3・20渋谷大デモを オバマ打倒へ世界の労働者は団結しよう 全学連委員長 織田 陽介
3・20渋谷で革命めざす大デモを
戦争拡大するオバマ打倒へ世界の労働者は団結しよう
全学連委員長 織田 陽介
イラク戦争開戦から6年の3月20日、全世界で反戦デモが行われる。世界大恐慌で世界革命情勢は急速に成熟している。3・20渋谷デモへ織田陽介・全学連委員長がアピールを発した。(編集局)
第1章 ついに世界革命の時代 百年に一度
世界金融大恐慌は世界革命情勢だ??労働者から職場を奪い、誇りと団結を奪い、未来を奪う資本家階級に対し、そのすべてを奪い返すストライキ闘争のゴングが鳴らされた。国家権力と真っ向から激突する京品ホテル労働者の実力生産管理闘争と西郡闘争、さらに森精機の派遣労働者を先頭とするストの爆発をもって、日本労働者階級の共産主義革命への決意の一端は示された。アメリカやイスラエルの労働者を先頭とする全世界の反戦デモとパレスチナ人民の命を賭した壮絶な闘いが、アメリカ革命の前に最後に立ちはだかるオバマ幻想を日々うち砕き前進している。
09春闘と世界の反戦闘争の頂点にある3・20世界統一行動は、帝国主義の支配体制を根本から揺さぶる闘いだ。動労千葉のストライキを先頭に職場・キャンパスから立ち上がり、3・20渋谷5千人大デモを実現しよう。
3・20渋谷5千人デモは第一に、激化する全世界の労働者階級の内乱的決起で米帝オバマ政権を打倒し、帝国主義戦争の終結を約束するアメリカ革命?世界革命の展望を切り開く闘いである。
「100年に一度の危機」だと世界の支配階級が悲鳴をあげている。米1位のシティバンク株40%の国有化、GMとクライスラーの破産、前期純利益1兆7000億円から損失3500億円に急転落のトヨタ。未曽有の決算が予想される「3月危機」に向かって株価が大きく下落している。
学生と失業した青年労働者を先頭に火炎ビンで機動隊と激突する大暴動のギリシャ、人口6千万のうち500万人がゼネストに立ち上がったフランス。大幅賃上げ、年金獲得や解雇撤回を掲げて立ち上がる労働者階級の決起は、米帝・イスラエル軍によるパレスチナ侵略戦争によって内乱的様相を一層強め、ヨーロッパ中の首脳陣をして「停戦提案」に奔走させるまでに成長している。
この100年、恐慌と戦争の中から、労働者階級は絶えず革命に立ち上がり、資本家階級を震え上がらせてきた。その誇り高い階級闘争の歴史の頂点が、1917年ロシア革命だった。「100年に一度の危機」とは、これをも超える危機として支配階級は認識している。世界を社会主義への過渡期へ突入させたロシア革命を今を生きるわれわれが引き継ぎ、帝国主義とスターリン主義の世界支配をなぎ倒す世界革命の時代の到来である。
中川財務金融相の打倒に象徴される倒壊寸前の麻生政権に期待をかけた日米首脳会談を尻目に、オバマの支持率は就任後1カ月で69%から59%に下がった。「ひとつのアメリカ」を掲げて労働運動を圧殺し、さらなる戦争に向かう挙国一致体制をつくろうとするオバマは、米帝支配階級がくり出す最後の幻想だ。オバマ打倒に向かうアメリカ労働者階級の闘いはアメリカ革命?世界革命をたぐり寄せる焦点だ。4万人の機動隊と軍隊を動員しての労働運動鎮圧宣言となった大統領就任式は、同時にオバマ打倒へのカウントダウンの開始だったのだ。
この革命的前進の立て役者は、11月集会に結集するILWUやUTLAの仲間たち、「資本の支配を解体しよう!」「アラブ人とユダヤ人は敵であることをやめよう!」と叫ぶ大デモを実現させたイスラエル労働者、イスラエル軍に対する壮絶な闘いを続けるパレスチナ人民、日本の「パレスチナ空爆弾劾」を掲げた経団連デモなど、世界の労働者階級であった。
オバマの「バイ・アメリカン」政策は、ブロック化と世界戦争に向かう保護主義政策だ。さらにソマリア派兵。漁場を奪われ「海賊」となった漁民たちを虐殺し、まさにその漁民たちの生活を破壊した資本家の船を守るために軍隊を出す。古典的な帝国主義戦争だ。
「イラク撤退」のオバマの政策は、天文学的な財政赤字とともに、08年メーデーストにおけるILWUとイラク労働者の連帯を生み出したことで、イラク侵略戦争が米帝の弱点に転化したことを示した。世界の労働者階級は、ともに革命にたちあがる仲間を虐殺された怒りを忘れない。そして戦争協力を実力で拒否するストライキ闘争で闘う動労千葉やILWUの闘いは証明した。労働者の団結にこそ戦争を止める力があることを!
