2009年2月 2日

『前進』を6000万労働者の中へ 前進経営局

週刊『前進』08頁(2377号7面4)(2009/02/02)

数万の機関紙網建設を
 『前進』を6000万労働者の中へ 革命とマルクス主義訴える時
 前進経営局

 歴史的な大恐慌と戦争に立ち向かう激しく大きな闘いが全世界で巻き起こっている。
 勝利に向かって、11月労働者集会が全世界に宣言したこの闘いを全面的に実践しよう。
 史上最後のもはや後のない大恐慌が始まっている。資本主義の命脈は尽きている。労働者は資本家に殺されるわけにはいかない。国際的に団結した労働者階級によるプロレタリア世界革命だけが大恐慌への回答だ。
 闘う労働組合とマルクス主義を甦(よみがえ)らせ、09年「生きさせろ!」ゼネストを爆発させよう。その武器は機関紙だ。6000万プロレタリアートに革命を訴え、マルクス主義を持ち込む決定的な武器として機関紙を活用しよう。

 第1章 21世紀革命に勝利する国際労働者党を!

 大恐慌を労働運動の力で革命へ転化するために必要なものは、何にもまして労働者階級に根ざした党である。闘う労働組合を甦らせ、21世紀革命に勝利する国際労働者階級の単一の党を建設することである。
 08年11月労働者集会は、5700人が大恐慌をプロレタリア世界革命に転化する方針と展望を持った唯一の勢力として登場した歴史的な集会であった。集会で「労働者階級の党」「一つの組織をつくる」訴えが米韓の代表から表明された。
 この集会と一体のものとして出された革共同の国際連帯アピール—「金融大恐慌—世界革命情勢の成熟にあたって全世界の労働者階級に訴える 労働者自己解放の思想であるマルクス主義を今こそ全面的に奪い返して闘おう」(本紙2369号掲載)は、米韓の参加者に熱く熱く支持された。プロレタリア世界革命に向かって、全世界のプロレタリアートが熱烈に求める機関紙を作り、機関紙活動を決定的に強化しなければならない。
 『前進』は階級的労働運動の新聞であり、マルクス主義の新聞である。階級的労働運動の実践が生みだした労働運動の武器であり、労働者自己解放の武器である。
 この社会を根底から変革する力は労働者階級の中にこそ宿っている。労働者階級はこの力を、資本による日常的な支配をぶち破って、階級としての団結をつくり出していく中で獲得する。党とはこの団結の最高の表現である。
 スターリン主義や社会民主主義などの体制内勢力は労働者階級を信頼せず、労働者を救済の対象とし、選挙の1票におとしめ、帝国主義の最後の救済者として立ち現れる。
 日本共産党や社民党など一切の体制内政党を打倒し、これにとって代わる真の労働者階級の党、プロレタリア世界革命の党を、6000万プロレタリアートの真っただ中に数万、数十万の規模で建設する闘いに踏み出そう。
 闘いの決定的武器こそ機関紙だ。機関紙を武器に階級的労働運動を闘い、機関紙でマル青労同、マル学同各1000人建設を闘おう。

