2009年2月16日

麻生と御手洗をぶっ倒そう 3・6道州制粉砕に決起し3・20ワーカーズアクションに全国総結集を ソマリア沖派兵阻止!呉闘争へ

週刊『前進』06頁(2379号1面2)(2009/02/16)

麻生と御手洗をぶっ倒そう
 3・6道州制粉砕に決起し3・20ワーカーズアクションに全国総結集を
 ソマリア沖派兵阻止! 呉闘争へ

 「生きさせろ!」ゼネストの爆発へ向け、全国で進撃が始まっている。経団連第3波デモには「派遣切り」にあった労働者を先頭に380人が結集、御手洗への怒りを爆発させた。法大入試闘争は当局・権力一体の妨害を打ち返し、受験生との圧倒的合流をかちとっている。青年労働者と学生はストレートに行動を求め、革命と革命党を求めている。体制内勢力をぶっ飛ばし、「生きさせろ!」ゼネストへ。マル青労同・マル学同の各1000人組織建設を闘いとろう。2・16集会を大成功させ、道州制粉砕・橋下打倒の3・6大阪府庁前闘争に全国から総決起し、3・20ワーカーズアクション全国総結集闘争へ進撃しよう。麻生によるソマリア沖海自派兵の3月強行に対し、広島県呉現地闘争に全国から決起しよう。

 第1章 世界大恐慌情勢は日々深まっている

 世界大恐慌はますます進行し、労働者階級と資本の生死をかけた決戦が激化している。米就業者数は13カ月連続で激減、合計360万人が職を失い、失業率も7・6%にはね上がった。オバマは「米経済はさらに5百万人の雇用を失い、失業率は2けたに達する」と、8000億㌦規模の景気対策法案の早期可決を議会に迫っている。
 だが「不良資産の買い取りコストは4兆㌦(約360兆円)」というゴールドマン・サックスのレポートにオバマは震撼(しんかん)し、不良資産を買い取って金融機関から切り離す「バッドバンク構想」は早くも吹っ飛んだ。ニューディールを気取った大規模公共事業も、米国債の暴落からドル暴落へ直結していくものでしかない。
 一刻も早く打倒しなければ、保護主義と争闘戦の激化から分裂・ブロック化へ進み、世界戦争を引き起こすことになる。景気対策法案に「バイアメリカン」条項が部分的修正を経ただけで盛り込まれたことは、まさに保護主義そのものだ。
 さらにオバマは欧州や日帝との「同盟強化」なるものを強調し、他帝国主義を動員してのアフガニスタンなどへの侵略戦争を、ブッシュ以上に激化しようとしている。
 オバマ反革命政権を打倒するためには、オバマを支える体制内労働運動の打倒が死活的だ。オバマの「被雇用者の自由選択法案」なる労働組合成立を簡素化する法案は、体制内を取り込み、革命を圧殺するためのニューディール的政策だ。しかしこうした「アメ」と引き換えに、全米自動車労組(UAW)はレイオフ中の労働者に賃金を支払う「ジョブズ・バンク」制度の廃止に協力した。ランク&ファイルで体制内指導部を打倒し、労働組合を労働者の手に取り戻さなければならない。
 日帝の危機はさらに激しい。1月末に発表された鉱工業生産指数は前年同月比20・6%減。トヨタは4500億円の営業赤字で、電機大手9社の赤字予想額の合計は1兆9100億円だ。まさに製造業は壊滅的だ。一方で、日本経済を支えてきた輸出は米欧だけでなく中国向けも急減し、12月の輸出は35%減の「垂直降下」となった。
 ブルジョアジーはパニック状態で、非正規と正規の大量首切りと賃下げで、自分たちだけは生き残ろうとしている。
 しかし、4者4団体派の支柱である日本共産党(スターリン主義)は、この期に及んでも「資本主義の枠内で」とか「いきなり社会主義になどと考えていません」と、革命を防止するのに必死になり、資本主義の最後の救済者と化している。
 「資本主義はもう終わった」「労働者がすべてを奪い返すときが来た」「労働者は国際的に団結すれば必ず勝てる」「大恐慌をプロレタリア世界革命へ」——この時代認識で体制内との分岐・激突をやりぬき、革命的労働者党を建設しよう。

 第2章 「労使共同宣言」の体制を打ち破れ!

