2009年2月23日

イラク反戦6周年 3・20全世界一斉デモへ進撃を 「労使一丸」の連合本部打倒し首切り・賃下げにストで闘おう 3・6道州制粉砕・橋下打倒闘争へ

週刊『前進』06頁(2380号1面1)(2009/02/23)

イラク反戦6周年 3・20全世界一斉デモへ進撃を
 「労使一丸」の連合本部打倒し首切り・賃下げにストで闘おう
 2・26西郡住宅強制執行阻止せよ 記事5面
 3・6道州制粉砕・橋下打倒闘争へ

 第1章 オバマ・麻生・御手洗を倒せ

 麻生政権と御手洗・経団連を打倒する決定的チャンスが来ている。日帝は、08年10〜12月期のGDPが12・7%マイナス成長(年率換算)となったことに大打撃を受けつつ、すべての矛盾と犠牲を労働者に押しつけようとしている。今や大恐慌をプロレタリア世界革命へと転化する労働者階級の行動と組織と団結が、情勢を根底的に揺り動かす。どんな小さな職場や街頭の闘いも、革命に直結しようとしている。
 米帝オバマ政権は、ブッシュ以上に反革命的政策にかじをきっている。オバマのいう「変革」や「人権」はすべて、世界大恐慌の危機を労働者への階級戦争と外への侵略戦争の激化で突破するための、帝国主義的「挙国一致」政策でしかない。景気対策法の「バイ・アメリカン条項」は1930年代以来の保護主義政策であり、大資本の救済と戦争への攻撃だ。
 「階級協調」や「階級融和」の思想で、オバマへの幻想をあおる一切の動きは地獄への道だ。資本主義の時代、資本家の時代は終わったのだ。この時代認識でとことん一致し闘おう。
 労働者は直感的に見抜いている。階級意識を曇らせているのは、帝国主義のイデオロギー攻撃に屈服する体制内労働運動であり、われわれ自身の「体制内思考」だ。これをぶち破るのは労働者階級である。労働者にはその力がある。現に、11月労働者集会派が日米韓の国際的団結をもって、ひとつの敵と対決している。その中心に動労千葉がすっくと立っている。
 イラク反戦6周年の3・20全世界一斉大デモは、世界の労働者階級が「大恐慌を革命へ」の旗を高く掲げ、”資本と非和解的に対決する労働者の国際的団結だけが戦争を止める力だ!”と宣言する闘いだ。東京渋谷・代々木公園に5000人の怒りを全国から結集しよう。実力デモの爆発で歴史をぬり変えよう!

 第1節 階級的団結を拡大し闘おう

 3・20の大爆発に向け、まず第一に、階級的団結を拡大して闘おう。
 ブルジョアジーが「3月危機」に脅える中で、「歴史を変える春闘」への重大な勝利が切り開かれている。2月16日、動労千葉主催の「国鉄1047名解雇撤回! 09春闘勝利! 2・16労働者総決起集会」は、800人の大結集をもって、第2次国鉄決戦勝利と09春闘爆発への総決起を宣言した。
 動労千葉の春闘ストを先頭に、職場から資本・体制内指導部と対決して闘うという決意があふれた。それは労働者魂を解放し、歴史選択・体制選択をかけた党派闘争の最先頭に、第2次国鉄決戦が立つことを示した。
 一方、4者4団体は同じ日、「星陵会館」に細々と集まり、民主党・鳩山や公明党の発言に小躍りし、「政治解決」を嘆願し、現場組合員の発言を抑え込む「国鉄闘争収拾集会」を開いた。彼らは絶望を組織しているのだ。
 この4者4団体路線および「労使共同宣言」を絶賛する自治労本部などと、革命を圧殺するためにワークシェアリングを絶叫するカクマルJR総連=松崎は、ひとつながりになっている。
 国鉄1047名解雇撤回、09春闘勝利をストライキで闘うためには、体制内労働運動の打倒こそがかぎだ。連合本部や日共スターリン主義、カクマルを始めすべての体制内勢力、反革命勢力が、「解雇撤回」を降ろし、資本主義の危機の救済者になり果てている。ここが敵の弱点だ。これを暴きぶっ飛ばす闘いを、新版『甦る労働組合』(中野洋著)の実践として貫き、第2次国鉄決戦勝利と「生きさせろ!」ゼネスト貫徹へ、階級的団結を拡大して闘いぬこう。
 動労千葉はライフサイクルを、団結破壊・外注化・賃下げとの闘いとして、職場闘争の日常的展開の力で阻止し、制度自身を粉砕する展望をも開いている。青年労働者を獲得して前進するこの動労千葉の決起に、全国の全職場から続こう!

