2009年2月23日

日誌 2009年 2月11日〜17日 海兵隊移転費を海空軍にも充当

週刊『前進』06頁(2380号4面5)(2009/02/23)

日誌 2009年 2月11日〜17日
 ジブチが自衛隊の使用認める/海兵隊移転費を海空軍にも充当

●ジブチ大統領、自衛隊使用を認める ジブチのゲレ大統額は、同国を訪問した与党海賊対策プロジェクトチームの中谷元座長らに、ソマリア沖の「海賊」対策で自衛隊が派遣されれば、ジブチ国内の空港や港湾施設の使用を認める考えを示した。ジブチはソマリアの西北に位置する隣国。(11日)
●流弾事件、米軍が訓練継続を表明沖縄県金武町伊芸区の流弾事件で、在沖米海兵隊報道部は、昨年12月に発見された銃弾について「海兵隊の最近の訓練とは直接的な関連がないと判断した」として訓練継続を発表した。県警の鑑定では、金属片は米軍の50口径通常弾と一致している。地元では「民間地で銃を撃つ人がいるというのか。米軍以外考えられない」など、怒りの声が強まっている。伊芸区は米軍に抗議する区民大会を3月1日に開くことを決めた。(11日)
●中国が原子力空母 中国軍が2020年以降、同国として初めてとなる原子力空母2隻の建造を計画していることを軍関係者が明らかにした。今年から通常型空母2隻の建造を始めることがすでに明らかになっている。1月20日に発表された中国の国防白書には初めて「遠洋での作戦能力向上をめざす方針」と明記された。(12日)
●柏崎刈羽7号機試運転を容認へ 経済産業省原子力安全・保安院は、新潟県中越沖地震の影響で全7基が停止中の東京電力柏崎刈羽原子力発電所の7号機について、事実上の運転再開となる試運転を認める方針を決めた。国が柏崎刈羽原発の原子炉起動を容認するのは、地震後初めて。(12日)
●総務省、住基ネット接続要求へ 総務省は、住民基本台帳ネットワークに接続していない東京都国立市に対して、接続を求める是正要求をするよう東京都に指示した。住基ネットには国立市のほか、福島県矢祭町も個人情報の保護などを理由に接続していない。矢祭町に対しても同様の措置に踏み切る方針。(13日)
●米イージス艦、釣り船と接触 神奈川県横須賀市夏島町沖の横須賀港で米海軍横須賀基地のイージス艦「ラッセン」(全長155㍍)と釣り船が接触した。釣り船は船首が損傷したが自力で帰港。けが人はなかった。(15日)
●F22配備1カ月で騒音増 米空軍最新鋭のステルス戦闘機F22Aラフターの米軍嘉手納墓地一時配備から1カ月が経過した。基地に隣接する嘉手納町屋良では配備以降、騒音が増加。F22が飛来した1月10日から2月11日までの33日間のうち、24日間は06年度の一日平均騒音発生回数109回を上回った。平日で平均を下回ったのは2日のみ。(15日)
●沖縄海兵隊移転費、米海空軍施設にも充当 米軍再編で日米合意された沖縄の米海兵隊のグアム移転を巡り、09年度の政府予算案に計上された日本側の経費負担346億円のうち202億円が、グアム島の米海・空軍の施設の基盤整備にあてられることが分かった。部隊移転とは直接関係ない施設にまで日本側の負担が拡大することになる(16日)