2009年3月 2日

革共同の2009年3・14アピール 革命に仇なす一切の体制内勢力と闘い 大恐慌を世界革命勝利へと転化しよう  革共同書記長 天田三紀夫 

週刊『前進』08頁(2381号4面1)(2009/03/02)

革共同の2009年3・14アピール
 革命に仇なす一切の体制内勢力と闘い 大恐慌を世界革命勝利へと転化しよう  革共同書記長 天田三紀夫 

 第1章 Ⅰ 3・14反革命34年の新たな戦闘宣言

 第1節 (1)対カクマル戦争の勝利と階級的労働運動の到達地平

 革共同が今日、確固として日本階級闘争の中心に位置し、世界金融大恐慌、1929年を超える大恐慌への突入情勢に対しプロレタリア世界革命を掲げて、帝国主義ブルジョアジーと根底的、革命的な対決ができているのは、二重対峙・対カクマル戦争での偉大な勝利を基礎にしている。
 70年安保・沖縄決戦は、学生運動を先頭に労働者階級の一大決起として圧倒的にかちとられ、逮捕者数3万6500人、封鎖・占拠した大学数は149校に及び、3人が権力に虐殺され、機動隊員も2人が死亡するという全国的な大闘争として闘われた。カクマルはこの70年安保・沖縄決戦の大爆発に根底的に打ちのめされ、反革命白色テロ集団へと純化した。そして党解体的な危機に追いつめられ、カクマルは1975年3月14日、わが革共同の本多延嘉書記長の暗殺を強行した。
 われわれはこれに対し、カクマル政治局員、黒田・松崎・土門の3頭目の処刑を宣言し、日本階級闘争の基軸に3・14復讐戦貫徹を据え、以来、党の持てるすべての力を出しきって戦いぬいた。そして3・14復讐戦貫徹の大中小の数々の戦闘を貫徹し、カクマルの根幹を打ち砕いた。黒田と松崎は逃げ回り、責任のなすり合いを行い、カクマルはついに中央派とJR総連カクマル派に分裂した。黒田は、革共同のエセ黒田哲学への壊滅的批判に対し一言も反論できず、惨めな死を遂げた。
 以来、カクマル中央派とJR総連カクマル派は、相互に「腐った妥協」を行いながら延命しようとあがいている。しかし結局、革共同を壊滅できなかった反革命カクマル=黒田カルト集団は、今や国家権力とブルジョアジーにとって階級的存在価値が限りなくゼロに近い存在へと転落しつつある。
 黒田と松崎が行った大罪、それは3・14の大虐殺と国鉄分割・民営化攻撃の推進である。この二つの大罪からカクマルは未来永劫(えいごう)に逃れられない。労働者階級を奴隷の状態に閉じこめ、縛りつけることに異様な執念を燃やすカクマル??これが彼らの本性である。このカクマルは、今や世界史が歴史的な世界大恐慌、1930年代をはるかに超える革命的情勢に突入していることを否定するために必死にあがいている。ここにカクマルの反革命性・ファシスト性が凝縮されている。
 08年の階級闘争においてカクマルは破滅的現実をさらけだした。大恐慌と革命の時代に、カクマルは階級闘争とまったく無関係な存在になり果てた。洞爺湖サミット粉砕決戦は、そのことを端的に示した。法大5月闘争の爆発から6・29渋谷?7月札幌現地闘争へと上りつめていった闘いとはまったく無関係、異質な存在として、一握りの学生カクマル集団は「環境問題」へとのめり込み、カクマル学生組織は組織的大混乱に陥っていった。
 カクマルは、現在の大恐慌を「世界金融危機」「世界同時不況」「米帝の『一超』支配の終焉(しゅうえん)」などと言うのみで、つまるところ「恐慌ではない」というのが彼らの結論だ。そしてアメリカに代わり仏・独や中国(中・ロ連合プラス新興国)が資本主義延命の新しい基軸となるかのようにダラダラと情勢展開する。
 しかし、現代資本主義は、20世紀の戦争と革命の情勢を、労働運動指導部を体制内に取り込み、労働運動の団結を解体し、世界革命を圧殺することで延命してきたのだ。問題は、この延命しすでに歴史的命脈の尽きた資本主義に、プロレタリア革命をもって歴史的に終止符を打つことだ。そもそも最末期帝国主義が大恐慌へ突入している中で、米帝とドルに代わる基軸帝国主義や基軸通貨など成立しえない。プロレタリア世界革命の貫徹こそが労働者階級の回答だ。現在のカクマルは、二度と使えない出がらしの黒田崇拝運動に一切を集約し、呪文を唱えているだけである。
 大恐慌を世界革命へと転化するために、全世界の労働者の階級的団結を固め、プロレタリアートをひとつの軍勢へと打ち固める闘いが急速に発展している。革共同は、この革命情勢の真っただ中で、組織としてのカクマルを徹底的に打倒し、解体し尽くし、3・14復讐戦を必ず貫徹する。そして荒々しいプロレタリア世界革命の勝利へと突き進む。これが2009年の革共同の3・14戦闘宣言の結論である。