 労働組合をよみがえらせ、マルクス主義を復権する道は、日本経団連と連合の「労使共同宣言」体制を徹底粉砕する闘いにかかっている。連合指導部を打倒する09春闘の爆発にむかって、非常臨戦態勢に突入しよう。
 経団連・御手洗と連合・高木が主張するワークシェアリングとは、賃下げと大量解雇を強行した上で、「労使一丸」「政労使一体」の「セーフティーネット」をつくろうというものだ。「セーフティーネット」とは解雇・賃下げが前提の救済運動でしかない。
 すでに製造業で拡大しているワークシェアリングは、「手取り半減、バイト探し」という現実に労働者をたたき込んでいる。「政労使一体」の「雇用維持」の名による賃下げと首切りを、絶対に許すな。09春闘を一律大幅賃上げ要求を掲げストライキで闘おう。体制内指導部と激突し、賃金闘争を復権させよう。
 さらに「労使共同宣言」体制は、「労使一丸」で道州制を推進する攻撃だ。支持率14%(朝日新聞)で総選挙に打って出る力もない麻生政権のもとで、ブルジョアジーの唯一の反動的「挙国一致」政策が、道州制導入だ。360万人公務員のいったん全員解雇の大攻撃を、国鉄分割・民営化の時以上の「公務員バッシング」と「国民運動」で強行しようとしている。その最先兵が大阪府知事・橋下だ。3・6大阪府庁前に全国から総結集し、道州制粉砕決戦の突破口を切り開こう。
 御手洗の大分キヤノン工場建設をめぐる裏金・脱税・キヤノン株購入問題こそ、道州制攻撃の本質だ。道州制はこれを合法的にやるのだ。労働者の徹底的な犠牲の上にブルジョアジーの「独立王国」を各州につくるのが道州制だ。小泉の郵政民営化の反労働者性と矛盾が爆発した「かんぽの宿」問題も同じである。
 道州制攻撃に屈服・協力しているのが連合であり、その中心は自治労本部だ。だが、ここに敵の破綻点がある。連合こそ日帝の労働者支配の弱点だ。道州制推進の自治労本部と連合指導部をランク&ファイルの闘いで打倒しよう。
 この時、国鉄1047名解雇撤回闘争が動労千葉を展開軸に、その革命的発展の新たな段階へ入ったことは決定的だ。
 5・27臨大闘争弾圧7被告の闘いは、実力で民営化を粉砕する道を示している。2・27論告・求刑公判に結集し、国鉄決戦勝利、民営化・道州制攻撃粉砕へ進もう。

 第1節 オバマに屈服する塩川一派

 第4インターに「自己批判」し、三里塚闘争に新たな敵対を開始した塩川一派は、今度はオバマ反革命にも屈服した。「塩川通信」26号(2月3日付)はオバマ反革命にひれ伏している。
 「就任演説の特徴は、①アメリカ帝国主義の没落とアメリカ社会の解体的危機に強い危機感を示し、②世界支配を再確立する意志を強く押し出し、③挙国一致の国家総力戦で内外の危機に対処する、とうちだした点にある」。これはなんたる平和主義=市民主義か。
 オバマの危機感の根拠は、眼前で激しく進行する大恐慌にある。だからオバマはすでに全面的な階級戦争と侵略戦争にうって出ているのだ。しかし塩川一派はこれがまったく見据えられない。
 さらに塩川一派の動労千葉労働運動への憎悪と敵対は、階級的労働運動への襲撃そのものだ。第4インターに対する「自己批判」は、塩川一派の権力への新たな転向宣言であり、4者4団体の先兵として階級的労働運動の破壊宣言だ。徹底的に粉砕し、打倒しよう。

 第3章 マル青労同に加入して革命をやろう

 2〜3月の闘いが09年決戦の帰すうを決する。「生きさせろ!」ゼネストは、大恐慌下で09春闘を資本と非和解的に闘い、体制内労働運動を打倒して、賃金闘争を革命的に復権する闘いだ。
 動労千葉の闘いを軸に、4大産別・6大産別で路線的深化をかちとりつつ、青年労働者の獲得へ目的意識的に闘おう。青年教育労働者を先頭に不起立闘争を爆発させよう。第二の郵政民営化攻撃と対決し、JP労組指導部を打倒しよう。
 今や「われわれがすべてをやり抜ける力を持たなければならない」(新版『甦る労働組合』)
 体制内指導部との闘いは、われわれの中の「体制内思考」との激しい闘いと一体で進む。体制内との激しい党派闘争とおして、「すべてをやり抜ける力」を地区党が圧倒的につけること、ここに09年決戦の戦略的課題がある。そのカギがマル青労同・マル学同1000人組織建設である。