2009年2月16日

星野さんをとり戻そう 労組交流センター全国総会・特別決議

週刊『前進』06頁(2379号6面4)(2009/02/16)

階級的労働運動の力で、無実の星野文昭さんをとり戻そう
 全国労組交流センター定期全国総会・特別決議

 全国労組交流センター第16回定期全国総会で、画期的な特別決議が採択されました。(編集局)
 1971年11月、沖縄返還協定批准阻止の闘いを最先頭で闘い、その報復として無期懲役とされた星野文昭さんが、徳島刑務所で今年(8月6日)、獄中35年目を迎えます。
 71年沖縄返還協定批准阻止闘争は、青年労働者と学生が国家権力の集会・デモ禁止攻撃を打ち破り、安保・沖縄闘争の大爆発を切り開いた闘いでした。この闘いに「革命の現実性」を見、恐怖した国家権力は、機動隊員を死亡させた「殺人犯」として、一切の物的証拠もないままに、デモ隊のリーダーだった星野さんを指名手配し、75年、星野さんを「殺人罪」でデッチ上げ不当逮捕しました。
 83年に東京高裁が無期懲役判決を言い渡し、87年の最高裁上告棄却で確定、96年の再審請求に対して、2008年7月に最高裁は特別抗告を棄却しました。
     ◇
 星野さんは、不当逮捕以来、実に34年にわたって国家権力と非転向、非妥協・不屈の闘いを貫き、獄壁を打ち破る階級的団結を求めて日々闘いぬいています。
 08年11・2労働者集会には、「生産を担い社会を動かす労働者が、人民とともに立ちあがり、資本主義を打倒すること、そうして社会の主人公となって、すべての人間が人間らしく生きられる社会に、社会を変えることによってのみ、私たちの、人類の未来を開くことができます」「資本、権力への怒りを爆発させて立ちあがり、反撃し闘うことを通して、強いられてきた奴隷的なあり方、イデオロギー、分断、競争から解き放たれ、その力を取り戻し獲得していく。その実践、行動こそ、そしてそれを組織することこそ問われています」と、まさに階級的労働運動路線の核心を訴えるアピールを寄せています。
 星野さんの闘いは、動労千葉の闘いを先頭とする階級的労働運動、三里塚の闘い、沖縄の闘いと固く一つの闘いです。88名逮捕、22名起訴の大弾圧をうち破って闘う法政大学を先頭とする全学連の闘い、不当逮捕を職場の階級的団結へと転化して闘う青年労働者の闘い、階級裁判を貫く5・27臨大闘争弾圧7被告の闘い、団結の象徴としてのスクラムデモで戒厳体制を打ち破ったサミット粉砕闘争に、脈々と受け継がれているのです。
 星野さんの34年間の非転向・不屈の闘いは、労働者階級は、資本家階級とその国家権力と絶対非和解であり、どんな暴虐な弾圧も、労働者階級の自己解放の闘いを挫くことはできないことをさし示し、労働者に限りない勇気と力を与えてくれています。
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 星野さんへの無期懲役攻撃は、当時の反戦青年委員会や全学連の闘いの質が体制内労働運動を根底からぶっ飛ばす階級的労働運動へと発展することへの恐怖に駆られた弾圧でした。星野さんをとり戻す力は、労働者階級の団結の力、とりわけ「資本家階級の権力を打ち倒して、労働者の社会をつくろう」という立場で闘う階級的労働運動の前進の中にこそあります。
 いまや、世界大恐慌が爆発し、ついに資本主義体制の崩壊が始まりました。全世界でゼネスト・工場占拠の闘いがまき起こり、日本でも「生きさせろ!」ゼネストを切り開く闘いが、体制内労働運動の制動をぶっ飛ばして開始されています。
 いまこそ、星野さんをとり戻す闘いを労働運動、労働組合の課題とする時です。資本家階級と国家権力へのまき起こる怒りのただなかに、星野さんの生きざまと闘いを持ち込もう。「再審無罪と釈放を求める署名」に取り組み、全国の職場・地域に「星野さんを救う会」を結成し、第2次再審闘争に勝利しよう。
 全国労働組合交流センターは、「星野さんのように闘おう」を合言葉に、資本・権力と非和解で闘う階級的労働運動をつくりだし、その力で必ずや星野さんを奪還する決意を固めよう。
 右、決議します。
 2009年2月1日
全国労働組合交流センター 第16回定期全国総会