2009年1月26日

ガザ侵略弾劾に立つ 大学からゼネストへ進撃

週刊『前進』06頁(2376号1面2)(2009/01/26)

ガザ侵略弾劾に立つ
 大学からゼネストへ進撃

 全学連の闘う学生は、1月冒頭から法大闘争に決起すると同時に、全国の大学で一斉に闘いを開始した。1月15日には広島大、東北大、京大で、「イスラエルのガザ侵略弾劾!」を掲げて学内集会・デモが闘われた。
 広島大学では、広大生と留学生に生協職員も加わった総勢50人が、キャンパス中央の通称「スペイン広場」で昼休みに集会を行った。「ガザで殺されている労働者も、内定を取り消された学生も、派遣切りされた労働者もみんな同じ存在だ。アメリカが中東を軍事力で支配するのも、企業がリストラするのも、すべて世界金融大恐慌から来ている。資本主義はもう終わりだ。これに対して世界では資本主義社会をのりこえる労働者階級の団結がガンガン形成されている。俺たちは団結できるんだ! 団結したら絶対この社会は変わる。今日は世界の闘いと連帯するデモだ!」
 圧倒的な注目の中、講義棟内へのデモに突入。「今すぐ戦争やめろ! 石油のために血を流すな! ガザでヒロシマを繰り返させるな! 全世界の労働者と学生は団結しよう!」のシュプレヒコールが講義棟内に響き渡った。
 東北大学では、学生自治会主催の学内集会・デモが自治会旗を高々と掲げてかちとられた。「本日デモやるぞ! 怒りを声に、怒りを行動に!」。昼休みで多くの学生がキャンパスを行き交う中、芝生広場での集会では自治会執行部を中心に次々とマイクが回され、侵略戦争への弾劾と同時に、「大学・教育を学生の手に取り戻せ!」という熱烈なアジテーションが行われた。
 集会後、「資本主義は終わった! 首切り・賃下げふざけんな! 生きさせろ!ストライキへ!」の横断幕を掲げ学内デモ。ふだんは居丈高な大学当局は集会・デモの間、学生の前に姿を現すこともできなかった。
 京都大学では、吉田南キャンパスの広場で「ガザ侵攻弾劾! 京大集会」がうちぬかれ、デモ初参加の学生が多く集まった。司会の学生が「派遣切りとガザ侵略は一つだ。労働者がモノとして扱われている」「われわれ一人ひとりに戦争を止める力がある。嘆き悲しむのではなく労働者の隊列の一員として立ち上がろう」と訴えた。
 立命館の学生は、大学職員の妨害を打ち破って学内宣伝をやりぬいたことを報告。「われわれが解体しようとしている帝国主義を守ろうとしているのが立命大当局と共産党だ。絶対に許せない」と怒りを語った。参加者から口々に「闘うことは楽しい」の声が上がり、デモは京大キャンパスを席巻した。
 さらに1月18日には、全学連の呼びかけで京都市内デモが闘われた。急きょ集まった労働者とともに三条河川敷で緊急集会を開催し、雨の降りしきる中で繁華街をデモした。集会には飛び入りの学生も参加。街頭の労働者は圧倒的にデモ隊に注目し、行動方針を求めていることを示した。