“解雇許さぬ” 根津さんら先頭に都庁前終日行動
“解雇許さぬ闘いを”
根津さんら先頭に都庁前で終日の行動
12月26日、「河原井さん根津さんらの君が代解雇をさせない会」が呼びかけた08年度2回目の都庁前OneDayアクションが闘われました。
寒風が吹きまくり前日より気温が10度も下がるという悪条件をものともせず、元気よく闘いぬきましたが、最後まで参加した青年いわく「修行でしたね」と苦笑い。
「君が代」不起立での解雇処分を粉砕した根津公子さんが、終始先頭に立ち、朝8時から都庁へ出勤する労働者にビラまき、午前11時から都庁前で集会、昼過ぎに新宿駅西口で宣伝活動、午後3時半には都庁舎内での要請行動、そして夕方5時から都庁前で投光器を使って2度目の集会……と実に大車輪の奮闘でした。東京だけでなく東北、東海、関西から駆けつけた延べ300人が、ともにチラシを配り、署名を呼びかけ、あるいは歌やパフォーマンスでアピールし、処分を乱発する都教委を徹底弾劾しました。アメリカの教育労働者アーリーン・イノウエさんから連帯メッセージが寄せられ、動労千葉、東京教組など労組が訴え、多様な市民団体が連帯を表明し、この春の根津さんと河原井純子さんの解雇を許さないぞ!という支援陣形が整えられたと実感しました。
都教委は分限指針という新たな攻撃をかけてきています。言いなりにならない教育労働者を「不適格」扱いし、分限免職という形でクビにしようというのです。11・2労働者集会で「これは私たちすべてにかけられた攻撃。退くわけにいかない」と述べた決意そのままに、この日も根津さんは疲れを知らず何度もマイクを握り、「私への解雇を許さない闘いを!」と力強く訴えました。「盟友」東京教組・米山良江さんも、終日闘いました。河原井さんは一日の締めくくりで「わたしたちは人間として生きたい」と題した集会宣言を読み上げました。
町田教組・菊岡委員長は発言で、日教組が2月に広島で開催する教研集会から根津さんと菊岡さんのレポートを再び排除する挙に出ていることを報告しました。「君が代」強制反対の訴えを日教組がつぶしにかかることを、絶対に許すことはできません。
根津さんの訴えに、新宿の多くの若者が振り返りチラシを受け取りました。立川駅での毎週の署名運動でも、多くの若者が共感を寄せています。まさに、青年の「生きさせろ!」の叫びと結びついて、「君が代」解雇阻止闘争の勝利の展望があることを実感しました。(投稿・中島文之)