2009年2月 9日

1047名解雇撤回!2・16集会へ 革共同国鉄委員会

週刊『前進』06頁(2378号3面1)(2009/02/09)

1047名解雇撤回!2・16集会へ
 4者4団体の和解路線粉砕し青年先頭に1000人結集を
 革共同国鉄委員会

 闘うすべての労働者の皆さん、とりわけ青年労働者の皆さん。今日の世界金融大恐慌下、国鉄1047名闘争が重大な段階に突入している。あくまで1047名の解雇撤回を貫く国鉄労働者の誇りをかけて、1987年分割・民営化から23年目を迎える「2・16」を闘うのか。それとも解雇撤回の旗を下ろし、すべてを政府・資本への「お願い」運動にすり替え、「政治解決」路線で1047名闘争を解体・歪曲し、資本の軍門に下るのか。国鉄労働運動のみならず、日本労働運動の行方を決める決定的な分水嶺を迎えた。2・16、動労千葉が呼びかける「すみだ産業会館」1000人集会(要項1面)か、これにただただ敵対し、急きょ設定された4者4団体の2・16裏切り集会か。今こそ闘うすべての労働者は2・16、すみだ産業会館に結集し、1047名解雇撤回、民営化・道州制攻撃粉砕へ総決起しよう。

 第1章 国鉄労働者の誇り取り戻せ

 昨年10・24集会で、解雇撤回を掲げる動労千葉や国労組合員を警察機動隊を導入して排除した4者4団体は今日、「1〜3月決戦で政治解決を!」と政治解決路線をむき出しに、2・16「国鉄1047名解雇撤回集会」の最悪の破壊者に転落している。
 国鉄分割・民営化を目前に控えた1987年2月16日、国鉄労働者7628人がJR不採用を宣告された。“2・16を忘れるな”は国鉄分割・民営化に反対し、一人の首切りも許さない、1047名闘争の闘いの歴史を貫く魂であり、不退転の闘う決意に他ならない。「私が解雇撤回を貫くという意味は、解雇されたのだから解雇撤回です。……特別のことを要求しているのでもない。それをお金で代えられることなのか」(昨年12・14国鉄闘争勝利集会での5・27被告、羽廣憲さんのアピール)
 国鉄1047名闘争は戦後労働運動史上、否、世界の労働運動の歴史においても他に例のない画期的闘いである。国家の総力をあげた労働運動根絶攻撃を打ち破り、20年以上にわたって連合に抗する強力な対抗軸、労働者階級にとってのかけがえのない結集軸として存在し続けてきた。
 一方、この20年間は、新自由主義の攻撃のもとで、日本の労働者の賃金・権利・労働条件が徹底的に破壊され続け、特に労働者派遣法をはじめとした労働法制の抜本的改悪が強行され、文字どおり全雇用労働者の3分の1が非正規職、ワーキングプアに突き落とされてきた。1047名闘争はこうした事態に対する決定的な対抗軸としてあったし、労働者は後退を強いられながらも核心的なところで火花を散らし闘い抜く、まさにその土台中の土台が1047名闘争の存在に他ならなかった。今日まで改憲攻撃を許さない大きな力の核心でもあった。
 そして、資本主義はついに終わりの時代を迎えた。1047名闘争が、全社会からわき上がる社会変革の熱烈な要求と結びつき、「解雇撤回」の原則を貫き最先頭に立つならば、5万、10万の労働者人民をその旗のもとに結集させることはまったく可能な情勢を迎えたのだ。

 第1節 団結を解体する4者4団体

 ところが4者4団体は、大量首切り攻撃が吹き荒れるこの時に解雇撤回を投げ捨て、1047名闘争の団結を破壊し、22年にわたる国鉄闘争を敗北のうちに終わらせようとしている。それは、労働者階級全体を資本に売り渡す最大級の裏切りだ。連合は日本経団連と「労使共同宣言」を結び、解雇も賃下げもすべて容認した。連合支配への対抗軸をなしてきた国鉄闘争を内側から絶滅しようとする4者4団体こそ、こうした体制内労働運動の雪崩打つ転向と屈服を激しく促進しているのだ。
 10・24集会への機動隊導入という歴史的暴挙は、4者4団体路線を推進する者たちが、解雇攻撃と立ち向かい、「生きさせろ」と怒りの声を上げる労働者に完全に背を向け、その敵対者に転落したことを突き出した。
 解雇撤回を否定した05年9月15日の鉄建公団訴訟判決に屈服した4者4団体は、ついにここまで裏切りを深めたのだ。
 4者4団体は、06年2・16集会で生み出された「1047連絡会」を形骸化させ、動労千葉を排除してなし崩し的につくられていった。それは闘争団や国鉄共闘会議の幹部たちが最もよく知っていることである。今日、4者4団体はことあるごとに、「動労千葉が勝手に出ていった」とまったく事実に反する宣伝を行い、それが事実をもって粉砕されるや、今度は、「解雇撤回を掲げる動労千葉とは路線が違うから」と排除にかかり、ついには10・24集会への機動隊導入、10・26団結祭りからの排除に行き着いた。しかし、自らの闘いのもつ意味は、人生をかけて闘ってきた当該の労働者にとっては誇りそのものであり、それを自らの手で打ち砕いたところに、「勝利」など絶対にあり得ない。

