2009年2月16日

法大裁判 5・29デモ弾圧 弁護立証に突入

週刊『前進』06頁(2379号6面2)(2009/02/16)

法大弾圧裁判 5・29デモ弾圧
 “すべてを奪い返す” 弁護立証に突入

 第1章 1グループ 文化連盟副委員長が証言 “キャンパス解放の闘い”

 2月6日、5・29法大デモ弾圧裁判(第1グループ)の弁護側立証がいよいよ開始された。この日は、被告と弁護人の冒頭陳述と文化連盟副委員長の恩田亮君への証人尋問が行われた。
 被告団を代表して内海佑一君が冒頭陳述を行った。「奪還されたわれわれ獄中20同志はさらに団結を深め、全国学生ゼネストに向かって一直線に突き進んでいる。大学を、教育を学生の手に奪い返し、奪われたすべてを奪い返す闘いこそがわれわれの法大闘争だ」と宣言した。そして、「法大当局は3・14以来一貫してウソとペテン、暴力でもって法大を支配してきた」「5・29に至る闘いは、学生の怒りの爆発であり、一切は正当かつ必要である」ことをはっきりさせた。
 そして、5・29に至る経緯として「5月20日、ついに文化連盟は全学連とともにキャンパス解放の闘いに立ち上がった。この感動を私はけっして忘れることができない。学生が怒って立ち上がった時、キャンパスは学生のものになるのだ!」と、文化連盟を先頭とする法大生の決起がついに開始された瞬間を明らかにした。
 「5月29日、ジャージ部隊や教職員によるキャンパス中央封鎖をぶち破って文化連盟と全学連が団結し、断固たる学内集会・デモが行われた。この闘いに法大当局は追いつめられたからこそ、警察権力を導入して大量逮捕に踏み切らざるを得なかったのだ」とデッチあげ政治弾圧を暴いた。
 最後に、「法大当局がやっている処分や弾圧は一切が法大生の決起を恐れてのことにほかならない。処分撤回でわれわれは法大からゼネストに決起する! ともに闘おう」と呼びかけた。
 証人として登場した恩田亮君の証言は、「監獄大学」の中で悩み、怒り、ついに闘いに立ち上がった法大生の姿を感動的に明らかにした。
 「法大当局の独裁的で恣意(しい)的な強権支配に抗議してきた。無期停学処分を許さない。4・24集会でお返しする」。熱い戦闘宣言に、被告席と傍聴席が一つになった。

 第2章 2グループ 団結のみを武器に 弁護人と全被告が意見

 2月10日、5・29法大デモ弾圧裁判(第2グループ)の弁護側立証が開始された。
 陪席裁判官の1人が交代したので、まず弁護人と被告団全員による更新意見の表明が行われた。弁護人と中村真之君による圧巻の冒頭陳述がこれに続き、終始法廷を圧倒した。裁かれているのは国家権力の方だ。誰もがそう実感する熱気が満ちあふれた。
 弁護人に続く更新意見の先頭で本山隆介君が立った。新たな裁判官に向かって、これまでの警備法廷の実態、破産した検察側立証についてつぶさに突きつけた。「裁判官に求められていることは、情勢を認識し、労働者階級の立場に立つことだ。公訴棄却以外に権力犯罪から免れるすべはない。さもなくば、その存在を打倒するまで闘う」
 残る学生も、全員が意見を述べた。法大ストからゼネストに向かう起爆剤として、法大裁判を闘うという共同の決意が明らかにされた。
 弁護人の冒頭陳述を受けて、中村真之君が学生の冒頭陳述を堂々と展開した。「われわれ『学外者』もまた06年3月14日をもって、法大闘争の当該になった。学館で、法大で、はぐくまれてきた学生の存在と力のすばらしさを、学館に続き、ビラ・立て看板の禁止によって奪われるなどという暴挙をどうして許すことができたであろうか」「学生が、団結のみを武器としてすべてを取り戻す闘いもここから始まった。法大闘争の持つ魅力と展望に、現在に生きる一人の人間としてひきつけられたのだ」と、5・29闘争を「学外者」の犯罪と描き出す法大当局と国家権力の意図を粉砕した。
 さらに、金融大恐慌情勢下で「動労千葉労働運動とともに、未曽有の大弾圧と闘い、『一人の仲間も見捨てない』スローガンで300万学生とつながることのできる法大学生運動がある。ここにこそ現在に生きる学生にとって唯一の展望がある」と力強く宣言した。
 崩壊する資本主義の側に立った弾圧者など、法大闘争からみなぎる階級的団結の力と展望の前には無力だ。開始された弁護側立証を断固として闘い抜き、4・24法大1000人集会に攻め上ろう。

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 法大裁判に集まろう!
★2月19日(木)5・29デモ弾圧裁判②グループ
  第8回公判 午後1時30分開廷
★2月25日(水)5・29デモ弾圧裁判①グループ
  第10回公判 午後1時30分開廷
 ◎いずれも東京地裁429号法廷
  開廷1時間前に地裁傍聴券配布所に集合を!

★富山大ビラまき弾圧裁判(富山地裁)
  第7回公判 3月17日(火)午後2時開廷