2009年2月 9日

革命軍の09年アピール 「生きさせろ!」ゼネストへ共に決起する

週刊『前進』06頁(2378号5面1)(2009/02/09)

革命軍の09年決戦アピール
 「生きさせろ!」ゼネストへ労働者階級と共に決起する
 鮎川 鉄兵

 全党の同志! 青年労働者・学生のみなさん! 革命的「行動の年」、09年が幕を開けた。「派遣切り」とリストラ・解雇の嵐に対し、森精機第3波ストから1・8—1・29経団連打倒デモとして、嵐のような実力闘争の時代が始まった。米帝とイスラエルによるガザ侵略=大虐殺を弾劾する怒りのデモが全世界で爆発している。貧困と戦争しか生み出さない資本主義はもう終わりだ。非合法・非公然体制を堅持して戦う革命軍は、歴史的命脈が尽きた帝国主義権力やファシスト・体制内派が労働者階級の革命への生き生きとした闘いに敵対することを許さない。09年「生きさせろ!」ゼネストを爆発させ、世界を労働者の革命への決起で覆い尽くそう! われわれはともに戦列につく。

 第1章 階級の力で時効を戦取政治警察と闘って完勝

 昨08年、世界金融大恐慌の爆発の中で、荒々しい労働者自己解放闘争の時代が始まった。「ブルジョアジーの没落とプロレタリアートの勝利は、いずれも不可避である」(『共産党宣言』)ことが、これほど鮮やかになった時代はない。
 階級的労働運動の潮流はこの息吹を体現し、08年、「現代の10・8」と呼ぶにふさわしい5・28〜29法大闘争を突破口に、6・29サミット粉砕の実力デモをかちとり、11・2労働者大集会へ突き進んだ。世界革命への道を3カ国の労働者が一致して歩んでいる。
 この労働者階級の進撃と一体のものとして、革命軍は08年の闘いを貫いた。
 第一に、11月集会を日帝権力と対決してともに戦取した。そしてその闘いの中で85年浅草橋戦闘指名手配・23年間の時効戦取=2同志の公然化(=奪還)の歴史的勝利をかちとった。4者4団体派が「国家権力と真正面から闘っても労働者は勝てない」という敗北の思想を振りまく中で、動労千葉とともに新自由主義攻撃を打ち破ったのだ。労働者階級の力を結集した非合法・非公然体制の勝利である。
 70年決戦世代(星野同志)—85年決戦世代(奪還2同志)—21世紀革命の新たな世代(法大闘争「20人の奪還学生」)。この世代を超えて継承され、たくましく成長する不屈の闘いと階級的団結力=組織力の中に、プロレタリア革命の無限の生命力がある。なんとしても星野文昭同志を絶対に奪還しよう!
 第二に、日帝の総力をあげた洞爺湖サミット攻撃と対決し、6〜7月サミット決戦を爆発させ圧勝した。
 いま帝国主義が崩壊の危機に直面する中で、権力は労働者階級人民の存在と闘いを治安問題化し、だれかれを問わず弾圧の対象としている。それは労働者人民を日常的に監視・管理する「警察国家」化の攻撃となって激化している。道州制=公務員360万人いったん全員首切り攻撃の中でも、自衛隊と警察権力だけは増員・肥大化している。共謀罪・裁判員制度の攻撃、「振り込め詐欺」を口実とした街頭制圧、問答無用の職務質問、街中に設置されている監視カメラ、「安全・安心」をうたい文句に警察権力を柱とした「隣組」の組織化など、内乱鎮圧=戦争国家化へ向かって敵も必死である。
 昨年の洞爺湖サミットでは、国家権力は超厳戒体制を敷いた。一方で5・28〜29法大闘争で38人の学生を逮捕し、他方では、86年と93年の東京サミットを上回る革命軍壊滅シフトをとった。革命軍は、サミット決戦の水面下の戦場で、日帝国家権力の治安厳戒体制と対決し、政治警察に完勝した。