 第2章 大恐慌と闘う労組こそ必要 

 1月23日、動労千葉は「ライフサイクル粉砕!09春闘勝利!」を掲げ、組合員ら150人を結集して総決起集会を開催し、ライフサイクル(青年運転士の駅業務への強制配転)第2次配転阻止闘争の勝利を確認した。これは大きな勝利だ。JR東日本が2月1日に発令するライフサイクル第2次配転を巡り、全組合員のスト突入体制の闘いをもって動労千葉組合員の配転を阻止したのだ。あいさつに立った田中康宏委員長は次のように訴えた。
 「今回の闘いで矛盾だらけのライフサイクル制度は必ずつぶせるという確信をつかんだ。事前通知が当初予定よりもかなりずれ込んだ。“おれは行かない”と抵抗する人間が相当数出たからだ。当局にとっても簡単ではないのだ。ここでも最大の問題は労働組合だ。東労組がこんな制度を丸のみしているから成り立っているだけだ。組織拡大闘争のさらなる前進でライフサイクル制度そのものを粉砕するまで闘おう」
 そして、「09年を民営化攻撃に完全決着をつける年にしよう」と真っ向から訴えた。
 しかもこの09春闘緒戦の勝利に先立ち、昨年12月18日、最高裁で「動労水戸運転士登用差別事件」についての勝利が確定した。まさにこの09年こそ、闘う労働組合とマルクス主義を甦(よみがえ)らせ、「生きさせろ!」ゼネストの爆発へ、国鉄決戦を最先端基軸に、民営化・道州制攻撃粉砕へ突き進む時だ。
 国鉄分割・民営化攻撃は決着などついていない。それどころか民営化の矛盾はいま爆発し始め、労働者がこの矛盾をついて闘い抜けば1047名闘争は勝利できる時が来た。それに背を向ける4者4団体の裏切りは、動労千葉が闘い抜き、民営化の矛盾が拡大し、原則的に闘い抜けば勝利できる地平が到来しているからこそ起きている。しかも、そのことごとくが動労千葉への激しい排除・敵対となり、11月集会への密集した大反動となって現れている。
 世界金融大恐慌が激烈に進む中で、問われているのは労働運動・労働組合だ。資本主義・帝国主義の最後の「救済者」=4者4団体の道を断固拒否し、今こそ「1047名解雇撤回」の旗高く、「生きさせろ!」の闘いの最先頭に立とう。

 第3章 5・27臨大弾圧論告迎え撃て

 道州制攻撃は、国鉄分割・民営化の全社会化であり、自治体・教労を始め労働運動を解体する大攻撃である。だが、これとの闘いは、動労千葉労働運動と結合すれば必ず勝利できる。
 1047名闘争勝利・民営化粉砕、道州制攻撃粉砕へ、その最大の闘いこそ2・16、1000名集会の巨大な爆発を闘いとることである。ここに今日の4者4団体との最大の激突点もある。
 4者4団体が1月下旬から始めた座り込みは、国会議員への「お願い運動」だ。他方で在京闘争団・原告団一部幹部を先頭に「妨害勢力の敵対は許さない」と叫び、解雇撤回を貫いて闘う動労千葉への敵対を一層強めている。その腐敗・転落ぶりは、10・24集会での機動隊導入をも公然と居直り、まさに警視庁公安部と結託し、5・27臨大闘争弾圧に手を染めた国労本部とどこが違うのか。もはやこのどこに1047名解雇撤回を闘う労働者の魂、誇りがあるというのか。
 国労5・27臨大闘争弾圧被告団は昨年2月22日に旧弁護団解任と松崎被告との公判分離をやりぬくことをとおして、4者4団体路線と根底的に対決する主体へと自らを打ち鍛え、動労千葉と並ぶ第2次国鉄決戦の主体へと躍り出た。そして昨年12・14国鉄闘争勝利集会を動労千葉とともに500人を超える大結集で成功させ、自ら「国鉄1047名闘争の責任勢力」への飛躍をかちとることを断固宣言した。
 5・27臨大闘争弾圧7被告の闘いは、文字どおり体を張って民営化と闘い、JR体制を打倒し、1047名解雇撤回をかちとる闘いそのものである。国労組合員と共同闘争者としての支援の仲間が固く団結して、権力・資本の大弾圧を粉砕する闘いであるとともに、権力に組合員を売り渡した国労本部を打倒する主体的闘いそのものである。
 しかも、7被告の階級的正義と団結の強さ・大きさは、「有罪解雇。やれるものならやってみろ!」とJR西日本とJR貨物と対峙して、1047名解雇撤回闘争と一体となり、JRの首切り責任をとことん追及する第2次国鉄決戦、新たな1047名闘争を生み出す大きな原動力である。この7被告と固く団結し、2月27日の検察側論告・求刑を迎え撃つ、全国鉄労働者、とりわけ平成採の青年労働者の総決起をなんとしてもつくりだそう。
 2・16国鉄・春闘集会に総結集し、09春闘、「生きさせろ!」ゼネストの爆発へ進撃しよう。