地方委員会の年頭の決意(下) 東北地方委 北海道地方委 東海地方委 北陸地方委
「生きさせろ!」ゼネストの路線で
地方委員会の年頭の決意(下)
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第1章 30年代の闘い乗り越え世界単一の労働者党へ 革共同東北地方委員会
東北地方委員会は、年頭より「生きさせろ!」ゼネストへの闘いに総決起した。ゆうメイトの不当解雇にストライキで反撃したS郵便局では、当該同志、全逓の同志、地域のマル青労同、マル学同の同志が元旦ビラに立ち、郵政民営化を絶対粉砕する階級的団結をたたきつけた。A市では昨年末、不当解雇攻撃に合同労組を結成、文字どおり正月返上で職場門前闘争と街頭宣伝を闘い抜いた。
各地で厳寒を吹き飛ばし、街頭、職場で「パレスチナで労働者を虐殺し、労働者の首を切る帝国主義を打倒しよう!」「俺たち労働者は救済の対象ではない。社会の主人公だ。闘う労働組合をつくり反撃しよう」と訴え、新たな決起を生み出している。東北では「派遣切り」が1万人を超え、有効求人倍率は0・5を切った。「生きさせろ!」の怒りは燃え上がり革命への欲求は日々高まっている。
このとき、体制内労働運動は「派遣切り労働者救済」の名のもとに解雇撤回を投げ捨て、労働者の怒りをそらし、資本家救済に躍起となっている。だがそんなことで世界金融大恐慌を乗り切ることはできない。
200兆㌦とも言われるバブルとともに「金融帝国アメリカ」は崩壊した。米帝の基幹産業である自動車産業=ビッグ3も崩壊の寸前だ。米帝・オバマがどうあがこうがドル暴落、アメリカ経済の崩壊から逃れるすべはない。米帝経済の崩壊は帝国主義世界経済の崩壊、資本主義の終わりの始まりなのだ。
労働者階級が積もり積もった怒りを解き放ち、プロレタリア世界革命に突き進む時代が到来した。1930年代のアメリカ労働運動がそうだった。港湾労働者やGMなどの工場労働者がランク&ファイル運動で体制内指導部の制動を粉砕しストライキに立ち上がると、地域の労働者もストライキに立ち、資本家どもの私兵や州兵との銃撃戦も辞さずに闘い、スト拠点を防衛した。「革命は現実に始まっている」と支配階級に言わせた階級的労働運動が全米を覆った。
この闘いを超える時代が始まったのだ。日本と世界で労働者階級の反撃が始まり、その要に動労千葉労働運動と11・2労働者集会が生み出した世界単一の労働者党建設をめざす階級的団結がある。マルクス主義を職場生産点で復権し、闘う労働組合をよみがえらせよう。
09春闘の先頭で動労千葉はストライキに立つ。断固これに続き、国労本部や4者4団体派の屈服を粉砕し、JR職場からのスト決起をかちとろう。職場闘争で4者4団体路線にとどめを刺そう。2・16労働者総決起集会に総結集し、国鉄1047名闘争と国労5・27臨大弾圧粉砕闘争を両輪に第2次国鉄決戦の大進撃を切り開こう。
09年は道州制粉砕決戦だ。出口を失った日帝は、危機と分裂を深めながら、道州制攻撃=自治労・日教組壊滅に唯一の延命を見いだそうとあがいている。大阪府知事・橋下打倒、道州制粉砕の全国大闘争をつくり出そう。体制内労働運動と真っ向から激突し、職場生産点から道州制粉砕決戦を切り開こう。
一般合同労組、民間職場の労働者は、「生きさせろ!」ゼネスト」の先頭に立とう。東北の地には「一人の首切りも許さない」という階級的原則を貫き、最高裁判決まで覆して解雇撤回、職場復帰をかちとった全金本山労組34年の勝利の地平がある。日々の職場実力闘争で団結をつくり、原則を貫くかぎり労働者階級は必ず勝利する。森精機の闘いに続き、労働組合をつくりストライキで闘おう。
東北大学生運動は法大決戦と一体で、300万学生ゼネストへの闘いに突入した。昨年末の5・29弾圧粉砕、獄中同志奪還に続き、内田晶理同志の奪還をかちとり、法大決戦勝利、第2、第3の法大決戦に突き進もう。
マル青労同、マル学同各1000人建設を原動力に本物の革命党へ飛躍しよう。「第2、第3の動労千葉」建設に挑戦する職場細胞と地区党を建設しよう。階級的労働運動の烈火で塩川一派ら転向スパイ集団を完全打倒しよう。09年を獄中の星野文昭同志奪還の年とすべく決意新たに闘い抜こう。21世紀革命の勝利へ、階級的団結を固め、09年決戦を突き進もう!