 第2節 (2)動労千葉労働運動を先頭とした闘いの爆発的前進

 動労千葉は、ライフサイクル攻撃を粉砕し、国鉄1047名解雇撤回、第2次国鉄決戦勝利へ進撃を開始した。動労千葉の1月闘争は、各支部の職場闘争の日常的な積み上げと勝利的実践をとおして、ライフサイクルを制度として粉砕する基礎をつかんだ。JR当局は、首都圏数十人のライフサイクル対象者に対し、事前の打診、本人の説得をぬきに駅などに飛ばすことはできないことがはっきりした。職場から駅に飛ばすことは、飛ばすためにほかの運転職場から飛ばす準備のために配転攻撃が起こる。また配転攻撃を受けた職場では、直ちに要員問題が爆発する。
 ライフサイクル攻撃は、職場の中心の労働者を配転させる攻撃であり、職場の団結を徹底的に破壊する攻撃である。そのことで職場全体に強労働を強制し、労働者をボロボロにする攻撃だ。しかもそれにとどまらない。ライフサイクルは、外注化攻撃と一体の攻撃でもある。運転士のたらい回しを行い、車掌を外注化し、検修を外注化する。さらにライフサイクル攻撃は、賃下げ攻撃と一体である。特殊勤務手当のゼロ化の攻撃は不可避的になる。
 この職場の現実は、派遣切り、非正規労働者の首切り攻撃と同じである。この問題の突破の闘いは、ライフサイクルに対して完全に屈服し要員を差し出しているJR東労組の組合方針を粉砕することだ。階級的労働運動とは、生産点での職場闘争を武器にとことん闘うことで体制内労働運動を打倒することだ。一切が労働組合の問題だ。
 ライフサイクルを制度として粉砕できることをはっきりとつかんだ動労千葉は、この勝利をテコに、5・27国労臨大闘争弾圧裁判勝利、1047名解雇撤回へさらに前進している。この1月闘争の勝利をもって、解雇撤回を投げ捨てた政治決着・和解路線の4者4団体路線と断固対決して闘うことを宣言している。

 第1項 時代認識と路線で勝負

 階級的労働運動は、動労千葉の闘いを先頭に、職場生産点を資本との闘いの砦(とりで)にした激しい攻防として闘われてきた。08年は階級的団結論を基軸に、絶対反対論と組織拡大論を武器にして職場を拠点に闘う実践が大きく前進した。とりわけ、昨年の11・2労働者集会以降、職場生産点でのストライキなどの闘いが直ちに猛然と爆発した。
 この青年労働者を先頭とする決起は、資本と非和解的に闘うことで2000万青年労働者との団結を求めた。資本と非和解的に闘うことが労働者の本来の存在と闘いであること、労働者階級の戦闘性の回復と一体であること、闘うことで団結を拡大できること、闘うことが全世界の労働者との団結であること、団結の究極の拡大が革命であることを確認し、進撃してきた。それは、民族・国籍・国境を越えた労働者階級の国際的団結の力に依拠した闘いであった。
 われわれがここでつかんだことは、鮮烈な時代認識と路線をもって勝負することだった。09年「生きさせろ!」ゼネスト方針は、マルクス主義で武装された時代認識が根底に座り、労働者階級の革命的階級性を確信し、ブルジョアジーと6000万労働者階級が非和解的に激突するプロレタリア革命の大方針として、また労農連帯論の発展をかちとる戦略的方針として提起されたものだ。「生きさせろ!」ゼネスト方針は、大恐慌と革命の時代のプロレタリア革命勝利の階級決戦方針であり、体制内指導部打倒への激しい攻勢的激突方針なのである。
 「生きさせろ!」ゼネスト方針は、直ちに青年労働者の武器になり、職場生産点を砦に、ストライキ、構内集会・デモとして発展した。派遣切りをめぐる攻防は、労働者の誇りを足蹴にする「労働者救済論」との激突でもあった。またこの攻防は、労働組合を基礎にし職場を砦にして自主生産、工場占拠、工場管理にまで突き進む闘いを内包して進んだ。さらにこの闘いは、道州制攻撃粉砕決戦、第2次国鉄決戦とがっぷり結合して発展した。
 ここでわれわれが突破すべき壁と課題は何か。それは、大恐慌を革命への最大の好機の到来として根底から確認して闘うことだ。激しく闘い抜いている自己を6000万労働者の階級指導部として確立し闘うことだ。また第2、第3の動労千葉型拠点、すなわちマル青労同を軸に新たな組合権力を握った拠点を、目的意識的に細胞建設論をもって打ち立てることだ。階級的団結論を、労働者細胞建設論、産別委員会建設論、地区党(全国党)建設論と一体のものとして発展させ、自己を地区党指導部として確立することだ。
 党の細胞活動の深部での壁は、プロレタリア革命勝利へ全国でぶつかっている壁と同質である。全国的な闘いで必ず突破できることを確信して闘おう。階級の指導部として自己を確立すること、火の出るような実践は直ちに日共スターリン主義を始め体制内指導部との党派的激突となること、体制内指導部との激突に職場権力闘争で勝利すること。この闘いは、マルクス主義で武装するならば必ず勝利できる。不屈に決起し体制内指導部と対決しぬいて前進しよう。