世界金融大恐慌の資本家階級の唯一の回答は世界戦争であり、この戦争を止められるのは労働者階級の団結した闘争のみだ。3・20は歴史選択をわれわれに迫っている。パレスチナ、アフガニスタン、パキスタン、ソマリア、北朝鮮へと侵略戦争を拡大するオバマ打倒へ、イラク開戦6周年の09年3・20を革命闘争として爆発させよう。
第2章 腐った体制内派倒す時 「労使共同」
3・20渋谷5千人デモは第二に、経団連に屈服する体制内勢力への怒りを解き放ち、労働組合を蘇らせ、国鉄闘争を先頭に麻生政権にとどめを刺す闘いだ。
この3月までの半年で40万人もの労働者が解雇されるという。「3月危機」は、一人の労働者の怒りが40万の大デモになって爆発する情勢だ。にもかかわらず経団連との「労使共同宣言」に走る連合・高木。首を切られた労働者が切った資本家と「共同」できるか! 経団連を弾劾するどころか資本主義を「景気づける」日本共産党! 「革命は絶対にやらせない」などとぬかすJR総連カクマル・松崎の姿!
労働者の怒りとは逆に3月16日?19日の春闘集中回答が屈辱的なものになろうとしている根拠がここにある。動労千葉のストライキを先頭に、労働組合の腐った幹部たちへの怒りを爆発させ、3・20渋谷5千人の大デモで全労働者の怒りに火をつけることは可能だ。
麻生政権を倒し、自民党にとどめを刺そう! 自民党内部で「解散もできない。任期まで麻生政権は持たない」と悲鳴が出ている。1955年から続いた自民党支配の最期は劇的に迫っている。
道州制による新自由主義攻撃の継続は、日本労働者階級のストライキ闘争の開始で、すでに破綻に追い込まれている。国鉄1047名闘争をつぶせなかったことが支配階級の致命傷なのだ。解雇撤回を投げ捨てた4者4団体路線をぶっとばし、1047名闘争のさらなる発展をもって麻生政権を打倒しよう。
世界の労働者階級が体制内勢力との激しい党派闘争を闘っている。勝利のカギは、プロレタリア独裁思想を核心とするマルクス主義であり、労働組合と革命を結合させて闘う動労千葉の実践だ。
70年代の世界的な反動期を、反革命カクマルとの戦争として闘い抜き、新自由主義攻撃の切っ先となった国鉄分割・民営化と真正面から闘って勝利し、マルクス主義を実践してきた動労千葉を先頭とする労働者階級とその党こそ、世界の労働者の先頭で闘う決定的な部隊だ。
今こそ日本階級闘争の主流派に躍り出よう。政治支配の安定期の最後的崩壊、労働者階級の怒りの噴出の中で、3・20は日本労働運動の革命的復権の日である。職場の仲間と立ち上がろう。
第1節 三里塚と一体で
3・20渋谷5千人決起は第三に、3・29三里塚闘争とひとつの闘いだ。資本による農地買収を自由化する農地法改悪攻撃は、農民に対する民営化攻撃・道州制攻撃そのものだ。その最先端で市東さんの農地強奪を阻止する闘いがある。他方、恐慌で運ぶものがなくなった成田空港は、帝国主義戦争の生き血を吸って延命しようと戦争衝動をますます噴出させているのである。この攻撃の前に誇り高く立ちはだかる三里塚農民の「成田軍事空港廃港」の闘いは、労働者のストライキ闘争とひとつの帝国主義戦争を阻止する闘いである。
第3章 革命家としての決断を 歴史の選択