 第2章 30年代こえる大激突に非・非党建設で勝利へ

 最末期帝国主義の新自由主義は総破産し、資本主義は終わった。アメリカ帝国主義に代わって新たな基軸国となる帝国主義は存在しない。不況は果てしなく続く。大恐慌・大失業時代への突入の中で、階級決戦・革命情勢が成熟している。
 それは日帝・資本・権力との激突であり、また労働者の「生きさせろ!」の叫びと決起、階級的団結の発展を圧殺しようと襲いかかる右翼、ナチス・ファシストやカクマル的勢力、スターリン主義など一切の反革命勢力との30年代をはるかに超える激突の始まりということでもある。
 実際、「職場も寮も占拠してストライキで闘おう」と森精機の労働者が立ち上がると、資本は権力に弾圧を要請し、私服警官が登場した。また、解雇撤回を求めて職場占拠・自主営業で闘い抜く京品ホテルの労働者に対し、国家権力は強制執行という暴力を発動した。
 ストライキはすぐに工場をめぐる治安問題=弾圧問題へと発展していく。法大闘争が経験したように、ガードマンや右翼の暴力との闘いも激化する。闘いはこれらと対決して不屈に貫かれている。こうして30年代階級闘争への荒々しい回帰がすぐさま現実化する。つまり「1930年代よりももっと攻撃的でダイナミックな闘いが起こる。動労千葉のやってきた闘いが意味を持つ時代が来つつある」(中野洋著 新版『甦る労働組合』)のだ。
 動労千葉は、70年代以降、当局のマル生攻撃、機動隊のスト破壊、動労本部ファシスト・カクマルの武装襲撃と血を流して闘ってきた。「国鉄分割・民営化に対して、国鉄の中で唯一、2波のストライキを敢行できた原動力も、70年代の10年間の革マルとの闘いだった」(同)と動労本部カクマルとの激突は総括されている。
 ロシア革命や動労千葉の闘いのように、職場生産点でのスト防衛に始まり、ゼネスト—一斉武装蜂起・権力奪取—プロレタリア独裁政権防衛に至るまで、労働者階級は自己解放性の発露として、工場委員会・労働組合をとおして軍事問題をも解決していく。
 そもそも帝国主義権力を打倒して権力を奪取しようとする労働者階級とその党は、本質的に非合法・非公然の革命党をもたない限り、闘えない。敵が追いつめられ、危機を深めれば深めるほど、労働者階級の指導部や革命党への攻撃は激しさを増す。だが、この弾圧の激しさこそ「革命前夜情勢」そのものだ。
 日本の労働者階級と反スターリン主義・革命的共産主義運動は、革命的内戦をとおしてファシストに勝利し、日帝・警察権力を打ち破る経験を経ている。破防法攻撃や見せしめ的弾圧と不屈に闘い勝利している。それは、労働者階級の階級的組織性、不屈性、不敗性そのものである。
 われわれは、1930年代を超える権力・反革命との激突に絶対勝利できる!

 第3章 塩川一派「自己批判」は権力への完全な投降だ

 塩川一派は、転向スパイ集団であることを表明したのみならず、ここに来て彼らの「通信」に「84年の第4インターに対する軍事的せん滅戦に関する自己批判」なる文章を載せ、輝かしい労働者階級・農民の闘いと革共同・革命軍の歴史の偽造にさらに奔走している。彼らの行っていることは「総括」に名を借りた「革共同の闘いと歴史の清算」、革共同に対する新たな破壊攻撃である。
 国家権力の破防法弾圧のもと、希代の反革命、ファシスト・カクマルとの二重対峙・対カクマル戦の過程では、全党が歯ぎしりする思いで労働運動からの一時的撤退を余儀なくされた。そして動労千葉の闘い、三里塚の闘い、法政大の闘い、狭山闘争に全力を傾注して闘い抜いた。その全過程があたかも平時であったかのように言及することは、断じて許されない歴史の偽造である。
 脱落派との83年3・8分裂は絶対反対を貫ぬく三里塚芝山連合空港反対同盟の一つの原点ともなった。この分裂のために反革命的に率先して立ち働いた第4インターとの死闘を塩川一派は清算主義的に自己批判しているのである。
 3・8分裂は、脱落・投降派の石井新二らによる反革命的分裂策動だったが、その本質は日帝・運輸省・空港公団(当時)の、反対同盟破壊、切り崩し、話し合い策動であったのである。3・8分裂は分裂のための分裂だった。最初から脱落派が仕組んだ陰謀だったのだ。この分裂を党派として積極的に牽引(けんいん)していたのが第4インターであった。反対同盟が3月8日、「空港絶対反対、一切の話し合い拒否」「農地死守、実力闘争」の原則を貫いて石井新二らを追放・打倒したことは、偉大な革命的決起だったのだ。それは全国のあらゆる運動をふるいにかけた。
 革共同と革命軍は、動労千葉がジェット燃料輸送阻止闘争で階級的同盟軍として支援した三里塚闘争を、血盟をかけてその破壊を絶対に許さない断固とした闘いを全力で担ったのである。第4インターという党派が階級の利益を投げ捨て、三里塚闘争の分裂・破壊を進めているとき、この階級的大罪に対し、労働者階級の利益と党の責任において、当時可能だった最大の闘いを貫いたことは、絶対に必要であったのだ。それは歴史的にすでに決着をつけている問題である。
 塩川一派は、この点を階級的意義から論じていない。だから彼らは「労働者階級・人民大衆自身による壮大な事業を『軍事的せん滅戦』によって代行しようとした」などと闘いの正義性をゆがめて平気なのだ。塩川一派のこのような歴史の偽造に基づく「自己批判」はまったくの御都合主義であり、過去の戦闘の清算、権力への投降・屈服のもうひとつの表現でしかない。
 「一坪再共有化」として土地を売って金に換える運動を進めた脱落派の結果と現実はどうなっているのか。脱落派は「空港絶対反対、一切の話し合い拒否」「農地死守、実力闘争」の大原則を投げ捨てたことで、日帝の国策と農民圧殺の先兵となり、今や三里塚闘争に敵対し清算する存在に成り果てている。
 絶対反対を貫き脱落派との分岐をかちとった三里塚闘争がいよいよその真価を発揮する時代が来た。塩川一派はその闘いの歴史をおとしめ、分裂の張本人の第4インターに自己批判することで、石井新二や相川勝重(芝山町長)のような裏切りの道を歩むべきだったとするのである。それこそ三里塚闘争への新たな変質・破壊策動そのものだ。