 第2項 学生の決起は戦略的課題

 50?60年代の学生運動は、スターリン主義と激しく激突して切り開いた勝利の地平で闘われた。60年安保闘争の総括ではっきりさせたように、反帝・反スターリン主義の労働者党建設の途上性ゆえに、60?70年代学生運動は、階級闘争の課題を一身に担いぬき、激しく情勢を牽引した。
 70?80年代の学生運動は、学生運動が先頭で70年安保・沖縄闘争を切り開いた力をもって、日本革命の主流派として躍り出た。そして、生み出された希代の白色テロ集団=カクマルと戦って戦いぬき、国鉄・三里塚・沖縄・狭山闘争を爆発させた。
 こうしてさらに21世紀の学生運動は、人間性を極限まで奪いつくす新自由主義攻撃と闘い、それを破綻に追い込みつつ根底的決起として闘われている。大学は、学生の誇り・夢・希望・未来をとことん奪い、安価な労働力製造工場に変質した。大学自身が賃労働と資本という階級関係の中にストレートに組み込まれ、ブルジョアジーが大学を全面的に乗っ取り、ブルジョアイデオロギーのもとに暴力支配を欲しいままにしている。これは特殊に法政大だけの現実では断じてない。すべての大学で300万学生全体が組み込まれ、支配されている現実である。
 しかし抑圧は根底的決起を生み出す。分断は階級的団結を生み出す。ブルジョア思想の支配はマルクス主義を生み出す。労働者階級と学生は、奪い取られた共同性のすべてを奪い返すために決起する。プロレタリア革命は労働力商品としてしか存在できない自己、その奪い取られた人間的共同性の奪還の闘いである。そして何ものにも代えることができない共同的団結を生みだす。階級的団結論は、賃労働と資本の関係を転覆し、労働者階級がブルジョアジーを独裁的に封じ込め、労働者・農民・諸階層人民がプロレタリア革命へと闘い勝利する基礎的、根源的な武器である。ブルジョアジーと国家権力は、ここに私有財産を侵害するプロレタリア革命の妖怪を見た。09年の300万学生の決起は必ず成し遂げられるであろう戦略的課題になった。

 第3項 裁判員制度廃止の闘い

 08年に本格的に闘われた裁判員制度廃止の闘いは、弁護士会全体とそこでの闘いを新しい時代に突入させた。10年間にわたる司法改革攻撃と真っ向から対決した闘いは、「平和と人権・民主主義の砦」=日弁連の中に大分岐・大流動を急激につくり出した。既成派閥をのりこえる新しい青年弁護士の台頭は、司法改革絶対反対、裁判員制度絶対反対の力となって屹立(きつりつ)した。ついに改憲阻止・司法改革粉砕の本格的闘いが開始されたのである。

 第3節 (3)体制内指導部との本格的全面的な激突に勝利しよう

 08年の国労5・27臨大闘争弾圧裁判闘争は、被告主体の階級裁判として、国家権力に国労組合員を売り渡した国労本部を打倒し、国鉄1047名の原地・原職を奪還するために、政治決着・和解路線を粉砕する決定的決起であった。しかし支援共闘の一部指導部は「解雇撤回」の旗を降ろし、1047名闘争の支援共闘陣形を解体し破壊する暴挙を行った。昨年10月24日、国家権力・機動隊が日比谷野外音楽堂の入口の配備につき、集会参加の国労組合員を「首実検」するということをやったのだ。機動隊を導入し、動労千葉や闘う国労組合員を排除するこの暴挙は、1047名闘争の決定的変質である。
 この体制内そのものと化した4者4団体派との闘いは全国に拡大した。23年間、解雇撤回を闘ってきた1047名闘争の血のにじむ闘いの主体を踏みにじり、1047名の支援共闘を解体した4者4団体派は、連合に完全に屈服した反動的姿をさらけ出したのだ。
 まさに国鉄分割・民営化攻撃と対決する1047名闘争とその家族のすさまじい闘いは、労働運動の中心であった。しかしなぜ今になって、解雇撤回を下ろし、政治決着路線を走るのか。国労組合員を権力に売ったばかりか、なぜ機動隊を導入して国家権力に守られて集会をやらなければならないのか。ここに体制内派の大変質がある。
 国鉄労働運動、日本階級闘争は、体制内派との激突とその勝利をとおしてしか前進できない構造になった。4者4団体派との闘いは、1047名支援共闘陣形の解体攻撃との闘いである。したがってこれは、4大産別のすべてで産別方針をめぐる激突になり、全国全地域で激しい攻防になっている。
 われわれは、はっきりさせなければならない。革共同から脱落・転向した塩川一派らは、体制内派との闘いは「社民主要打撃論」であり、現代版「社会ファシズム論」だなどとわめいている。何を寝ぼけたことを言っているのだ。問題は、労働者階級を革命の主体として措定し、組織し、階級的団結を形成し、プロレタリア世界革命を貫徹するかどうかだ。諸君は、労働者階級の闘いに絶望し、労働者階級が解放の主体、革命的階級であることを否定しているのだ。そのことで諸君とは非和解的に激突しているのだ。
 帝国主義と闘わずに屈服し、闘争を解体・抑圧するために存在し、労働者支配の手先になっている体制内勢力と闘うことでこそ革命運動は前進する。しかも問題は具体的である。動労千葉型労働運動、階級的労働運動を大恐慌のただ中で組織し、革命へ発展させるためにこそわれわれは闘っている。ここに革命運動の生死がかかっている。そしてすでに体制内指導部との激突は、全世界で闘われているのだ。日米韓の3国連帯の運動と闘いは、時々刻々、激しく激動的に前進しているのだ。
 日本階級闘争は、大恐慌を世界革命へと転化すべき情勢に、ぎりぎり間に合った。待ちに待った情勢になったのだ。しかも大恐慌はまだ始まったばかりだ。これから本格的に「恐慌の中の恐慌」に突入していく。1000万人レベルの労働者が職場からたたき出される情勢がやってくる。ここでの勝利の道はただひとつ、革命に仇(あだ)なす一切の反革命、体制内勢力、革共同の破壊を狙う分子どもと闘って、闘って、闘いぬき、勝利しぬいて、プロレタリア世界革命の真紅の旗とともに、労働者権力を打ち立てることだ。

