2009年2月23日

“これが労働者の生き様” 2・16労働者集会の発言から

週刊『前進』06頁(2380号2面2)(2009/02/23)

4者4団体の裏切り許さず
 “これが労働者の生き様”
 2・16労働者集会の発言から

 2・16労働者総決起集会では、4者4団体との非和解的対決を激烈に闘う国鉄労働者、教労・自治体・全逓の仲間、各地で続々とストに立ち上がっている労組の代表が次々と登壇して闘いの報告と決意を表明した。1047名闘争と道州制反対闘争、「生きさせろ!」の怒りがひとつにつながり、新たな1047名闘争の開始を宣言する画期的集会となった。田中委員長の基調報告(要旨)と、争議団・闘争団、被告団の発言を紹介します。(編集局)

 第1章 権力に挑んだ22年間の闘い 動労千葉争議団長 高石正博さん

 今、これだけ世の中に解雇者があふれ出している中で、どうして解雇撤回を投げ捨てて解雇撤回闘争ができるのか。信じられない。そんな方針でいったら、いま解雇されている人たちになんと言うのか? 「あなたたちは解雇撤回なんて掲げていたら何もとれませんよ。犬死にですよ」と言うのと同じですよ。そんなことは腐っても言いたくありません。
 もともと国家権力に闘いを挑んだわけだから、中途半端には終わりたくない。闘いの中で、彼らにダメージを与えるような闘いをやっていかないといけない。
 田中委員長が言うとおり、いまチャンスが訪れている。動労千葉は、ともに闘う人たちをより多く集め、その先頭に立って闘っていきたい。これからも一生懸命に闘って、22年間の闘いの証を立てていきたいと思います。今後ともご支援をよろしくお願いします。

 第2章 JR東日本をぶっつぶす 国労秋田闘争団 鉄道運輸機構訴訟原告 小玉忠憲さん

 本日の田中委員長の基調提起は国労運動史の総括だと感じている。私は国労組合員として解雇されたが、断じて解雇撤回をかちとるまで闘う。本日結集している国労のみなさん! 本日から新たな職場生産点での闘いを開始しよう。なんとしても警視庁公安部と結託している国労本部を打倒しましょう。
 私は本日、JR東日本本社に羽廣君とともにJR東日本に対する闘いを貫徹してきました。必ず東日本会社をぶっつぶすという戦闘宣言を発してきました。4者4団体は自民党、公明党、国民新党まで含めて全政党に対して彼らの2・16集会の招請状を発している。自民党と「団結ガンバロー」ってやるんですか? ふざけるのもいいかげんにしろということじゃないですか。明日、私は羽廣君とともに、決意も新たに絶対に4者4団体を粉砕するために原告団総会に乗り込みます。ともに勝利まで闘いましょう。

 第3章 原告団を獲得する闘いへ 国労小倉地区闘争団 鉄建公団訴訟原告 羽廣憲さん

 激しい決意で九州からのぼってきました。4者4団体とはなんなのか。単なる裏切りなんてもんじゃない。われわれに対して襲撃してきている団体なんです。私は、いつもこの原告団のゼッケンを着けています。なぜこれ(「解雇撤回」)を言わないのか。なぜ自らこのゼッケンを外すのか。22年たったら何か変わるのか。そんなに金が欲しければ22年前にもらっとけよ、と。それを拒否したから今があるんです。
 お金のためにわれわれはやってきたのか。労働者の誇りと権利をかけて闘い抜いてきたんだ。解雇者の身分のまま22年というのはつらいですよ。だけど”それが労働者の生き様だ”と22年間闘ってきたんだ。それを平然と投げ捨て、踏みにじる4者4団体のあり方は私は絶対に許せない!”闘えば道は開けるし、勝利はわれわれの手に握ることができるんだ”という立場で、もっと多くの原告団を獲得する闘いに突入したい。

 第4章 有罪解雇など一切恐れない 国労5・27臨大闘争弾圧裁判被告 原田隆司さん

 5・27臨大闘争弾圧粉砕の闘いは、事件から6年半、公判は100回を数えました。裁判方針は、当初の「闘争団を支援していたのに弾圧された可哀想な国労共闘」というものから「新自由主義攻撃、戦後政治の総決算攻撃である国鉄分割・民営化と真正面から闘ったがゆえに弾圧された国労共闘」というものへと見直しました。それが昨年2月の旧弁護団の解任であり、4者4団体を賛美する松崎被告との裁判分離です。
 労働者が労働者らしく生きようとすれば、弾圧は広範に、そして予防的に行われる。国鉄労働者や、派遣切り・解雇に苦しむ労働者に声を大にして訴えたい。資本主義の終わりの時代に苦悩・苦闘する労働者こそ、この社会の墓穴を掘る力と権利を持っている、と。2月27日は、いよいよ論告求刑です。被告団は有罪解雇を一切恐れていません。首にできるならやってみろ。そこから職場をまきこんだ闘いをつくってやろうと決意しています。