2009年1月19日

三里塚反対同盟団結旗開き “09年を勝負の年に”

週刊『前進』06頁(2375号3面1)(2009/01/19)

三里塚反対同盟団結旗開き “09年を勝負の年に”
 労農学150人が血盟誓う
 “市東さんの農地守りぬけ”

 1月11日、三里塚芝山連合空港反対同盟の団結旗開きが開催された。日帝と空港会社の農地強奪攻撃に対し、「農地死守・絶対反対」を貫く43年の反対同盟の闘い、動労千葉との不滅の労農連帯で、09年に必ずこれを打ち砕くことを、力強く示す催しとなった。
 この日は午前10時、東峰の開拓組合道路に反対同盟と支援の労働者・学生120人が結集し、新年初の集会とデモがかちとられた。(1面写真)
 走行するジェット機の巨体を間近に見ながら、北原鉱治事務局長が「この成田空港粉砕なくして人民の未来はない!」と新年第一声を発した。
 動労千葉の繁沢敬一副委員長が前日のDC会館での旗開きの大成功を報告。「全支部でスト態勢を構築し、3人の仲間をライフサイクルの攻撃から守る」と宣言した。
 全学連の内海佑一前副委員長は、「6カ月の獄中闘争を闘い奪還された。1年ぶりに三里塚の地に立てたことを誇りに思う」と語り、法大闘争勝利の決意を表した。
 寒風が吹く中デモに出発。途中で東峰神社に寄り、鳥居に新しいしめ縄を着け替えて09年の勝利を誓い、天神峰の市東さんの畑までデモをした。

 第1章 “三里塚勝利に日本の未来”

 午後は成田市内のレストランに150人が参集し、盛大に旗開きが開催された。3・29全国集会への大結集を呼びかける反対同盟の「2009年闘争宣言」を、伊藤信晴さんが読み上げた。北原さんが「裁判と現地闘争が峻烈(しゅんれつ)を極めた08年だった。三里塚の勝利は日本の未来をつくる」とあいさつ。
 続いて萩原進事務局次長が「100年に1度の 出口のない恐慌、資本主義の終わりが訪れている。09年は韓国、アメリカの労働者・農民とも闘いを共有し、また日本全国の農民をどんどん反対同盟に獲得しよう」と、壮大な09年の闘いの方向を提起し、大きな拍手を浴びた。(要旨別掲)
 鈴木謙太郎さんの音頭で乾杯。市東孝雄さんは「市東さんの農地取り上げに反対する会」「群馬・市東さんの農地を守る会」の人びととともに発言に立ち、「09年を勝負の年として闘う。スイッチはいつでもオンにできる」と決意を表した。
 動労千葉の田中康宏委員長は、韓国・民主労総からの檄布とカンパを反対同盟に手渡し、「われわれの手で社会を変える時代が来た。資本主義は足もとから崩れている。労働運動、農民運動の爆発的高揚の時代だ。09年を成田軍事空港崩壊元年に」とあいさつした。

 第2章 天田書記長が3・29へ決意

 さらに関西実行委代表世話人の永井満さん、顧問弁護団の葉山岳夫弁護士、革共同の天田三紀夫書記長、都政を革新する会の長谷川英憲さん、婦人民主クラブ全国協議会の西村綾子さん、動労水戸の国分勝之副委員長、星野再審事務局の金山克己さんらが次々と発言した。天田書記長は「大恐慌情勢のもとで、農地死守の闘いは全世界の労働者・農民と連帯するもの。3・29大結集へ先頭で闘う」と決意を述べた。
 また、法大弾圧を打ち破って昨年末に奪還された全学連の新井拓君が若さあふれる決意表明を行い、反対同盟との血盟を一層固めた。
 例年にも増して熱気にあふれ、ただちに1月20日、2月3日、同16日と連続する市東さんの3つの裁判、そして3・29全国集会への総決起を誓い合う場となった。