 第2章 Ⅱ 労働運動の力で反動・反革命の打倒へ

 第1節 (1)塩川一派は革命的情勢に恐怖する新たな反革命だ

 第1項 「自己批判」の反階級性

 革共同から脱落し転向スパイ集団に転落した塩川一派は、革命情勢の到来に恐怖する新たな反革命だ。
 特に第4インターへの彼らの「自己批判」は、バリケードの向こう側へと塩川一派が移行したことの宣言だ。これは三里塚闘争への反革命襲撃宣言であり、革共同は断じて許さない。
 塩川一派の『通信』(1月20日、第25号)に掲載された「1984年の第四インターに対する軍事的せん滅戦にかんする自己批判」なる声明こそ、塩川一派の新たな転向宣言であり、三里塚闘争破壊宣言であり、労農連帯破壊・動労千葉破壊の策動である。これは、三里塚闘争に敵対し反対同盟の83年3・8分裂を強行させた張本人であり、脱落党派である第4インターを、塩川一派が免罪し、脱落派の立場に立つことを内外に明らかにしたものだ。徹底的に粉砕しなければならない。
 「軍事的せん滅戦は誤り」「広範かつ強固な大衆闘争陣形を形成するという闘い方をするべき」「路線的対立を、相手を『反革命』とまで規定し組織的な暴力を行使する」「いまも闘いを担っているすべての人々に謝罪する」とは、よくぞ言った! これこそ塩川一派が三里塚闘争の原点を否定し、三里塚闘争と労農連帯の発展を破壊する、新たな攻撃そのものだ。
 そもそも脱落派・第4インターが行ったことは何か。最大の三里塚闘争破壊策動であった「話し合い」攻撃に屈服し、農地死守を闘う反対同盟と敷地内を平然と見捨てたことである。その最大の裏切りが「一坪再共有化」運動の暴力的推進であった。「一坪再共有化」とは「空港絶対反対・話し合い拒否」「農地死守・実力闘争」の原点を破壊し、三里塚闘争を解体する運動であった。これに対して労働者人民の階級的怒りが爆発し、徹底的に粉砕・打倒したことはあまりに当然である。
 三里塚闘争と反対同盟への破壊攻撃について、第4インターはなんと「3・8分裂は、敷地内反対同盟(数戸)との対立という犠牲を払いつつも強行せざるを得なかった」と公言している。反対同盟を分裂させた張本人こそ第4インターである。反革命に転落し、バリケードの反対側に行き、大衆運動を権力に売る犯罪的行為を行ったのだ。もはや路線的対立から階級的敵対関係に入っていた。3・8分裂は三里塚闘争の基本路線の変更要求であり、結局、彼らは三里塚闘争の破壊に失敗し脱落したのだ。この党派に、労働者人民の階級的制裁が爆発したのは、まったく当然だったのである。
 しかも塩川一派の卑劣な「自己批判」の戯言(ざれごと)は、現在の三里塚闘争を破壊するために行っているものだ。三里塚闘争は、農地死守の闘いであり、空港絶対反対の闘いである。日帝権力と労働者人民の激突と階級的力関係、それと一体のものとして勝利する闘いである。プロレタリア革命へと向かう労農連帯の強固な建設こそ、階級的団結のきずなだ。現在の三里塚闘争は全国に、空港絶対反対と農地死守・実力闘争を拡大し、三里塚闘争を絶対に勝利させる運動である。
 塩川一派の「自己批判」の反階級性は、この三里塚闘争を限りなく低め、冒涜(ぼうとく)し、市民運動化し、三里塚闘争を解体する反革命策動としてある。それはまた労農連帯で闘う動労千葉への襲撃的言動ともなっている。塩川一派の動労千葉批判の狙いは、4者4団体派を動労千葉労働運動破壊へと使嗾(しそう)することだ。この卑劣な反革命集団・塩川一派と徹底的に闘って、解体・打倒しよう。