第2章 動労千葉のように闘い労働者階級の未来開く 革共同北海道地方委員会
09年はイスラエルのガザ侵略とそれに抗議する世界の労働者階級人民の決起で幕を開けた。パレスチナ人民は決死的反撃に立ち上がっている。イスラエルの労働者階級は「イスラエルとパレスチナの労働者の連帯」を掲げて立ち上がり、イスラエル軍内部からも公然とガザ出撃を拒否する兵士の決起が起きた。極限的な民族分断を超えて、労働者階級が一つになって世界革命への進撃を始めている。
ガザ侵略は、アメリカをはじめとする帝国主義が世界大恐慌で破局に突入する恐怖に突き動かされたものだ。大恐慌は帝国主義の最弱の環=日本帝国主義をも直撃している。
トヨタをはじめ自動車産業の壊滅的事態は全産業に波及し、「輸出立国」は崩壊する。非正規雇用の労働者をモノのように切り捨てても資本主義は延命できない。派遣労働者が製造業の主力を担い、生産の主人公でありながら、人間以下の扱いを受ける資本主義という社会のあり方への根底的な怒りが充満している。
資本主義はその墓掘り人を生み出すとマルクスは言ったが、それが現実となった。ところが労働者は正規雇用と非正規雇用に分断され、非正規の労働者も隣の非正規労働者と分断されている。そうして大資本は、労働者階級から貪欲(どんよく)に搾取して巨大な内部留保を蓄える一方、寒空に派遣労働者をほうり出した。しかしそれも終わりだ。
08年、日本の労働者は動労千葉を先頭に、韓国・アメリカの最も階級的な労働者と一体となって世界革命の大事業を開始し、体制内労働運動と真っ向から対決する闘いを開始した。北海道の同志たちも青年労働者を先頭に、全国の仲間との団結をめざして次々と職場闘争に突入し、サミット粉砕決戦の先頭を担い、11月労働者集会に過去最高の結集を実現した。
北海道では、自動車産業を中心に激しいリストラ攻勢が始まっている。自動車とその関連企業は苫小牧で500人以上、函館を含め800人以上の非正規労働者を3月末までに解雇しようとしている。全産業で正規職の解雇も始まり、6年ぶりの高水準の倒産で失業は急増していね。タクシー労働者に典型的だが、就業していても生きられる労働条件が奪われている。
北海道の自動車産業は「安い労働力」を基礎に84年から本格的に拡大し、出荷額は道内製造業の4%に及んだ。国鉄分割・民営化攻撃と軌を一にしてきたのだ。雇用の非正規化は、全国平均を3ポイントも上回る比率となった。自動車産業の危機は、本州での派遣・期間切りによる帰郷を含め、膨大な失業者を生み出している。
12月、北海道労組交流センターは苫小牧での連続街宣に決起した。「革命をやろう」「森精機の派遣労働者や法政大学のように団結し闘おう」という呼びかけに共感が広がった。北海道地方委員会は青年労働者、非正規労働者の置かれた現状にとことん食らいついて闘う。
09年は全産別が決戦だ。自治体による失業労働者の緊急雇用創出は、分断をテコに自治体労働者への賃下げ・解雇を加速する。道教委による四六協定(全国最後の教組との労使協定。71年締結)破棄宣言は体制内的なあり方からの脱却を敵の側から突きつけており、そのもとで「日の丸・君が代」不起立闘争が闘われる。1月15日のJR函館線での列車異常接近事故は、貨物列車に普通列車が追突する寸前の事態だった。安全崩壊は国鉄分割・民営化とその破産の結果にほかならない。
国労は政治解決路線のもとで安全問題でもまったく闘わなくなって久しい。1047名の解雇撤回要求を投げ捨てた4者4団体路線は、破産したJR体制を右から支えようとするだけでなく、JRを含めた青年や非正規の労働者の闘いに真っ向から敵対するものである。
動労千葉のストライキがなければ1047名闘争は始まらなかった。今、動労千葉には青年労働者が続々と結集している。動労千葉のように闘う中に労働者階級の未来があるからだ。
動労千葉が提起する「生きさせろ!」ゼネストは、体制内労働運動と対決して階級的労働運動を一気に拡大する闘いとなる。北海道地方委員会はその実現へ総決起する決意だ。
