2009年1月19日

富山大弾圧 “大学として終わり” 武藤君怒りの陳述

週刊『前進』06頁(2375号6面4)(2009/01/19)

富山大弾圧 “大学として終わり”
 武藤君怒りの陳述

 12月16日、富山地裁で富山大学のビラまき弾圧の第4回公判が行われた。今回は武藤淳範君の被告人質問だ。
 被告人質問では、質問の形をとって武藤君が全面的な怒りの陳述を行った。武藤君は、大学に入学し、新樹寮での闘いの中から革命家として生きていくことを決意する経歴を述べた。そして弾圧のための「被害届」を出して、「大学の監守者」だとうそぶく西頭学長を徹底的に弾劾した。
 「今年の12月4日に学長選考委員会が行われた。教員の投票結果では現職の西頭学長は3人の学長候補の中で最低の得票で惨敗。教員の8割から反対票がたたきつけられた。私を逮捕した張本人である西頭体制は破綻した。しかし半数が資本家などの学外委員が占める学長選考委員会は、西頭を学長に再任した。まさに絵に描いたような独裁体制だ。大学として完全に終わっている」
 さらに武藤君は、06年4月に学生にまったく秘密のうちに学則を制定して以来の大学当局の悪行を全面的に暴露した。学生団体を分断して御用団体を育成することに始まり、自治会をはじめ大学祭や文サ連などあらゆる学生の団結組織を破壊してきたこと、クラス討論やビラまきへの妨害・弾圧を証言した。
 反対尋問で検察は形ばかりの質問を出したものの、武藤君の完全黙秘の前に早々に切り上げた。
 次回、第5回公判は1月15日。小樽商科大学の荻野富士夫教授と富山大で全学連運動を闘ってきた仲井祐二君が証人として出廷する。