2009年1月12日

大恐慌を世界革命へ 革共同東京都委、関東地方委

週刊『前進』06頁(2374号4面1)(2009/01/12)

大恐慌を世界革命へ
 革共同東京都委員会、革共同関東地方委員会

 第1章 闘う労働組合と世界単一の労働者党の拠点を建設する 革共同東京都委員会

 09年、世界革命への歴史的な年が始まった。日帝権力・資本の中枢が集中すると同時に、大恐慌下の怒れる労働者もまた集中している首都・東京における闘いは、プロレタリア世界革命の帰趨(きすう)を握る。東京は労働運動をめぐる党派闘争のるつぼ、体制内諸勢力との最大の激突地、国際階級闘争を左右する戦場である。わが東京都委員会は、ここに「生きさせろ!」ゼネストの爆発をもって、革命的労働組合と世界単一の労働者党の拠点を打ち立てることを宣言する。
 大恐慌への突入は、全世界の労働者に「資本主義の死」と労働者の社会−社会主義・共産主義を求める情勢を毎分毎秒のように教えている。
 われわれは09年春闘ゼネストへの闘いを、年末年始の街頭闘争として開始した。数万のビラ、数千の署名と数十万円のカンパは、労働者の怒りの深さとゼネストへ団結を求める強い意志の表明だ。青年を先頭にターミナル駅に登場し「生きさせろ!」ゼネストを訴えた瞬間、全世代の労働者・学生が次々とビラを求め、立ち止まり、真剣にあるいは熱っぽく連帯を表明する。誰もが世界観、生き方を求めて、寒風など意に介さず街宣隊と一体化する。この闘いの上に、新年第1波の闘争として1・3渋谷デモ、1・8日本経団連本部デモを打ち抜き、わが隊列の意気は高く、闘いの爆発への確信は強まっている。
 都内には、首都圏のみならず全国の「派遣切り」を始め、職場生産点からはじき出された膨大な失業労働者が集まっている。日帝権力・資本は、この労働者の怒りがまっすぐ自分たちに向かってくる恐怖にうち震えている。舛添厚労相とともに石原都知事は、怒りの爆発をそらすために「救済者」づらをしているが、本質は治安対策そのものではないか。失業・貧困とは、賃労働と資本の極限的矛盾の爆発だ。反失業闘争とは救済運動では断じてなく、資本・国家と非和解的に対決・激突していく実力的行動であり、労働者自己解放闘争だ。資本との非和解の闘いを貫き団結することこそ労働者の生きる希望だ。この闘いを先頭で闘えるのは動労千葉とともに11・2集会を頂点に08年を闘ったわれわれのみだ。
 「生きさせろ!」ゼネストは、いまや革命情勢を現実の革命へたぐりよせる決定的方針となった。反失業闘争と一律大幅賃上げ、最低賃金大幅引き上げの闘いは完全に一つだ。国鉄決戦、民営化・道州制粉砕の闘いはその先頭にある。第2、第3の動労千葉を生み出す情勢が訪れている。この道をとことん突き進もう。
 昨年11・2集会の巨大な地平は、大恐慌情勢をまっすぐプロレタリア革命に結びつける労働者の先進部隊を一気に国際的につくったことだ。08年、われわれは体制内労働運動との対決のきわめて積極的な意義を確認し、革命的労働組合論の確立と『共産党宣言』に基づく労働者党建設論を打ち出した。あらゆる体制内勢力が労働組合の革命的意義を低め、否定するのに対して、労働組合は革命の決定的武器だということをはっきりさせ、党と労働組合は限りなく一体であり、労働者階級が自己解放のために党をつくることを明らかにした。
 大恐慌による解雇攻撃が激化する中、国鉄1047名解雇撤回闘争は巨万の労働者階級を「生きさせろ!」ゼネストに決起させる一大結集軸になる。東京は、国鉄闘争においても、さらに国鉄闘争を先頭とした民営化—道州制絶対反対の闘い、これらと結びついた反失業闘争においても、体制内派との攻防の最大の焦点である。資本・権力との非和解の闘いを進めれば進めるほど、党派闘争が階級的団結をつくり出す核心的闘いとなっていく。1047名解雇撤回闘争を投げ捨てた4者4団体路線との対決は、階級的労働運動をよみがえらせる死活的闘いだ。さらに日本共産党スターリン主義との対決を思想的実践的に強めよう。分岐を推し進め、11・2集会の地平をさらに前進させた12・14国鉄集会を引きついで2・16国鉄・春闘集会を、都委員会は最先頭で闘いぬく。
 米帝・イスラエルによるパレスチナ・ガザへの無差別殺戮(さつりく)の空爆・地上戦を絶対に許さず、日帝権力・資本との非和解的闘いの先頭に立つ。
 さらに「地区党革命」を推進しマル青労同の圧倒的建設を水路に、世界単一の労働者党建設の先頭に立つ。マル青労同1000人建設は世界革命を可能とする階級の指導部をつくり出す。東京都委員会はこの壮大な事業にすべてをかけて総決起する。強大な東京都委員会の建設こそ世界革命・日本革命の鍵を握る。
 革命に全人生をかけて闘う革命家の強大な都委員会をつくりあげる決意を明らかにして新年のアピールとする。断固闘おう!

