2009年2月23日

2・16集会の基調報告(要旨)

週刊『前進』06頁(2380号2面3)(2009/02/23)

2・16集会の基調報告(要旨)
 「解雇撤回」の旗のもと労働者の怒り総結集を

 動労千葉 田中康宏委員長
 今日は、1047名闘争の再出発の集会です。ここから新しく1047名闘争をつくりあげよう。私たちが1047名闘争で直面している困難は、首を切られて路頭に放り出されている仲間達の悔しさや怒り、腐りきった労組幹部のもとでの仲間たちの苦闘とひとつのものです。日本の労働運動がくぐり抜けなければいけない”勝利にむかっての試練”です。
 4者4団体は、民主党のみならず公明党や裁判所などにさんざん泣きつき、嘆願をくり返している。これが彼らの「1047名闘争」のすべて。現場労働者はどこにいったのか。彼らは「われわれが求めているのは単なる争議の解決であって、これは階級闘争じゃない。革命運動じゃない」と言っている。1047名闘争が階級闘争じゃなければ、この世の中に階級闘争はなくなります。階級闘争を全部放棄するという宣言です。しかもそれを情勢のせいにし、現場のせいにしている。これは今後の労働運動の路線をめぐる決定的な対立です。
 今日の夕刊で10〜12月のGDPが年率換算で12・7%マイナスと報道されました。支配階級はもはや、支配することも労働者にメシを食わせることもできない。資本主義の終わりが始まっています。しかし、連合も全労連も4者4団体も、資本主義の終わりが「世界の終わり」「自分の終わり」と考えている。日経連と連合は「セーフティネットが必要だ。国に要求する」と同じことを言っています。自分が首を切っておいて、なにがセーフティネットだ! 
結局は労働者を救済するような形で資本を救済する運動なんです。
 すべての勢力が、なぜ同じになっていくのか。それを規定しているのは時代認識です。社会がこれまで経験したことがないほど変わろうとしている中で、私たち自身にも自らの体制内的な発想からの脱却が絶対に必要です。時代をつかみ取っていく方法はただ一つ。闘いの中に自らの全人格を投入する以外にない。もう一つは、現場の困難な闘いから逃げないこと、職場の現実の闘いの中に必死になって原則を貫くことです。
 20年以上にわたる国鉄分割・民営化反対闘争の全過程は、動労本部、国労本部などとの党派闘争の二十数年間でした。4者4団体や体制内的な腐った労組幹部たちと必死になって闘うこと、党派闘争こそが労働者を最も団結させ、労働者の怒りを真に解き放つ道です。
 私は、この大恐慌情勢の中でこそ1047名闘争は絶対に勝利できると確信しています。1047名闘争が、首を切られて苦しんでいる労働者たちの先頭に立って「解雇撤回!」「このもとに全労働者は団結しよう」という旗を掲げることです。敵との関係は非和解になる。だけどこの中にこそ勝利がある。そういう闘いを09春闘でやりたい。動労千葉はその最先頭に立つ決意です。