2009年2月 9日

富山大ビラまき弾圧 西頭の証人請求却下 当局救済の策動

週刊『前進』06頁(2378号5面3)(2009/02/09)

4・15弾圧 西頭の証人請求却下
 当局救済の策動を許すな

 1月15日に富山地裁(岩井隆義裁判長)で4・15富山大ビラまき弾圧の第5回公判が行われた。この日は弁護側立証で、小樽商科大学の荻野富士夫教授と富山大で闘う全学連の仲井祐二君が証言に立った。
 荻野教授は、戦前の文部省の学生課に特高警察出身者が配置され、旧制大学・高校の学生運動を弾圧した歴史が戦後の文部省と警察にも引き継がれていると述べた。「現在の富山大学をどう思うか?」という弁護人の質問に、「富山大学の学生規則は、かつて大学に設置された学生主事—教育警察のやり方と一緒だ」と反動と腐敗を極める富大当局を弾劾した。
 西頭学長独裁体制下の3年半を闘い抜いてきた仲井君は「富山大当局は学生規則制定以来、学生への奴隷的支配に全力を挙げてきた。しかし学生が団結すれば規則による支配なんて粉砕できる」と怒りをもって証言した。
 公判の中でとりわけ許し難いのが極悪職員市川の行動だ。市川は恥知らずにも傍聴に入った上、傍聴している闘う仲間たちの名前と席の位置のメモを取っていたのだ。学友の名前は警察の情報提供がなければ市川には知り得ない。完全に公安警察の手下と化しスパイ活動に手を染めているのだ。絶対に許さない!
 裁判長は西頭学長の証人請求を却下した。前代未聞の2割の得票で学長に再選された西頭が法廷に引きずり出されたら、当局の支配が崩壊する。裁判所はこの危機から当局を救済するために不当決定を下したのだ。
 富山大当局は資本家と完全に一体化し、西頭独裁の居直り、仲井君への処分策動、そして新樹寮への入寮募集停止—廃寮攻撃に踏み込んできた。自主募集を貫徹し廃寮攻撃を粉砕しよう。09年ゼネストの先頭で新樹寮決戦を闘おう。
 次回公判は3月17日午後2時。大結集し論告・求刑を迎え撃とう。