 第4章 反革命・体制内派との党派闘争を貫き進撃を

 大恐慌・大失業時代に求められていることは、労働者の「救済」や体制の改良ではなく革命である。
 今やあらゆる体制内勢力が階級的団結破壊=革命絞殺の一点で反動的に密集している。日本共産党スターリン主義が、賃金奴隷制である資本主義を「ルールある資本主義」論、「資本主義の枠内での改革」論をもって救済し、革命に敵対していることを許してはならない。
 カクマル中央派は体制的危機を隠蔽(いんぺい)し、金融大恐慌、世界大恐慌の現実から必死で逃げ回っている。ここに至っても「金融恐慌への突入の瀬戸際」「金融大破綻、大不況」などと、資本主義の永遠性の幻想をふりまき、資本主義打倒への決起を押しとどめることに躍起となっている。
 JR総連カクマルは、松崎が「労働者の未来っていうのは労働者だけで決定できるわけじゃない」(昨年12・13講演)などと国鉄の分割・民営化を居直る一方、新たな攻撃であるワークシェアリング攻撃について「自分は15年前から主張していた」とし、奴隷頭であることを新たに売り込んでいる。そして「理論上、歴史上、社会主義ということが次に問題になるわけですよ」などと言いながら、次に来るのはファシスト勢力の登場と言って革命を血の海に沈めることを宣言している。革命を遠い話、現実には無理な話にするために熱弁をふるっているのだ。
 そして今、「資本主義の最後の救済者」として登場した4者4団体派は革命への最悪の敵対者だ。彼らは、30年代を超える大恐慌・大失業という資本主義の崩壊局面で、国鉄1047名闘争解体・動労千葉排除、すなわち革命絞殺を自覚的に実践している。
 大恐慌と革命の時代への突入が体制内派や反革命の正体を明かにした。反動を打ち破って革命の旗を翻して進撃しよう!

 第1節 革命家人生の一切かけ闘う

 革命軍は激動と決戦の09年を全力で闘う。
 第一に、「国際階級闘争の新時代の幕開け」の中で始まっている「生きさせろ!」ゼネストの貫徹へ、マル青労同・マル学同の闘いの爆発が求める新たな情勢をともに闘い、非合法・非公然体制を堅持して断固これに応えきっていく!
 第二に、労働者階級に徹底的に依拠した建軍闘争を貫く。その核心は、労働者階級の日々の実践に学ぶことである。「路線で団結」し、党活動の3原則(会議・機関紙・財政)を原則的に貫徹するなかで、革命勝利に燃える階級的「戦士共同体」として、革命軍の精鋭的強化をかちとる決意である。
 第三に、成田空港暫定滑走路の北延伸攻撃が切迫し、市東孝雄さんの農地の強奪を狙っている。革命軍は、「流血を辞さない闘いをやる覚悟」(市東さん)という三里塚反対同盟との血盟をかけて、常に”在戦場”を貫いて闘う。そして実践=実戦のもと、ゼネスト—一斉武装蜂起へ向かっての準備を、革命的内戦期の闘いを継承する中で、戦略的攻撃態勢を堅持し、労働者階級とともに闘う。
 第四に、「20人の獄中戦士」奪還の力と23年の指名手配攻撃を打ち破った力を集中し、星野文昭同志奪還の闘いをともに担う! 超長期指名手配者の闘いと連帯し、ともに闘い抜く。自らも指名手配・長期投獄を恐れず、家族問題を革命的に解決しつつ、プロレタリア世界革命勝利に革命家人生の一切をかけて闘う決意である。ともに革命に生きよう!