2009年2月 9日

日誌 09年1月27日-2月3日 アフガンへ米3個旅団増派

週刊『前進』06頁(2378号4面4)(2009/02/09)

日誌 2009年 1月27日〜2月3日
 ソマリア沖派兵準備を指示/アフガンへ米3個旅団増派方針

●アフガン増派3個旅団 ゲーツ米国防長官が上院軍事委員会の公聴会で証言し、アフガニスタン駐留米軍について、夏までに陸軍計3個旅団を増派する計画を表明した。現在の米軍駐留規模は約3万4千人。1個戦闘旅団は3500〜4000人で、これに支援部隊が加わる。(27日)
●施政方針演説 麻生首相が衆院本会議で施政方針演説を行った。ソマリア沖の「海賊」対策で海上警備行動発令と新法制定の方針を示した。対米関係では「オバマ大統領とともに同盟関係をさらに強化する」と述べた。在日米軍再編について「沖縄など地元の声に耳を傾け、地域の振興に全力を挙げて取り組みながら、引き続き着実に進める」と表明した。(28日)
●海自派遣準備を指示 政府は、首相官邸で安全保障会議(議長・麻生首相)を開き、ソマリア沖の「海賊」対策に海上自衛隊を派遣するため、海上警備行動を発令する方針を決めた。浜田防衛相が海上幕僚長らに派遣準備を発令した。武器使用基準は、防衛省が中心になり非公表の部隊行動基準(ROE)を作成する。(28日)
●ロシア、ミサイル配備を中断 ロシア軍参謀本部筋は、欧州にあるロシアの飛び地カリーニングラードへの新型ミサイルの配備作業を中断することを明らかにした。オバマ米政権のミサイル防衛(MD)計画への慎重姿勢を受けた対応と見られ、「米国の新政権がポーランドとチェコへのMD施設配備を促進させていない」ことを理由に挙げている。(28日)
●ゴランPKO半年延長 政府は閣議で国連平和維持活動(PKO)協力法に基づき、中東・ゴラン高原で国連兵力引き離し監視軍(UNDOF)に参加している自衛隊について、派遣期間を9月末まで半年延長することを決めた(30日)
●沖縄・中城で60デシベル以上698回 沖縄防衛局が中城村で実施している米軍普天間飛行場ヘリなどの騒音測定調査で、昨年12月の1カ月間、60デシベル以上の騒音が同村の登又区で698回、南上原区で502回記録したことが分かった。昨年11月と比べ、登又で2・8倍、南上原で1・7倍増加。米軍嘉手納基地の航空機の飛行訓練も騒音増大に影響している。(30日)
●JICA、イラク常駐 政府の途上国援助(ODA)の実施を担当している国際協力機構(JICA)は2月にも、イラク北部クルド地域の最大都市アルビルに新しい事務所を開設し、日本人職員を常駐させる方針を決めた。首都バグダッドの日本大使館にも職員を派遣する。JICAがイラクに日本人を常駐させるのは初めて。(31日)
●政府、不発弾補償は検討せず 沖縄県糸満市で起きた不発弾爆発事故で、政府は、被害に対する補償について「現時点で事実関係や責任の所在などが明らかではなく、答えることを差し控えたい」との考えを示した。その上で、不発弾処理や被害補償などに関する新たな法整備については「現時点で検討していない」とし、補償は難しいとの見解を示した。(3日)