第3章 階級的労働運動実践しトヨタ打倒へ決起する 革共同東海地方委員会
自らがまねいた世界金融恐慌により、最末期帝国主義が音をたてて崩れ始めた。資本家どもは最後の生き残りをかけ、大恐慌の責任を労働者階級に転嫁し、非正規労働者への「派遣切り」の大攻撃をかけてきた。
しかし非正規雇用、とりわけ青年労働者の怒りは頂点に達している。闘う団結が拡大し、最末期帝国主義をたたきつぶす闘いがあらゆる地域で組織されている。東海でも激しい分岐と激突で鍛えられたマル青労同の仲間が、職場生産点で資本と非和解的に激突し〈次の自分>をオルグする闘いに突入している。また街頭宣伝活動においては、青年労働者に「非正規職撤廃」を大胆に訴え、連合や全労連など体制内指導部の「派遣法改正」路線を圧倒している。
東海地方委員会は08年の闘いをとおして、労働者階級の権力樹立に挑戦する力をつかみとった。労働者がマルクス主義で武装し立ち上がる時代がリアルに訪れている。現場労働者細胞を先頭に、労働者階級、青年労働者を組織する闘いを実践していく決意である。
塩川一派は、プロレタリア自己解放の思想=マルクス主義を否定し解体したことにより完全に破産した。彼らはニセ「革共同通信」を送りつけ、10年以上前に党からたたき出された東海の脱落逃亡分子を利用し、党破壊を試みたが、東海地方委員会は揺るぎない階級的団結でこれを完全に粉砕した。
09年こそ塩川一派を労働者階級の怒りで包囲し、全国の同志とともに階級的労働運動の実践で串刺しにし、歴史のくずかごに葬りさろう。
東海地方はトヨタの牙城(がじょう)だ。トヨタへの労働者の怒りは爆発寸前まで膨れ上がっている。問題は誰がこの怒りを解き放つかだ。それは「トヨタ打倒」をけっして口に出せない愛労連や、労働者を救済の対象としてしか扱わない連合ではない。トヨタと本気で対決し打倒できるのは、階級的労働運動路線で武装された団結をもつ革共同しかありえない。
全国の同志の皆さん! 東海地方委員会は09年をトヨタ打倒の闘いを組織し実践する年にすることを断固宣言する。
「トヨタショック」という言葉に象徴されるように、日帝ブルジョアジーは金融大恐慌の世界的波及に壊滅的打撃を受けている。トヨタは期間工労働者と派遣労働者を切り捨てた。いまこそ青年労働者を「非正規職撤廃」「解雇撤回」の路線で労働組合に組織し、「トヨタ打倒」「キヤノン御手洗を刑務所へ」という闘いを組織する時だ。
トヨタ資本は正規雇用労働者の賃金カットにも手をつけはじめた。1〜3月の減産体制を「無給休業日」として御用組合=トヨタ労組に突きつけたのだ。本来、会社の都合による休業日は、労働基準法26条により6割の休業手当が補償されなくてはならない。しかしトヨタが選択したのは御手洗の「ワークシェアリング」による賃金カットより悪質な「無給休業」で、「役員から一労働者まで減産休業した日の賃金を日当たりで減給する」という攻撃だ。この攻撃は早くも頓挫したが、日ごろ極限まで搾り取っている労働者を、賃金カットの時だけ役員と同列に扱うとは断じて許せない。「生きさせろ!」ゼネストで断固反撃する。
09年11月1万人結集の実現こそがプロ独=革命を切り開く闘いだ。革命情勢の到来にわくわくしつつ、革共同を本物の革命党へ飛躍させ、世界単一の党建設に着手しよう。階級的労働運動の白熱的実践こそ、労働者階級の自己解放を実現する路線だ。この確信に燃えて、東海地方委員会はいまこそ主流派への一歩を踏み出す決意だ。青年労働者が呼びかける3・15ワーカーズアクションをトヨタ打倒の第1波闘争としよう! 米帝—イスラエルによるガザ侵略粉砕! 世界の労働者の団結で帝国主義の世界支配を終わらせよう! 3・20イラク反戦中央闘争を青年労働者先頭に爆発させよう! 第2次国鉄決戦勝利! 道州制粉砕・橋下打倒! 沖縄、三里塚の闘いと固く団結して09年を最先頭で闘う。
第4章 塩川一派粉砕した地平からさらに大胆に進む 革共同北陸地方委員会