 第2項 オバマ政権に全面屈服

 さらに塩川一派は『通信』(2月3日、26号)で、米帝オバマ反革命政権に対し、最初から最後まで全面屈服して、オバマを尻押ししている。
 塩川一派は「就任演説の特徴は、①アメリカ帝国主義の没落とアメリカ社会の解体的危機に強い危機感を示し、②世界支配を確立する意志を強く押しだし、③挙国一致の国家総力戦で内外の危機に対処する、とうちだした点にある」などと言っている。なんたる平和主義か。市民主義か。全面的な階級戦争と侵略戦争の攻撃にうって出ているオバマ演説を規定しているのは、眼前で激しく進行している29年をはるかに超える大恐慌そのものである。
 29年大恐慌に対し労働者階級は嵐のごとくストライキ闘争や集会・デモへ決起した。米帝はこの闘いを体制内的に取り込むために全力をあげた。ブルジョアジーは、ルーズベルトのニューディール政策でアメリカ共産党を屈服させ、ストライキを鎮圧し、戦争協力にかりたてるリーダーとして使い、各産業での増産計画を立案していった。
 そしてソ連スターリン主義をも巻き込んで帝国主義世界戦争へと突入し、戦後のプロレタリア世界革命を血の海に沈め、スターリン主義も引き込みながらアメリカを基軸とした戦後世界体制を形成していった。この戦後革命の過程は、労働者階級の闘いの砦である労働組合・労働運動を分断し、階級的団結を破壊する過程として進行した。そしてこの戦後世界体制は、74?75年恐慌の爆発をとおして、資本のむきだしの支配、新自由主義へと転換する。
 新自由主義は、80年代に労働運動破壊を徹底的に行い、資本主義・帝国主義が延命しようとするものだった。帝国主義は、91年のソ連スターリン主義の崩壊を自己の延命の中に組み込み、帝国主義的侵略戦争と階級戦争へとのめり込んでいった。しかし現在、最末期帝国主義の基軸であるアメリカ帝国主義が、新自由主義の大破産としての世界金融大恐慌の震源となり、国家的破綻の真っただ中にある。
 この米帝オバマ政権に屈服し、その尻押しをする塩川一派の無残な残骸が、『通信』のオバマ賛美なのだ。

 第2項 『甦る労働組合』へ悪罵

 塩川一派はまた、帝国主義の侵略戦争に対する賛成論を展開する反マルクス主義へと転落した。「経済危機が世界戦争にいたる前に、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、そしてイラク・アフガン戦争(という新たな世界戦争)のような、侵略戦争が引き起こされ、帝国主義の基本矛盾の部分的な解消がはかられ、延命がはかられることがある。戦後の歴史はこれまでそのように推転してきた」。これまたなんたる言いぐさか。
 ここで塩川一派は、帝国主義の矛盾は部分的に戦争によって解消される、戦後の歴史もそのようになってきた、だから現代の経済危機からも戦争によって延命できると断言している。要するにプロレタリア革命は、過去も現在も未来も問題にならないと主張しているのだ。だから大恐慌もない。問題は55年体制の崩壊を阻止することだ、そのためにプロレタリア革命にも反対する、というわけである。
 新版『甦る労働組合』への反革命的悪罵(あくば)も、断じて許しがたい。今や塩川一派は、4者4団体派の最も悪質な先兵となり、動労千葉への排除策動と襲撃を行っている。「派遣村の取り組みを全国へ」なるおぞましい限りの「労働者救済論」は、4者4団体の先兵そのものであり、まさに反マルクス主義の極致への転落である。体制内指導部と一体化し、融合し、その水先案内人になって階級的労働運動に反対し、動労千葉を襲撃する。要するに塩川一派は、階級的労働運動への敵対に純化し、反マルクス主義・反レーニン主義へと転落したのだ。

 第2節 (2)「ワークシェアリング」の先兵=カクマル松崎弾劾!

 金融大恐慌は日帝を最も激しく直撃し、実体経済の総崩壊と労働者階級への大リストラ、賃下げ攻撃が激化している。この中で「ワークシェアリング」が、大恐慌下におけるプロレタリア革命への恐怖から、日本経団連や連合指導部など体制内勢力による労働者階級への大量解雇・賃下げと団結破壊の攻撃としてかけられてきている。
 こうした中でJR総連カクマル松崎は、昨年12月23日の講演で「分割・民営化は正しかった」「ワークシェアリングは20年前から見通してやってきた」「革命はできません。やらせない。理性的な道はワークシェアリング」などとうそぶき、労働者階級の憎むべき最悪の裏切り者が、またぞろ攻撃の先兵として登場してきている。これは、JR結託体制の崩壊にあえぐ松崎がJR東労組を資本に売り込み、「大恐慌を革命へ」の闘いに全面的に敵対しますという反革命宣言である。
 「ワークシェアリング」の反労働者性の核心は、ストライキを撲滅する攻撃であるということだ。「労使共同宣言」をもって経団連と連合が首切り・賃下げ攻撃を行うことに対し、労働者階級の怒りは沸騰点に達する。労働者の闘いの最大の武器はストライキだ。「ワークシェアリング」はこれに対する先制的なストライキ解体の攻撃だ。それのみか「ワークシェアリング」は労働者の抵抗と闘いの根絶、体制内派による暴力的職場支配の攻撃である。また一切の階級的労働運動と動労千葉型労働運動を解体する攻撃である。さらにそれは「挙国一致」と軍需生産への動員、戦争推進の運動でもある。
 JR結託体制の崩壊の中で、組合費横領事件の張本人であり、全労働者の最悪の敵である松崎が、歴史に再登場することなど、まったくの茶番だ。こんなことは、国鉄分割・民営化攻撃に対し絶対反対を掲げストで決起し、1047名闘争を全力で闘い、79年の分離独立以来、今年で30周年を迎える動労千葉の存在、そして国労5・27臨大闘争弾圧裁判被告団の存在と闘いにかけ、絶対粉砕する。
 現在の大恐慌情勢が生み出す労働者階級の全世界的決起、プロレタリア革命情勢の到来に対し、革共同は現実の階級攻防において、またプロレタリアートの最高の階級的団結形態である労働者党建設の闘いで、さらには第2、第3の動労千葉型労働運動の創造の闘いをもって、この情勢に断固対応できていることを確認できる。「大恐慌を革命へ」と高らかに宣言し、のびのびと、溌剌(はつらつ)として、革命勝利へ向け全力で闘いぬこう。

