日誌 2008年 12月17日〜31日
日誌 2008年 12月17日〜31日
麻生「ソマリア派兵考える」/イスラエル軍ガザ空爆強行
●イラク空自が撤収 イラクの首都バグダッドなどへ米軍中心の多国籍軍兵士らを運ぶため、クウェートを拠点に活動してきた航空自衛隊派遣部隊のC130輸送機3機のうち、最後の1機が日本に向けてアリ・アッサーレム基地を出発した。03年12月に空自先遣隊が派遣されてから5年、計821回にわたった空自の輸送任務が終了した。(17日)
●英軍、09年にイラク撤退 ブラウン英首相はバグダッドを訪問してイラクのマリキ首相らと会談した。イラク政府によると、イラク駐留英軍は09年7月末までに撤収することが決まった。英国は現在、南部バスラに約4千人の部隊を駐留させている。(17日)
●F22が1月に再飛来 米軍嘉手納基地報道部は、最新鋭のステルス戦闘機F22Aラプター12機を09年1月から約3カ月間、同基地に一時的に配備する、と発表した。同機は07年2月、米本国以外で初めて嘉手納基地に一時配備され、今回で2度目。F22はレーダーに捕捉されにくいステルス性が特徴。超音速の機動力や地上への攻撃能力に優れている。(17日)
●ハンセンで山火事 沖縄県恩納村の米軍キャンプ・ハンセン「レンジ7」の着弾地付近で実弾射撃訓練が原因とみられる山火事が発生した。恩納村の志喜屋文康村長は「原因が究明されない中での訓練強行は許されない」とし、訓練自粛などを求め、米軍などに抗議する予定。(17日)
●アフガン米軍、倍増も 米軍制服組トップのマレン統合参謀本部議長は、09年1月に発足するオバマ政権が「テロとの戦い」でイラクよりも重要な主戦場とみなしているアフガニスタンに、夏までをめどに兵力2万〜3万人を増派し、現在の倍増にあたる総計約6万人を駐留させる案が検討されていると明らかにした。(20日)
●伊芸で別にも流弾か 沖縄県金武町の車両被弾事件で、住民らが被害に遭った民家がある一帯を一斉に捜索し、前回の被弾地から約50㍍離れた路上で、新たに米軍の銃弾とみられる金属片1個を発見した。乗用車に突き刺さっていた金属片と形や大きさが酷似していることから、住民らは「同じ時期に発射されたものではないか」と話している。(21日)
●佐藤首相、日中戦争仮定「核報復を」
1965年1月に訪米した当時の佐藤栄作首相がマクナマラ国防長官との会談で、その3カ月前に中国が初めて実施した核実験をめぐり「(日中で)戦争になれば、米国が直ちに核による報復を行うことを期待している」と表明、核戦争を容認していた様子が外務省が公開した外交文書で明らかにした。(22日)
●ソマリア派兵で首相「考える」 政府は、アフリカ東部・ソマリア沖の海賊対策のため、海上自衛隊艦艇の派遣を可能にする新法案を3月までにまとめ、国会に提出する方針を固めた。麻生首相は首相官邸で新法について「考えてもいい」「(新法は)時間がかかると思うので、取り急ぎということであれば、海上警備行動で対応するということ」と語った。(25日)
●ガザ空爆 イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザで、同地区を支配するハマスの複数の治安拠点を空爆し、1日で195人が死んだ。イスラエルの報道によると、軍の攻撃による1日の死者としては67年の第3次中東戦争後、最大。(27日)
●墜落米セスナ同型機が飛行再開 名護市真喜屋での墜落事故で、飛行を停止していた米軍嘉手納基地カデナエアロクラブ所属のセスナ機が飛行しているのが確認された。事故後の飛行は初めてとみられ、少なくとも2機が離陸した。(28日)