 第2章 大恐慌—鮮烈な時代認識で

 3・20の大結集に向けて、第二に、鮮烈な革命的時代認識をもってとことん勝負しよう。
 中川財務・金融相の辞任劇は、日帝政治委員会の危機のとてつもない深さを暴き出した。「かんぽの宿」問題に象徴される民営郵政の危機、キヤノン・御手洗が連座した犯罪など、日帝支配はまさに最末期だ。麻生政権も御手洗・日本経団連も未曽有の危機にあり、ボロボロだ。
 先のG7が示したものは、世界大恐慌の底知れない深まりであり、帝国主義各国の財政赤字の天文学的膨張や、保護主義と争闘戦の激化だ。米帝も、EU帝も、日帝も、金融と実体経済にまたがって1929年を超える大恐慌に直撃されつつあり、政策の無力性にあえいでいる。「世界の工場」と言ってきた中国もついに減速し、ゼロ成長に突入しつつある。
 オバマは上下両院で約72兆円もの景気対策法案を可決させたが、大恐慌には基本的に無力だ。オバマは結局、一切を階級闘争、労働運動の破壊にかけてくる。UAW(全米自動車労組)を屈服させての「ジョブズ・バンク」制度廃止に続き、医療保険解体や大リストラを激化させている。
 日帝の危機は米欧よりも一層深刻だ。GDPも、輸出も、鉱工業生産指数も、すべて2けたのマイナスで、底の見えない戦後最大・最悪の危機へと突入している。
 こうした中で日本経団連は、連合との「労使共同宣言」をバックに、非正規労働者に続き正規労働者への解雇攻撃をも開始した。2月9日には「日本版ニューディールの推進を求める」との声明を発表、国家的プロジェクトの立ち上げを要求し、「雇用のセーフティネット」とは大量解雇後の「社会の不安の払拭」とも公言している。
 この国家的プロジェクトとは、道州制導入である。改憲クーデターそのものである道州制は、何よりも国家丸ごとの民営化であり、360万人の公務員のいったん全員解雇であり、自治労・日教組を始め労働運動全体を解体する攻撃である。
 しかもこの道州制を推進しているのが連合本部であり、自治労、日教組、JP労組の体制内指導部だ。ここが4者4団体をも支えている。
 4者4団体派による動労千葉排除と1047名解雇撤回闘争の解体は、全労働者と人民の闘いと生活を根底から資本に売り渡すものだ。絶対に粉砕あるのみである。
 第2次国鉄決戦と道州制粉砕の闘いと09春闘は、完全にひとつだ。米韓を始めとして全世界で既成の体制内派と闘う国際労働運動の階級的潮流とまったくひとつだ。
 3・6道州制粉砕・橋下打倒の大阪府庁前行動へ総結集しよう。全国連西郡支部と固く団結して、2・26住宅明け渡し強制執行を実力で阻止しよう。そこから3・20の大爆発へ突き進もう。

 第3章 動労千葉が3月春闘ストへ

 動労千葉は、第60回定期委員会で、3月スト方針を確立して09春闘決戦を宣言した。動労千葉を先頭に、全国の全産別・職場で、09春闘をストで闘おう。「生きさせろ!」ゼネストへの決起をかけ闘おう。資本と非和解的に対決するストライキの中でこそ、労働者は団結を強め、自己解放の力を自覚するのだ。
 国鉄1047名闘争をめぐる攻防も3月決戦である。5・27国労臨大闘争弾圧裁判は、2月27日に論告求刑公判を迎える。11・2労働者集会の地平を発展させる動労千葉結成30周年の国際連帯の闘いも決定的だ。
 体制内労働運動との党派闘争を不屈に貫き、教労・不起立闘争に全国で決戦的に突入しよう。あらためて郵政民営化絶対反対を鮮明にして、破綻する民営郵政への階級的反撃を強化しよう。
 学生戦線は、4・24法大闘争の勝利に向けて、全国大学闘争の大爆発をかちとろう。3・20の最先頭で決起しよう。
 3・6大阪府庁前行動と一体で、09年の3・8国際婦人デー闘争を成功させよう。
 政権崩壊の危機の中で日帝・麻生は、武器使用の拡大をも狙い、ソマリア沖海自派兵を強行しようとしている。呉現地阻止闘争に決起しよう。
 2〜3月の闘いは、まさに行動につぐ行動だ。その最大の闘いとして、3・20渋谷デモに全国から総結集し大爆発をかちとろう。そして3・29三里塚全国闘争の大高揚を実現しよう。
 最後に、「大恐慌をプロレタリア革命へ」の闘いに勝利することのできる革命党の建設、マル青労同・マル学同の各1000人組織建設——これが一切の総括軸である。