2009年2月 9日

新樹寮廃寮阻止へ自主入寮 マル学同中核派富山大学支部

週刊『前進』06頁(2378号5面2)(2009/02/09)

新樹寮廃寮阻止へ自主入寮 募集闘争に絶対勝利する!
 マル学同中核派富山大学支部

 1月27日、富山大学経営協議会は新樹寮「入寮募集停止」を決定した。絶対に許さない! 当局は募集停止で寮生が減ったら一方的な計画で「改修」して自治寮を解体しようとしている。最初に4棟のうちC棟を明け渡せと言ってきている。われわれは新樹寮決戦の先頭に立ち、実力で自主入寮募集闘争をやりぬき、C棟明け渡しを阻止する! われわれの腹の底からの怒りは、すべての青年・学生の怒り、6千万プロレタリアートの資本家への怒りと一つだ。募停攻撃を粉砕することは09年ゼネストを先頭で切り開く闘いだ。
 当局の改修計画はこうだ。09年度から各棟ごとに建て替え工事をやる。民間マンションと同じように、風呂・トイレ・台所付きの個室で、各部屋に鍵をつけて鍵の管理や入退寮の権限は完全に当局が握る。食堂は廃止。寮費は跳ね上がる。入寮基準は「経済状況や成績に応じて」当局が決める。入寮できる年数は勝手に当局が決める。こんなものは学寮ではない! 

 第1章 資本引き入れ金で学生支配

 敵は資本家階級だ。こいつらが経営協議会として大学に乗り込んでいる。経営協議会のメンバーは、製薬会社、銀行などを傘下におさめる財閥一族、富山県経済同友会代表幹事、YKK、インテック、テイカ製薬、北陸電力の会長や社長だ。資本家どもが新自由主義の破産で利潤が上がらないからと、富山大学を私物化するために巣くっている。学長選で2割の得票しかなかった西頭を学長にしたのも経営協議会だ。そしてついに新樹寮に手を出してきた。
 学生を住居という力で縛り付け、大学(もはや資本家と一体となった大学「経営者」)の意のままに学生を管理し抑圧するということだ。すでに体育会のサークルでは「学生運動にかかわるような部員が出たら、その部の予算が出なくなる」と言われ、「部室」「予算」が学生支配の道具になっている。
 「改修」は資本家から金を借りてやることになっている。そして当局は「水道や電気などの通常の修繕では金を貸してくれない」「改修を拒否するなら廃寮だ」と言っている。われわれの新樹寮が資本家の金の力で好き勝手にされてたまるか!
 もう一つの敵は、当局の代弁者になっている体制内執行部だ! 学寮の体制内執行部は「当局から寮の予算1200万円が出ているから、大学には逆らえない」「当局の心証が悪くなるからビラをまくな」「学生は闘っても勝てない」と言って全力で奴隷根性を組織化し、新樹寮を全面屈服の道に引きずり込もうとしている。
 資本家と一体化した西頭学長も、体制内執行部もぶっ飛ばそう! 大恐慌で資本主義は破産した。資本家の支配なんて長く続かない。われわれが団結して闘えば絶対に勝てる!

 第2章 住居強奪への怒りで団結を

 新樹寮にはすでに多くの受験生から入寮についての問い合わせが寄せられている。受験生は電話で「新樹寮に入寮できなければ合格しても大学に行けない」と訴えている。大学当局は受験生にどう責任を取るつもりだ! 西川学長補佐(人間発達科学部教授)は「入寮できない学生がいても奨学金があるから大丈夫だ」などとぬかしている。寮から追い出すのみならず、学生に数百万円もの借金を背負わすというのか! 西頭学長に若者の未来を奪う権利など絶対にない!
 新樹寮をつぶそうとする資本家と、資本家と一体化した独裁者西頭学長への怒りを徹底的に激しく、階級的にはっきりさせよう。やつらへの怒りで団結しよう。
 やつらは世界大恐慌で資本主義と支配体制が崩壊しようとしている中で、大学に群がり食い物にして生き延びようとしているのだ。従来の学生生活委員会(教授たちの会議)や教育研究評議会では廃寮決定を出すことができない。経営協議会が教授会などの頭越しに今回の廃寮決定を下したのだ。これこそ道州制の攻撃だ。道州制で資本家どもは自治体丸ごと、同じように独裁支配し私物化しようとしている。
 今春170万人の労働者が解雇されると言われている。派遣切りで住居からも追い出される怒り。解雇された労働者は「住居から追い出されて、ホームレス? 殺す気か!」と怒りを爆発させている! 西郡(大阪府八尾市)の住宅明け渡し攻撃、京品ホテルの労働者自主営業への強制執行、三里塚反対同盟の市東さんの農地強奪——。これらの怒りと新樹寮募停への怒りは一つだ。

 第3章 09年全国学生ゼネストへ!

 問われていることは、さらなる強搾取と戦争のあらゆる矛盾を労働者がかぶり続けるのか、それとも労働者階級が団結の力で資本家どもの私有財産、労働者の労働を搾取して蓄積したものを奪い返し、それによって人間としての誇りも奪い返し新たな社会を建設するのかだ。どちらが展望あるのかはっきりしている。
 法政大の文化連盟で闘う学生に無期停学などの処分が下され、富山大で闘う全学連の仲井祐二君に対して「休学中に学生運動している」ことを理由にした処分策動、そしてついに新樹寮の廃寮攻撃。1・24法大闘争勝利大集会を受けて、大学キャンパスも自治寮も学生が全面的に奪い返す歴史的決戦の時が到来した。
 若者は教育の中で徹底的に競争と分断があおられてきた。今度は募集停止によって寮に入れず、教育そのものまで奪われようとしている。新樹寮決戦は受験生の怒りと圧倒的に結合し、新入寮生として仲間に迎え入れる闘いだ。資本家階級が教育も奪い、大恐慌の中で未来も誇りもすべてのものを奪おうというなら、われわれは私有財産を廃止する革命によって全部奪い返してやる!
 新樹寮決戦はものすごい革命的可能性を持っている。東北大有朋寮決戦の地平を押し広げて、全国の自治寮の団結の中心に立つ。自主入寮募集闘争は絶対に勝利する。6千万労働者階級の怒りと結合し革命へ! 労働者階級の怒りの先頭で春闘ストに決起する動労千葉とともに、自主入寮募集闘争に決起し、09年法大スト—富山大ストから全国学生ゼネストへ!
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