2008年12月15日

婦民会館オープン 労働者人民の出撃拠点

週刊『前進』06頁(2372号6面3)(2008/12/15)

婦民会館オープン
 労働者人民の出撃拠点

 12月7日、神奈川県相模原市に婦人民主クラブ全国協議会の婦民会館が完成し、オープンの集いが開催された。100人にのぼる地元の労働者市民、動労千葉の滝口誠執行委員、三里塚芝山連合空港反対同盟婦人行動隊の鈴木いとさん、沖縄民権の会の座覇光子さん、都政を革新する会の長谷川英憲さんを始め、首都圏の共闘と婦民全国協の会員が広島・関西・関東から駆けつけた。
 あいさつに立った西村綾子代表は、「たくさんのご協力を得て会館オープンを迎え、万感胸に迫る」と切り出した。「丹治孝子さん一家が米軍基地撤去をめざして横浜から1961年に移住し、この地で印刷所を開いたのが始まり。ベトナム戦争当時、戦車搬出阻止闘争の拠点として多くの政党・党派が出入りし、労働者が集う場となり、青年医師が集まって野戦病院になった。ここで私は丹治さんと出会い婦民に誘った。ある時は線路に飛び込もうとする人を思い止まらせ、多くの人の駆け込み寺にもなった。今、金融大恐慌の時代にこそこの会館が『生きさせろ!ゼネスト』革命に勝利するソビエト・根拠地になれると確信する」と思いを語った。
 続いて関東ブロック代表で相模原支部長の丹治孝子さんが、「80歳になり、これからどうするかと考えた。この10月にはアメリカ発の金融大恐慌が始まり、1929年恐慌を思い起こした。大恐慌後の10年は不況のどん底で一家心中、子殺し、子を売る時代。行き着いたのは戦争だった。今度こそ恐慌を戦争に向けてはならない。こんな時代にここを出撃拠点とできるのは私の希望。その意味で婦民に継いでもらいたく、さしあげた。全部引き継いでください」と婦民会館に託す思いを語った。
 乾杯は関西ブロック代表の山本美知子さん。「このタイムリーな会館オープンのうれしい気持ちと、法大弾圧被告のわが息子を含む9人が一昨日(5日)奪還された喜びに団結込めて」と杯を高く掲げた。
 参加者からそれぞれに会館に託す思いが語られた。動労千葉の滝口さんは「婦民会館完成を心から喜びたい。汗と涙の歴史を持つ印刷所を婦民会館に引き継ぐのが婦民全国協結成25周年、反転攻勢の09年の先駆けとしてあることはすばらしい。動労千葉は右翼ファシスト組合・JR総連から平成採の青年労働者をこの12月に獲得し、新年にもまた続いて結集させることを報告します。ともに闘おう」とあいさつした。
 三里塚の鈴木いとさんは「丹治さんの志をわがものにして、もうけをほしいままにし、人間を虫けらのように扱う世の中をひっくり返したい。今こそ三里塚43年の底力を示す時。団結して闘おう」と訴えました。
 金融大恐慌の時代に立ち向かう国際的団結を生み出した11月集会の地平の中で完成した婦民会館。この快挙をともに祝い、大進撃しよう。