300年の歴史に終止符を打つ資本主義の危機と崩壊の時代に、09年冒頭から11月労働者集会で切り開いた地平を打ち固め、「生きさせろ!」ゼネストに向かって猛然と進撃しよう。世界金融大恐慌に対する唯一の回答はプロレタリア世界革命だ。わが北陸地方委員会は、その闘いの最先頭で闘い抜く決意を明らかにする。
最末期帝国主義の新自由主義攻撃は、世界金融大恐慌を引き起こして大破産した。その対極で、08年11月労働者集会は、大恐慌の時代を真にのりこえる労働者階級の未来と展望を大きく切り開いた。階級的労働運動を非妥協的に実践し、「あらゆる職場に闘う労働組合をよみがえらせよう」と訴え、全世界の労働者階級にマルクス主義の復権と革命の現実性を指し示したのである。11月集会で切り開かれた日米韓3国の国際連帯の地平と、体制内指導部との対決を貫いた青年労働者・学生の荒々しい登場は、わが革共同に真の革命党としての飛躍を待ったなしに求めている。
われわれは、資本主義は崩壊したことを断固として宣言し、労働者階級の敵は誰なのかを鮮明にして闘わなければならない。延命を重ねてきた帝国主義の支配階級は、新自由主義攻撃のもとで労働者階級への搾取を極限まで強め、莫大(ばくだい)な富と利益を懐に収めてきた。その結末が世界大恐慌だ。
彼ら資本家は、恐慌に突入した途端、自分だけが生き残るために、労働者をモノのように使い捨てる。労働者階級の怒りを今こそ思い知らせる時だ。奴らこそたたき出せ! 労働者に権力をよこせ!
北陸地方委員会は、昨年冒頭から転向スパイ集団=塩川一派との路線闘争に決着を付け、党内から一掃した。08年の闘いは、塩川一派に突きつけた怒りをわれわれ自身の飛躍へと転化する七転八倒の闘いであった。
闘いは、富大ビラまき弾圧や法大弾圧との闘いによってより一層磨きがかかり、6月サミットを痛撃する闘いへと転化し勝利してきた。
11月労働者集会へ上り詰める過程は、獄内外の団結した力で職場闘争と大学闘争をまったく新たな段階へと押し上げた。度重なる弾圧をものともせず決起する富大生と不当な解雇攻撃に対し、職場闘争を基礎に闘う青年労働者の闘いが先頭に立ってきた。その質においてまったく新たな地平の地区党建設を成し遂げてきたのである。
われわれはこの09年、さらに大胆に、激しく08年を超える闘いとして突進していく決意だ。11月労働者集会の地平に安住することは許されない。
まず第2、第3の動労千葉をつくり出すために、青年労働者の闘いの先頭に国鉄決戦を基軸とする4大産別決戦と道州制攻撃粉砕決戦を据え、開始した合同労組運動を前進させていく。不二越1000名解雇攻撃との闘いを始め、県内の職場門前に打って出る。その闘いと一体のものとしてマルクス主義を学びつかみ直すための労働学校の闘いを前進させていく。
さらに2人の獄中同志を奪還した学生戦線は、法大決戦を自ら闘い抜き、さらに第2の法大闘争を富大キャンパスで実現する。そのためにも新樹寮廃寮化攻撃を断固として迎え撃ち、逆に西頭学長体制を打倒する団結の砦(とりで)として、新自由主義大学をぶっ壊し、新樹寮を革命の砦に転化する。
さらには攻めの改憲阻止決戦として百万人署名運動を武器に、労働者階級と結びつき、階級的労働運動路線のもと、職場闘争を基礎にした反戦・反核闘争に大胆に打って出るのだ。階級的労働運動路線の実践こそが反戦・反核闘争の基礎であることは、昨年の「もんじゅ」反対闘争で画然と鮮明になった。
こうした闘いの一切を労働者階級の組織化と階級的団結の強化にまとめ上げ、地域ソビエトを建設していく決定的土台として地区党建設を推し進めなければならない。そのためにも、資本・権力と非和解的に闘い抜ける「鉄の規律」で武装された党を建設していく。
そのためにも職場細胞建設を、資本や当局との日常的闘争の中で形成し、その核心に据えて闘い抜く。
そして北陸地方委員会は、この09年、マル青労同1000人、マル学同1000人建設の最先頭で闘う決意である。