 第3章 Ⅲ 3・20闘争?09年前半決戦へ進撃を

 第1節 (1)オバマと麻生と御手洗を労働者階級の力で打ち倒せ

 第1項 米国債とドルの大暴落

 世界金融大恐慌は実体経済の総崩れへ急角度で波及し、資本主義・帝国主義は文字どおり29年大恐慌を超える崩壊的危機に突入している。この中でオバマと麻生がやっていることは何か。それは景気対策や金融安定化政策と称して、次々と天文学的な規模の公的資金(税金)をブルジョアジーの救済に投入することだ。しかしこんなことは際限なくできるものではない。また大恐慌の進展には基本的に無力だ。
 サブプライムローン危機から発した今日の大恐慌は、5年、10年の単位でさらに底なしに激化していく。そして「恐慌対策」としての膨大な財政投入がもたらすものは、基軸帝国主義アメリカでの米国債とドルの大暴落であり、国家的破綻である。この未曽有の危機はすべての帝国主義国とロシア、中国、さらには全世界を引きずりこんで日々激しく進行している。

 第2項 最も破滅的な危機の日帝

 この中で最も破滅的な危機に突入しているのは日帝だ。帝国主義国の「最弱の環」である日帝は、この半年で自動車産業を先頭に電機、鉄鋼などの輸出型基幹産業が完全に総崩れとなり、さらに全産業に危機は及んでいる。非正規労働者、期間労働者に続いて、正規労働者へと大量解雇攻撃が拡大し、1000万人規模で労働者が街頭へ放り出されようとしているのだ。
 このすさまじい情勢は、間違いなく日本階級闘争に質的激変をもたらす。体制内指導部打倒の闘争が発展し、革命情勢がいよいよ急激に成熟していく。このことに震撼するブルジョアジーは、国鉄1047名闘争と動労千葉の破壊、そして道州制導入攻撃を激化させ、労働運動全体を解体して、国家をブルジョアジーが直接に支配することで危機を突破しようと、国家大改造の攻撃を本格的に開始している。
 これはまさに改憲クーデター攻撃そのものである。この道州制導入に向けて支配階級は、80年代の国鉄分割・民営化攻撃で行ったように、公務員労働者360万人のいったん全員解雇と選別再雇用の攻撃を激化させている。しかしこれを強行するためには、労働組合を完全に体制内に取り込み、闘う労働者を排除し、襲撃する以外にない。このようなすさまじい攻撃が、今まさに国鉄・自治体・教労・全逓の4大産別を先頭にして開始されているのだ。
 日本経団連は2月9日、「日本版ニューディールの推進を求める」なる提言を発表した。その内容は「成長産業」に労働力を投入する「新たな産業構造への転換」ということが一切であり、そのためにも「雇用のセーフティネット」を構築し、大量首切り攻撃をガンガン進め、「非正規雇用化」をさらに推進せよと言っているのである。
 そして結論は、「国家的プロジェクトの推進」だ。すべては「産業競争力の強化」と「生産性の向上」であり、その核心は「地域の活性化」、すなわち「地域からの改革」を行う「道州制推進基本法」の早期成立と、「道州制導入」である、と提言は言い切っている。「日本版ニューディール」とは、「国家的プロジェクト」として「道州制導入」に踏み切ることなのだ。
 3・6道州制反対・橋下打倒の大阪府庁前行動を自治体、教労を先頭にして全国結集で大爆発させよう。

