2009年1月19日

法大闘争 新年第1波 処分策す教授会直撃

週刊『前進』06頁(2375号1面2)(2009/01/19)

法大闘争 新年第1波の集会と包囲デモ
 処分策す教授会直撃

 開講から最初の法大包囲デモが1月14日、法大文化連盟と全学連を先頭に闘いとられた。
 この日、文学部教授会は文連副委員長の恩田亮君への無期停学処分についての再審査請求を審議し、人間環境学部教授会は倉岡雅美さんへの処分を話し合うことになっていた。集会とデモは新たな処分を策す両教授会を撃つものだ。
 自らも「無期停学」不当処分の文連委員長の斎藤郁真君が「学生、注目!」と第一声。市ケ谷キャンパス外濠校舎前での集会が始まった。入り口は閉鎖こそされていないが、大量の警備員が張り付き構える。
 「法大は『批判精神を養え』と言っておきながら、実際に養ったら学生に処分を下す。こんなことを許しておけるか」。この日も冒頭から「斎藤節」がさえわたった。
 倉岡さんは「世界の学生がイスラエルのガザ攻撃に対し抗議のデモに立ち上がっている。今日のデモに参加しよう」と呼びかけた。「譴責(けんせき)処分」を受けた洞口朋子さん(経済学部)は「私に対する処分の理由を教授たちに問いただしても、逃げていくだけ。こんなやつらがテストで学生を採点するとはなんなのか」と処分への怒りを爆発させた。
 ここで斎藤君は「中核派の機関紙『前進』はサブプライムローンの破綻から世界恐慌が引き起こされることを予言し、それは的中した。経済学部教授はそこはまったくだめだった。その腹いせで譴責処分を出したのではないでしょうか!」と厳しく指摘した。あたりは笑いの渦に包まれた。
 5・29弾圧で不当逮捕され昨年末獄中から奪還された大阪市大の後藤玲子さん、弘前大学の金子悠太君が発言し、デモと「生きさせろ!」ゼネストへの決起を訴えた。
 集会の締めは再び斎藤君だ。「文化連盟は一人の仲間も見捨てない。増田法大総長の『民主法政』は空文句だ。言論弾圧とは断固闘う」と宣言した。
 正門前からデモに出発した。当局はデモとの合流を恐れ、キャンパス中央から学生を閉め出し、完全封鎖した。学生集会のたびにおなじみとはいえ、まさに「民主法政」の名が泣く情景だ。
 靖国通りにある総長室前では、シュプレヒコールを上げるデモ隊に警官隊が襲いかかった。学生はこれを実力で跳ね返した。法大周辺には「処分粉砕」「学費8億円を返せ(法大がマネーゲームで出した損失額)」などの訴えが響き渡った。
 再び、その高さで威容を示す法大の高層建築ボアソナードタワーが見えてきた。倉岡さんがマイクを握り、「あそこで教授会が行われる。断固粉砕しよう」と叫んだ。これに呼応して「ボアソを破壊しろ」「燃やしてしまえ」などの声が次々と上がった。終盤は全体が固いスクラムデモで進撃し、正門前に到着した。
 不当処分への怒りをさらに爆発させ、1・24法大闘争勝利集会の成功を意気高く確認した。