2009年2月 2日

動労千葉 強制配転を阻む 青年先頭に09春闘へ

週刊『前進』08頁(2377号3面1)(2009/02/02)

動労千葉 強制配転を阻む
 青年先頭に09春闘へ突入

 動労千葉は1月23日、「ライフサイクル粉砕!09春闘勝利!」を掲げてDC会館で総決起集会を開催した。JR東日本が2月1日に発令するライフサイクル(青年運転士の駅業務への強制配転)第2次配転を巡り、動労千葉組合員の配転を阻止した勝利を確認するとともに、09春闘の総決起態勢をあらためて固めた。
 あいさつに立った田中康宏委員長は「組合員の配転を阻止したことはとりあえずの勝利だが、非常に大きな勝利だ」と総括した。さらに田中委員長は「今回の闘いで矛盾だらけのライフサイクル制度は必ずつぶせるという確信をつかんだ。事前通知が当初予定よりもかなりずれ込んだ。“おれは行かない”と抵抗する人間が相当数出たからだ。当局にとっても簡単ではないのだ。ここでも最大の問題は労働組合だ。東労組がこんな制度を丸のみしているから成り立っているだけだ。組織拡大闘争のさらなる前進でライフサイクル制度そのものを粉砕するまで闘おう」と訴えた。
 そして、動労千葉の春闘要求と課題について、①社会全体に満ちあふれる怒りに火をつけること、②大幅賃上げ獲得、③反合・運転保安確立、④組織拡大闘争のさらなる前進、の4点にわたって提起し、「09年を民営化攻撃に完全決着をつける年にしよう!」と呼びかけた。
 特別発言を行った当該の青年運転士は「自分は“配転の事前通知が来たら無期限闘争だ”と構えていた」「09年はまだ強制配転がありそうだが、断固としてはねのける」と力強く宣言。この迫力こそ勝利の原動力だ。
 1月1日に動労千葉に加入した青年は「この間の闘いで実感したのは、闘えばなんとかなるということ。若い人の中にも本当は“NO!”と言いたい人はいっぱいいる。組合(JR東労組)がYESと言っているから言えないだけ。『だったら動労千葉に来て一緒にNO!と言おう』と呼びかけたい。闘えば勝てるということが彼らに伝わるような闘いを自分もやりたい。春闘ストライキが楽しみ」と発言した。
 最後に各支部の代表が09春闘本番にむけた決意を表明。団結ガンバローで締めくくった。
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 第1章 解説 組織拡大と一体で 揺るぎない団結で主導権

 “組合員を強制配転したら組織をあげたストライキに突入する”——動労千葉は年末年始に議論を積み重ね、組織をあげた万全のストライキ態勢を確立して当局にライフサイクル中止を迫った。当該の青年は、「配転するならしてみろ! 自分はストライキの先頭に立つ」と腹をくくって先頭に立った。幕張支部は1月から超勤拒否の非協力闘争に入った。
 何よりも、この間の組織拡大闘争の前進が当局を追いつめていた。“下手に動労千葉に手を出したら、動労千葉加入のなだれ現象がおこりかねない”と。主導権は動労千葉が握っていた。この動労千葉の闘いを震源として、ライフサイクル攻撃への怒りは首都圏7支社全体に広がりつつある。
 これこそ“労働者が本来持っている力を全面的に信頼し、それに依拠して闘う”という動労千葉の労働運動だ。なによりも、動労千葉に結集するやいなや、その闘いの先頭に立っている青年組合員の生き生きした姿がその勝利性を示している。
 「生きさせろ!」ゼネストの突破口を開いた動労千葉に続こう。