 第3項 賃上げストの09春闘へ

 しかし、すでに統治能力が喪失している日帝支配階級の攻撃は、本質的にも脆弱(ぜいじゃく)で危機的である。労働者階級を食べさせることも、生きさせることもできなくなった資本主義の歴史的命脈はすでに尽きており、その危機と腐敗の構造が日々暴かれている。資本主義とその反労働者的政策・イデオロギーに対する不信と怒り、根源的解決すなわち革命を求めるうねりが起こっている。その根底には、動労千葉労働運動を軸とする階級的労働運動派の存在と闘いの前進がある。今や「生きさせろ!」ゼネストが労働者階級自身の欲求となってきた。
 09春闘を、「生きさせろ!」ゼネスト」の欲求の基軸的決起として、資本と非和解的に対決し、体制内労働運動を打倒してストライキで闘うことが決定的だ。団結を総括軸に、原則的戦闘的な職場闘争へ総決起しよう。
 資本主義・帝国主義と労働者階級の非和解性は、まさに賃労働と資本の対立の非和解性である。闘いは賃金奴隷制、賃金鉄鎖を打ち破る非和解的激突である。プロレタリア革命への道は、この賃金制度の廃止をかけた賃金闘争を決定的な環として闘われる。だが、あらゆる体制内勢力は、賃金闘争を賃金奴隷制度の廃止に向かう闘いから切断し、賃金をとおした資本の労働者への分断支配に加担しているのだ。
 日帝ブルジョアジーは、「経労委報告」などで、絶対的賃下げを呼号している。大恐慌への突入の中で、資本は自らの破産と崩壊からの延命を、絶対的な賃下げ攻撃にかけている。30年代における米帝ブルジョアジーの攻撃も絶対的賃下げであった。ブルジョアジーが「雇用」をわめくのは、賃下げを強行するためである。総額人件費を削減し、剰余価値を極限まで搾取・取得する以外に延命はないからだ。
 こうした絶対的賃下げの攻撃に、労働者は生きるために、一律大幅賃上げ要求を掲げ、しかも絶対にストライキで闘うことである。「雇用」の名による「賃下げ」論を絶対に許さないことである。そのためにはストライキで決起し、非和解的な闘いをたたきつけなければならない。ストライキは資本主義社会の本質から不可避に生じてくる闘いだ。またストライキによってこそ、労働者は自らの階級的力と団結の力を自覚するのである。
 動労千葉のスト決起を先頭に、09春闘を戦闘的階級的に闘おう。

 第2節 (2)道州制・民営化の攻撃に全戦線で全面的な反撃を

 第1項 4・21裁判員制度廃止へ

 裁判員制度の導入は改憲攻撃そのものである。改憲反対を言って裁判員制度には反対しない、このようなあり方は階級闘争の原野で必ず淘汰(とうた)される。裁判員制度・改憲攻撃は同時に労働運動解体攻撃でもある。日帝は労働者階級を「司法改革」にからめ取り、改憲への道を掃き清めようとしているのだ。4・21の裁判員制度廃止の集会・デモへ大結集しよう。

 第2項 3・29に三里塚全国闘争

 三里塚闘争は決定的に新しい段階に入った。市東孝雄さんの農地をめぐる攻防に一挙に突入した。三里塚闘争の農地死守論を、新自由主義攻撃の破綻と大恐慌情勢の中での闘いとして、その革命的意義をしっかり確認したい。
 農地死守の闘いは、日帝の道州制攻撃の根幹との対決でもある。道州制攻撃は、ブルジョアジーが土地を農民から取り上げ、農業からたたき出す攻撃だ。三里塚闘争はこれとの根本的な対決の闘いである。まさに国策中の国策、日本帝国主義が延命するための究極の攻撃との闘いなのである。
 この農地死守の闘いは、労農連帯の発展でこそ勝利することができる。4大産別の労働者に襲いかかる360万人の首切り攻撃との闘いと一体のものとして、市東さんの農地を守りぬこう。4大産別決戦の勝利と市東さんの農地を守る運動は完全にひとつだ。
 さらに農地法による農地取り上げ攻撃との闘いは、軍事空港反対闘争そのものである。日帝・麻生は、イラクに続き、ソマリア沖派兵や、アフガニスタン侵略戦争への本格的参戦の準備に入っている。侵略戦争に突入する帝国主義の土地取り上げ攻撃との闘いは、軍事徴用阻止の闘いだ。三里塚の農地死守は全国的にその最先端の闘いであり、労農連帯で必ず勝利しよう。
 今や三里塚闘争は、国際階級闘争・農民闘争の偉大な根拠地だ。全世界の闘いの光り輝く存在である。三里塚闘争の勝利は、労農同盟の発展と国際連帯闘争の前進の中にある。3・29全国総決起闘争は、新たな三里塚決戦の鮮やかな一ページになるだろう。

 第3項 名護新基地阻止の闘い

 クリントン米国務長官と中曽根外相は2月17日、「在沖米海兵隊のグアム移転協定」を締結した。この協定は、米軍再編攻撃が沖縄・名護市辺野古現地の新基地建設実力阻止の闘いの爆発の中で事実上、米軍再編攻撃を粉砕してきたことに対する、米日帝国主義の反動的な巻き返しの攻撃である。
 クリントンが強調したことは、「両国の太平洋地域の兵力近代化に向けたコミット(確約)」であり、「協定によって日米同盟を強化し、他国の攻撃から日本を守り、必要な手段をとって抑止力を行使する。新たな日米関係を強力にする」ということだった。「日米協定」では普天間飛行場移設について、米軍再編のロードマップ(行程表)を実施するとした。すなわち、行程表に明示されている辺野古基地建設を直ちに強行すると確認したのだ。
 大恐慌情勢が激化し、アフガニスタン増派、6者協議と北朝鮮情勢の緊迫、キルギス政府の米軍基地閉鎖決定という中で、米帝にとって沖縄米軍基地の存在価値はますます増大している。日帝は、この情勢の突破をかけた国家大改造として、「沖縄単独州」を含む道州制攻撃を開始している。沖縄の階級闘争は、既成政党、労働運動指導部がおしなべて体制内派にくみし、議会主義に転落し、現地実力阻止闘争を忌み嫌う中で、青年労働者を先頭に体制内派と対決し基地建設絶対反対の闘いを全力でこじあけてきている。
 09年の5・15闘争に向けて、階級的労働運動の力で、道州制攻撃粉砕、名護新基地建設絶対阻止の闘いの前進を断固として実現していこう。

