2009年2月23日

動労千葉定期委 3月中旬にスト配置 結成30周年へ

週刊『前進』06頁(2380号2面1)(2009/02/23)

動労千葉 3月中旬にスト配置
 定期委で決戦態勢
 結成30周年、新たな挑戦へ

 動労千葉は2月14日、第60回定期委員会をDC会館で開催し、3月の春闘本番にむけた決戦方針を確立した。
 すでに動労千葉は年頭から「ライフサイクル粉砕、組合員の強制配転阻止」を掲げてストライキを構え、平成採組合員の配転を阻止する緒戦の大勝利をかちとった。1月下旬に開かれた全支部活動者研修会での2日間にわたる討議も経て意思統一は万全だ。
 定期委員会で決定された闘いの配置は以下のとおりだ。①3月17〜19日が連合の集中回答ゾーンであり、春闘全体の山場になる。また3月14日にはダイヤ「改正」が予定されている。3月13〜19日のゾーンを春闘第1波闘争と位置づけ、ストライキを配置して要求の実現をめざす。②JR貨物の新賃金回答時に春闘第2波闘争を配置し、大幅賃上げ獲得、ベアゼロ回答打破、欠員補充実現など求め、貨物を中心としたストライキを配置し、要求の実現をめざす。③具体的な戦術配置は執行委員会で決定する。
 春闘本番の闘いについて田中康宏委員長は、「今年の春闘をめぐる情勢は去年までとはまったく違う。09春闘の第1の課題はなによりも、社会のすみずみにまで満ちあふれる労働者の激しい怒りに火をつけ、労働運動の荒々しい復権の時とすることだ。動労千葉の職場からの闘いで、情勢を大きく突き動かしていこう」と強調した。さらに田中委員長は、3万8千円の大幅賃上げ要求、首切り—賃下げ攻撃粉砕、貨物のベアゼロ打破、反合・運転保安要求などを掲げ、資本家たちの支配をうち倒すためにストライキで立ち上がろうと提起した。そして「最大の課題は本格的組織拡大だ。春闘本番までの1カ月間、平成採と徹底的に議論して欲しい。彼らも今の情勢に間違いなく揺さぶられている。生き方をかけてオルグすることだ」と述べた。
 経過報告と総括を繁沢敬一副委員長が、情勢と方針を長田敏之書記長が全面的に提起した。討議の中では、貨物会社を始めとする深刻な欠員と賃金抑制、本格的な外注化攻撃との対決、さらには下り勾配での速度超過運転を強制してきたJR千葉支社を弾劾する意見などが相次いだ。JR東日本・信濃川発電所での不正取水問題についても「水泥棒だ! なにがコンプライアンスだ!」と怒りの声があがった。
 動労千葉は3月8日に結成30年の記念レセプションを開催する。この点について田中委員長は、「動労千葉が30年間にわたって積み上げてきた経験と闘いが大きな役割を果たす時代が来た。動労千葉が労働者の怒りを総結集しよう」と訴えた。
 動労千葉は結成30年を新たなステップに、労働運動全体を階級的革命的に塗り替える闘いに踏み出した。09春闘はその新たな挑戦の始まりだ。