が改めて確認した重大な攻撃だ。
 米軍再編攻撃が辺野古で行き詰まっていることに対する日米両支配階級の危機感が新協定に突き動かしているのだ。
 クリントンは、就任後初の訪問国に日本を選び、「日米同盟の強化」を強調した。大恐慌の中で発足時から危機にあえぐ米帝オバマ政権は、日帝に経済的・軍事的負担の増大を求めてきている。アフガニスタン侵略戦争への一層の動員、ソマリア沖派兵の要求と並んで、今回の協定で海兵隊のグアム移転費用の負担と辺野古新基地建設を求めている。移転経費には、グアムでの基地建設の負担まで盛り込まれている。日帝・麻生はそれに積極的に応える形で、戦争国家化に突き進んでいるのだ。
 オバマはブッシュ以上に凶暴に侵略戦争を推進しており、そのための沖縄基地を強化しようとしているのだ。そのオバマへの幻想を振りまく沖縄の体制内指導部はまったく許し難い。労働者の団結の力で、日米帝の沖縄新基地建設(辺野古の海兵隊新基地と東村高江のヘリパッド建設)を実力阻止しよう。