 第4項 星野奪還の情勢が来た

 さらに階級的労働運動の前進で星野文昭同志の奪還をかちとろう。これがついに階級的労働運動を先頭で闘う全国労組交流センターの合言葉になった。星野奪還闘争の待ちに待った情勢が開かれた。階級的労働運動が爆発する時、今までの星野奪還闘争の先達たちの闘いが生き生きと復活する。今年前半こそは決戦である。星野同志奪還への突破口を全力で切り開こう。

 第5項 7月テーゼの発展を!

 7月テーゼの物質化の闘いの圧倒的前進をかちとろう。この間、全戦線で7月テーゼでの綱領的武装と路線的一致の闘いが、実践的に激しく進んだ。7月テーゼは労働者階級自己解放闘争論である。道州制攻撃粉砕・民営化阻止、第2次国鉄決戦の爆発こそが、7月テーゼの豊かな発展を切り開く。
 09年決戦において、血債主義・糾弾主義を粉砕し、部落解放闘争、入管闘争、女性解放闘争、障害者解放闘争、反軍闘争、被爆者解放闘争の思いきった圧倒的前進をかちとろう。

 第3節 (3)マル青労同とマル学同の1000人組織建設へ!

 労働者階級の解放は、労働者階級自身の事業である。このことへの確信は青年労働者をとらえ、職場生産点で激しく闘いが開始された。とりわけ重要なのは、全国労組交流センターが2月総会で組織的路線的な飛躍をかちとったことである。すなわち、労組交流センター運動は階級的労働運動を基調とすること、その実現は動労千葉型労働運動の実践であり、その闘いは不可避的に体制内指導部との激突になることが圧倒的に確認された。また全国総会は、ランク&ファイルの全世界的闘いの一環として自己を実現し、労働運動を実践することを決定した。労組交流センター結成以来の決定的な路線的飛躍がかちとられたのである。
 この力をイラク反戦6周年の3・20全世界一斉デモ、ワーカーズアクションの全国結集大闘争?渋谷デモに向けて爆発的に発展させていこう。
 20同志奪還・法大闘争勝利1・24報告集会は、21世紀学生運動の本格的登場を意味した。底抜けに明るく、ひたむきに実践し、団結を求めて徹底的に討議し、路線的組織的一致をもって闘う。このような学生運動が、大恐慌情勢下で、中間諸階層の分岐が激しく進み、プロレタリアートの立場への階級移行が始まる中で、力強い爆発的前進を開始したのだ。現在のマル学同の同志たちは、全員がひとつの大学を拠点として組織する力をもっている。
 マル学同1000人組織建設と300万学生ゼネストの貫徹へ、学生戦線は3・20大結集の最先頭に立ち、4・24法大闘争勝利へ前進しよう。

 第4節 (4)全世界に単一の革命的な労働者党を建設しよう

 「世界革命へ向けた労働者階級の国際的組織である新たなインターナショナルの創設に踏み出す時がきている」(革共同の国際連帯アピール)
 2008年5月1日、アメリカの港湾労働者とイラクの石油労働者がイラク戦争協力拒否のストライキに立ち上がった。この歴史的決起は、労働者階級の国際的団結の新たな闘いの開始であった。全世界で「生きさせろ!」の叫びは、天の声、地の声になっている。これらの決起は11月労働者集会、日米韓3国連帯の闘いがその母体になっている。しかも、今日の全世界の労働運動、階級闘争は、資本主義・帝国主義との激しい激突にどう勝利するかをめぐって闘われている。アメリカ、ドイツ、フランス、韓国、どこでも体制内派との闘いが勝負だ。他方、体制内派は資本主義・帝国主義に組み込まれ、資本主義の救済者になっている。
 全米自動車労組(UAW)のオバマ翼賛、フランス第4インターの解散、ドイツ緑の党のアフガニスタン派兵賛成、韓国の一部労組の労使共同宣言。これら世界の体制内派、体制内労働運動と闘いぬき、動労千葉と日米韓3国連帯がつくりだした力を母体に、国境・国籍・民族をこえた階級的団結を打ち固め、全世界に単一の革命的労働者党を建設することこそ勝利の道だ。
 その情勢は完全に成熟した。このことの荘厳な確認も、2009年の革共同3・14宣言の決定的な柱である。
 闘う労働組合とマルクス主義を甦らせ、3・20ワーカーズアクションの大爆発と、第2次国鉄決戦勝利、民営化・道州制粉砕、「生きさせろ!」ゼネストの貫徹へ、プロレタリア世界革命の勝利をかけて全力で進撃しよう。