 第2章 党派闘争貫き細胞建設進めた拡大の教訓

 職場・地域で闘い、体制内派との党派闘争を貫き、細胞建設・地区党建設を進めよう。
 大恐慌下の大攻撃の中で労働者は、賃金奴隷としての自己の存在が同時に、この社会を転覆できる決定的な革命的主体であることを自覚した時、嵐のように決起する。
 労働組合は資本と闘う団結組織であると同時に、革命を準備する拠点、武器である。労働組合をとおして資本と闘い、職場の団結を固めるとともに、ここを拠点として地域に打って出て、地域の労働者を組織し、地域の主流派として「生きさせろ!」ゼネストを闘いぬいていく。
 これは不可避に、職場と地域で体制内派との激しい党派闘争になっていく。崩壊過程に入った資本主義にすがって心中するのか、それともこの時代を労働者階級にとって絶好機の到来としてとらえるのかが一人ひとりの労働者に問われる。職場闘争と党派闘争と党建設が一体となって闘われる。
 これが階級的労働運動である。
 この闘いの武器として、機関紙を職場に持ち込み、細胞建設を進める。職場での機関紙活動は、孤立した活動ではなく、二重三重に重なりあった活動の中で、党活動の環として進められる。
 革命的労働組合を媒介に党と労働者階級は一体となる。拠点職場を軸に、地域内に張りめぐらされた職場細胞とその結合が、職場生産点を基礎に、地域全体を制圧し、資本の支配を転覆する革命の拠点に変えていくのだ。
 職場闘争委員会の中から次々に読者が生まれ、マル青労同に結集し、労働組合の中心的活動家になっている。
 宣伝紙を1年間渡してきた全逓労働者の青年を、最後は他地区の全逓労働者と共同の集団オルグで定期購読者にした例。自治労の青年をマル青労同の同志と地区の同志が一体となってオルグし、『共産党宣言』の学習会を行い定期購読者にかちとった例。
 職場での1部の拡大は一部にとどまらない職場と地域の組織戦である。したがって拡大闘争も1人の活動ではなく、細胞の闘い、全組織の闘いの結晶として初めて実現する。
 学生戦線では法大決戦の高揚の中で、また法大闘争支援陣形の中から機関紙を拡大し、読者がマル学同、マル青労同に結集している。
 法大決戦が新自由主義大学と真っ向対決し、あらゆる弾圧をはね返して勝利していることで、まだ定期購読には至らなくても、これまでの次元を超える数の学生大衆がわれわれに接触してきている。そういうものすごい吸引力を持っている。機関紙購読をとおして、時代認識と路線でストレートに同志を獲得していく地平をつかみとってきている。オルグすべき対象は膨大に存在している。その中に機関紙を持ち込む意識性が勝負になっている。獄中同志20人全員の奪還は、学生運動と機関紙拡大の大飛躍を生みだすことは確実である。
 工業地帯の青年労働者を対象に、労働者の出退勤時に合わせて『前進』街頭宣伝をやって読者に獲得した同志がいる。対象者が夜勤の場合は夜勤明けに合わせて、午前3時〜8時ごろまで6時間立っている。3人でも、2人でも、1人でも行う。この中で毎回買う労働者が出て、そのうちの1人の青年労働者が定期購読者になり、労働学校に参加し、ついにマル青労同に結集した。機関紙の力に確信を持ち、産別の組織化に執念をもって実践した勝利である。
 昨秋の街頭宣伝をきっかけに11月労働者集会に参加し、定期購読者となり、マル青労同に加盟した青年がいる一方、労働者集会には参加できなかったが、その後の継続討論をつうじて定期購読者になった労働者も多数いる。
 年末からは、解雇された労働者が街頭宣伝をつうじて運動に結集しつつある。街頭宣伝を重視しよう。

 第3章 紙面改革推進し印刷工場の設備も更新

 『前進』は「時代認識と路線」を最も鋭く提起するとともに、青年労働者先頭に決起した職場闘争を反映した生き生きとした紙面への改革を進めてきた。
 昨年3月16日から開始したインターネット上の『前進』速報版(ブログ)は、日々のホットな闘いやニュースを掲載し、1日のアクセス件数が飛躍的に伸びている。速報版は、全国各地や世界の闘いを迅速に伝える事実上の日刊紙の役割を担っており、革共同の存在と闘いを日本全国と全世界の巨万の労働者に知らせる決定的なメディアとなっている。速報版への投稿、本紙への投稿で労働者階級の新聞が作られる。
 昨年末、印刷工場の設備を更新した。多くの同志、読者、支持者の多大な支援を受け、印刷局の努力で実現した。製版部門のフィルムレス化は、フィルムカメラがデジタルカメラに変わったのと同様の不可欠な設備更新であるが、この設備更新で機関紙拡大にいくらでも対応できるようになった。
 独自の印刷工場建設は破防法弾圧とカクマルの襲撃にうちかち、革命党の機関紙を発行するための絶対的な課題であった。多くの青年労働者が職を投げうって印刷工場建設に駆けつけ、機関紙を守りぬいてきた。独自の印刷工場建設は革命党にとって不可欠の課題であり、革命への真剣さを示すものである。
 設備更新費用は巨額であり、学生20同志奪還のための保釈金1億円カンパ闘争と重なったため、独自に集めることは大変であったが、多くの支持者、同志の献身的な支援によって解決することができた。心から感謝します。ありがとうございました。
 塩川一派は、印刷所が休みのため機関紙の発行が遅れたなどと恥ずかしげもなく書いていた。独自の印刷所建設という発想すらないことは、彼らが官許の存在であることの証しである。
 新年号学習会で「今まで『前進』は労働運動のことを書いている新聞だと思っていたが、1・1政治局アピールを読んで、自分の生き方を書いていると思った。この新聞で団結できる」という発言が若い同志からなされた。
 機関紙は革共同そのものであり、自己自身である。労働組合運動に人生をかけ、革命に人生をかける同志が広まる度合いに応じて、革命は前進する。
 『前進』宣伝紙の活用は飛躍的に広まっている。宣伝紙の配布から定期購読へは飛躍がある。その突破は細胞の闘いにかかっている。計画的、組織的に機関紙活動を行い、細胞の団結の力で、『前進』を職場に、地域に広め、数万の読者網を建設しよう。