国鉄1047名闘争勝利へ展望開く 12・14東京
国鉄1047名闘争勝利へ展望開く
12・14東京 熱気の大集会で臨戦体制
動労千葉と5・27被告団軸に
12月14日、東京・錦糸町のすみだ産業会館で開催された「国鉄1047名解雇撤回、5・27臨大闘争弾圧粉砕、生きさせろ!09春闘ゼネストヘ 国鉄闘争勝利集会」は、全国から500人を超える大結集で、09春闘ゼネスト決起へ突き進む圧倒的成功を闘いとった。
第1章 4者4団体路線と対決貫く
この日、すみだ産業会館は開場前から結集した人の熱気であふれた。それは11・2集会を引き継ぎ、国鉄闘争の真の勝利の展望を全面的に明らかにする集会への関心の高さを示すものだった。何よりついに実現した国鉄千葉動力車労働組合と国労5・27臨大闘争弾圧被告団の呼びかけによるこの集会への期待の大きさをはっきりと示すものだった。
集会は国労秋田闘争団家族の小玉由利子さんと動労千葉争議団の中村仁さんの司会で始まった。小玉さんは冒頭、この間の秋田における法政大弾圧粉砕の1億円保釈金カンパ運動の息吹を報告。続いて中村さんが、ついに実現したこの集会の意義の核心を語った。
集会は三つの基本報告に入った。第一は5・27被告団長の富田益行さん、第二は動労千葉委員長の田中康宏さん、第三は5・27臨大闘争弾圧裁判主任弁護人の鈴木達夫さん。三つの報告で会場は一気に興奮のるつぼに入った。(各発言の要旨は別掲)
そこには1047名闘争の重大な岐路の中で、4者4団体路線と全国で必死に激突し、4者4団体派の10・24集会と11・2労働者集会との大攻防を闘い抜いて結集した一人ひとりの思いが凝縮されていた。
ス労自主からの戦闘的で明るいカンパアピールに全員が心から応え、カンパは1億円保釈金カンパ運動への協力を含めて30万円を超えた。
さらに、関西合同労組大阪東部支部の代表による森精機のストライキ報告と、東京武蔵野病院で6波のストライキを貫徹した精研労組の特別報告で、会場の熱気はいや増しに高まった。「生きさせろゼネストをやろう。食わせられなくなった資本家に代わり、俺たち労働者が社会を治めよう。決断した仲間の力に確信をもてたとき何でもできる」と全参加者が確信した。09年の勝利の展望が指し示されたのだ。
続いて、5・27被告団と家族が登壇。関西合同労組大阪東部支部の組合員でもある東理恵さんは、家族の決意とともに森精機闘争の先頭に立つと表明。7被告を代表して発言した原田隆司さんは来年判決情勢の中、退路を断った闘いに立つことを明らかにした。
次に、7被告とともに新たな裁判闘争を闘う弁護団も登壇し、この間の思いを込めた発言が続いた。
第2章 闘争団・争議団発言に大拍手
この集会のもう一つのハイライトは、北海道、九州、本州の国労闘争団員と動労千葉争議団がそろって登壇したことだ。各闘争団、争議団の闘う労働者は、4者4団体路線、在京闘争団・原告団一部幹部の屈服を粉砕して自分たちが1047名闘争の勝利に責任を取りきる勢力として登場することをきっぱりと表明した。4者4団体路線との攻防はまさにこれからであり、10・24集会以降も各地で激突は続いている。しかし闘う闘争団・争議団の思いはひとつ、あくまで解雇撤回だ。
この鋭い気迫が会場を圧する中、さらに国労や動労水戸を先頭に4大産別の労働者が次々と決意表明に立った。国労、全逓、東交の青年労働者は、体制内の労組幹部と激突してきた自分たちの闘いを自信に満ちて報告し、大阪の自治体労働者は橋下打倒・道州制導入阻止の決意を語った。さらに、獄中から奪還された法政大学の学生が登壇し、残る10人の学生の即時奪還を訴えた。参加者は割れるような拍手と声援でこれに応え、会場はまさにひとつになった。
まとめを国労上野支部の吉野元久さんが行った。吉野さんは、4者4団体との激烈な攻防を貫いたわれわれこそが1047名闘争の責任勢力になると宣言。今集会が7被告と動労千葉の2者の呼びかけでもたれた意義をはっきりさせ、09春闘ゼネストへの総決起を訴えた。最後に、この間4者4団体との攻防の先頭で闘ってきた国労の橋本光一さんが音頭をとり、全参加者が一斉にこぶしを突き上げた。