 第2章 「生きさせろ!」ゼネストの実現へ全国の最先頭で闘う 革共同関東地方委員会

 ついに世界革命の時が来た。この日のために闘ってきた、その思いに胸が熱くなる。
 関東地方委員会の歴史は革共同そのものだ。神奈川・京浜工業地帯での三全総路線の実践を産声に、70年安保沖縄闘争、「二つの11月決戦」、反革命カクマルとの激闘に勝利してきた。
 国鉄分割・民営化攻撃に対して動労千葉とともに常磐線・高崎線をも戦場に関東平野を縦横無尽に闘った。「俺たちは鉄路に生きる」上映運動や物資販売運動を団結の武器に、階級的労働運動路線への基礎を築いていったのだ。 
 そして今、世界金融大恐慌は、一挙に世界をのみこみ、日本帝国主義を直撃している。すでに自動車・電機・鉄鋼を始めとする基幹産業での減産・生産停止・工場閉鎖・首切り・賃下げが始まった。しかしこれさえもまだ「入り口」にすぎない。派遣労働者384万人の多くが「09年3月契約期限切れ」に直面し、正規雇用労働者の解雇も拡大する。さらにまた、道州制攻撃は360万人の国家・地方公務員、教員をいったん全員解雇し、210万人の首切りを狙っている。  
 こうして、もはやブルジョアジーには「支配階級の資格」さえないことが満天下に明らかになっている。問題は「新年号アピール」のとおりに「大恐慌をプロレタリア世界革命へ」と直截(ちょくせつ)に訴えることであり、その具体的水路としての「生きさせろ!」ゼネストだ。
 その実践が職場で街頭で大量に始まった。「生まれて初めてストライキができた」「ストで搬入トラックが渋滞。影響力に驚いた」。これが森精機を先頭とした実践の実感だ。
 さらにこの「生きさせろ!」の闘いは、イスラエル・ガザ空爆への怒りと結合して、一挙に09年世界階級情勢を切り開いている。 
 核心は、労働者・学生の決起に恐怖したブルジョアジーと体制内指導部が、資本が敵であることを隠し、「救済者づら」をして、労働者の誇りと団結を破壊することに全力を挙げていることに対して、これと徹底して対決し階級を獲得することだ。
 われわれは08年、職場生産点を自己の戦場として、仲間との団結に依拠して徹底的に職場に執着して闘って11・2に勝利した。「4者4団体」派との正面戦を、10・24集会と連鎖集会に対し関東各地で闘い勝利してきたことにより、国鉄1047名闘争という、「生きさせろ!」ゼネストの結集軸を獲得したのだ。
 見よ! ブルジョアジーや体制内派の想定もはるかに超えて、労働者の怒りがあふれている。この時に「ゼネストへ!」の呼びかけと実践は万余の労働者を勇気づけ、自己の力を目覚めさせ、怒濤(どとう)の決起を生み出す。労働運動を荒々しく復権させよう。闘う労働組合をよみがえらせよう。それこそが革命に直結する道だ。
 この階級的労働運動路線の前進を土台に、09年、全戦線での闘いを切り開く。『農地収奪を阻む 三里塚農民 怒りの34年』(萩原進著)に明らかなように、三里塚闘争は70年闘争に向かう労働者学生の総決起と、動労千葉との労農連帯の中で発展し勝利してきた。ガザ空爆にイスラエルで10万人の労働者が抗議デモに立っている。これが労働者の力だ。この力の中に全人民の解放と勝利の道がある。
 いまや課題はきわめて鮮明になった。マルクス主義と労働組合をよみがえらせ、闘う世界単一の労働者党、ボルシェビキ党を建設することだ。
 関東地方委員会は「生きさせろ!」ゼネストへの壮大な挑戦をもって、自治労・教労を始めとする6大産別と基幹産業に「第2、第3の動労千葉」を必ず建設し、革命への最短コースをこじ開ける。この過程で、青年労働者の決起とともに、学生戦線の巨大な隊列をつくり出す。1000人のマル青労同、1000人のマル学同建設こそ、最大の党派闘争の勝利である。
 とりわけ、09年の早い時期に、マル青労同関東地方委員会を団結の力でともに闘いとり、「生きさせろ!」ゼネストを実現する。われわれは、全国の同志とともに、その最先頭に立って闘うことを決意する。