日誌 2008年 12月10日〜16日 「補給支援法」衆院再可決/空自イラク部隊が撤退開始
日誌 2008年 12月10日〜16日
「補給支援法」衆院再可決で成立/空自イラク部隊が撤退開始
●日教組批判の議連が発足 自民党有志による「日教組問題究明議連」(会長・森山真弓元文相、79人)が発足した。顧問には、日教組批判などで国交相を辞任した中山成彬が就任した。(10日)
●FA18飛行中止「求めない」と外相 中曽根外相は衆院外務委員会で、米海兵隊のFA18D戦闘攻撃機が米カリフォルニア州サンディエゴ市郊外に墜落した事故に関し、日本国内の同型機の飛行中止を米側に求めない考えを示した。(10日)
●補給支援法が衆院再可決で成立 インド洋での給油活動を1年延長する補給支援特措法が衆院本会議で与党の「3分の2」以上の多数で再可決され、成立した。衆院本会議に先立つ参院本会議では、過半数を握る野党の多数で否決された。(12日)
●米、北朝鮮への重油支援中断へ 米国務省のマコーマック報道官は、北朝鮮が核計画の検証で合意しない限り「今後の重油支援は行われない」と述べ、核施設の無能力化などへの見返りであるエネルギー支援を中断する方針を明らかにした。11日に終了した6者協議首席代表会合では、核関連物質のサンプル採取などの検証方法の文書化を合意できなかった。(12日)
●初の日中韓サミット 麻生首相、中国の温家宝首相、韓国のイミョンバク大統領による初めての日中韓サミットが福岡県太宰府市で開かれた。世界的な金融危機に共同で対処することや、北朝鮮の核問題で緊密に連携していくことなどで一致。サミットを定例化し、09年は中国、10年は韓国で開催することで合意した。(13日)
●浜岡原発2基が廃炉へ 中部電力が耐震強度を高める工事のため運転を止めている浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の1号機と2号機を廃炉にし、大型の6号機の新設を検討していることが分かった。1、2号機の耐震工事費や主要部品の交換費が数千億円と、原発1基分の新設費用に匹敵するまで膨らむ見通しとなったため。浜岡原発は1〜4号機の運転差し止め訴訟が起きており、1審は中部電力が勝訴したが控訴審で審理が続いている。(13日)
●イラク空自、米側の要請で定期便 イラクで活動した航空自衛隊が、米軍など多国籍軍の要請で、首都バグダッドと南部アリとを結ぶC130輸送機の「定期便」を新たにつくり、08年に入って週1回運行していたことが分かった。両地点ともイラク駐留米軍の拠点で、隊員は「多くの武装米兵を運んだ」と証言。空自機は米軍の指揮下で兵員輸送の一角を担っていた実態があらためて浮き彫りになった。(13日)
●FA18、異例の訓練 米空軍嘉手納基地(沖縄県)に合同即応訓練のため飛来している米軍岩国基地(山口県)のFA18戦闘機が13日も朝から訓練飛行した。通常、嘉手納基地では土曜日に戦闘機の訓練飛行は行われないが、この日は平日同様に離着陸が繰り返された。(13日)
●民家で車被弾、米軍の流れ弾か 沖縄の金武町伊芸区の住民から「車のナンバープレートが壊されている」と通報があった。自宅駐車場の車の前部のナンバープレートに長さ約4・5㌢、直径約1㌢の銃弾のようなものが1発、突き刺さっていた。同区は米軍キャンプハンセンに隣接するため米軍の流れ弾の可能性が高い。(13日)
●空自イラク部隊が帰国開始 イラクの首都バグダッドなどへ米軍中心の多国籍軍兵士らを運ぶため、クウェートを拠点に空輸支援活動をしてきた航空自衛隊派遣部隊が撤収作業を開始し、C130輸送機のうち第一便がクウェートのアリ・アッサーレム基地から日本に向けて出発した。残り2機も順次、帰国。5年にわたった空自の派遣活動が終了する。(15日)