総じて3・20渋谷5千人決起は、帝国主義戦争阻止、反帝国主義・反スターリン主義世界革命をかけた、6千万日本労働者階級の歴史選択だ。労働者の団結にこそ戦争を止め、世界を革命していく力が宿る時代だ。競争ばかりさせられてきた労働者階級が、仲間と団結して生きることを選択する中に無限の可能性がはらまれている。それは生き方をかけた路線選択である。
だからこそ09春闘の最大の獲得目標、資本にとって最も打撃となる反撃は、賃金がどれだけ上がるかよりも、われわれが革命家として人生を決断していくことだ。労働者の力を低める体制内勢力との党派闘争を貫き、自己を革命的リーダーとして打ち鍛えよう。
われわれ労働者階級は革命的な階級だ。動労千葉のように闘えば、われわれは団結することができ、勝利することができる。体制内勢力は言う。「会社が、自治体がつぶれたら労働者は生きていけない、だからワークシェアリングだ」
しかし会社がつぶれても労働者が世界を動かすことができるということを、京品ホテルの労働者たちの闘いが感動的に証明した。さらに体制内勢力は言う。「労働組合は革命をやるための組織ではない」「労働者に革命はできない」
あの京品ホテルに導入された機動隊を、万の労働者がぶち破った先に、どれほどの解放的な世界が広がるかを想像するべきだ。その確信を彼ら労働者自身の闘いが獲得したではないか。
家を奪われ、ネットカフェに生活する労働者が、売れ残った家を売るために一日中看板をもって立たされている転倒した現実を、われわれ人類は解決し得ないのか? すべてを生産し、動かす労働者が、生み出したものすべてを奪われ、生きていける分だけ買い戻す賃金すら与えられず、経団連・御手洗を先頭に裏金・脱税をしている現実に甘んじろと言うのか!
株券という紙切れに価値を持たせて支配を維持してきた支配階級が、今やこの紙切れを買い取るために何百兆円もの金を使っている。労働者が汗を流して世界を動かしてきた歴史と関係のないところで支配階級がこれほどくだらない事業に明け暮れてきたのならば、われわれ労働者階級は彼らを支配階級と呼び続けることができるか?
結論がはっきりしたところで日本共産党は共産主義革命をねじ曲げるために登場する。「私有財産を守ります」。まさにこれこそ、資本家の私有財産たる京品ホテルを守るために導入された国家権力と同じ立場ではないのか。彼ら日本共産党はソマリア派兵について、「商船が海賊の格好の餌食となっている」「海賊は立派な違法行為」と資本家の私有財産を守るための戦争を支持する立場に回っているのだ!
青年労働者・学生のみなさん。われわれは自由である。目の前で始まる大量解雇と戦争の現実は、労働者の生み出した過去の蓄積としての資本とそれを体現する資本家が、現在を生きる労働者を殺し、世界戦争という破滅の未来を用意するという、過去が現在と未来を支配する資本主義の本性である。だからこそ資本主義を打倒する革命は、真に未来のための人間的営為だ。そして未来と同義である青年・学生は、過去の遺物たる価値観やしがらみを粉砕し、自由に怒り、自由に闘う権利がある。その解放感は職場で、街頭で、大学で、寮で開始された闘争の中に生まれる。それは団結し革命を決意した私とあなたという人間の間に実感されるでしょう。
いざ3・20渋谷5千人デモを6千万人労働者階級の歴史選択としてかちとるために、組織し、組織し、組織しぬこう!