2008年12月15日

日誌 2008年 12月2日〜91日 内閣支持率急落、21〜22%に

週刊『前進』06頁(2372号4面4)(2008/12/15)

日誌 2008年 12月2日〜91日
 官房副長官「中山前国交相正しい」/内閣支持率急落、21〜22%に

●ゲーツ長官、16カ月内の撤退容認 オバマ次期米政権で留任するゲーツ国防長官は記者会見で、オバマ次期大統領が掲げる16カ月以内のイラク駐留米軍戦闘部隊の撤退について「次期大統領が述べたことに従う」と述べ、目標期限として容認する考えを示した。しかし、一方で16カ月はあくまで目標期限で柔軟性があるとの考えを示した。(2日)
●クラスター禁止条約、署名 クラスター爆弾の使用、製造、保有を禁じ、被害者支援や不発弾処理を定める「クラスター爆弾禁止条約(オスロ条約)」の署名式が、ノルウェーのオスロで開かれた。署名国は90カ国になる見込み。日本は当初、支持していなかった。クラスター爆弾は、戦闘機から投下または地上から発射され、空中で爆弾の容器が分解し、数個から数千個の子爆弾をまき散らす。戦闘終了後も不発弾が残り、子どもの被害が大きい。(3日)
●イラク米軍駐留協定を承認 イラク大統領評議会は、11年末までに米軍がイラクから撤退すると定めたイラク米軍駐留協定を承認した。来年1月1日に発効する。「即時撤退」を求めて協定に反対する声もあったが国民議会が11月27日に賛成多数で承認していた。現在の米軍駐留の法的根拠としている国連決議は年末で期限切れとなる。(4日)
●嘉手納即応訓練、深夜も爆音 米空軍と米海兵隊が合同即応訓練を実施している米空軍嘉手納基地(沖縄県)で、航空機騒音規制措置(騒音防止協定)で定められた時間外の深夜の米軍機の離陸が確認された。午後11時4分、超大型輸送機ギャラクシーが北谷町側から沖縄市側へ離陸した。同基地所属のF15戦闘機と米軍岩国基地(山口県)所属のFA18戦闘機が90分に27機離陸するなど激しい訓練が行われた。騒音測定調査では最大109デシベルを記録した。(4日)
●鴻池官房副長官「中山前国交相正しい」 鴻池官房副長官が大分県杵築市の講演で「日教組が悪い、という中山さんは正しい。文部科学省、あんな役所いらんと思うくらい、ろくなやつがおらん」と述べ、中山前国土交通相を擁護し、日教組などを批判した。中山は麻生政権の発足直後、日教組批判や成田空港をめぐる発言などが問題となり辞任している。(6日)
●内閣支持率22% 報道各社の世論調査で内閣支持率が急落した。朝日新聞社が実施した全国世論調査によると、麻生内閣の支持率は22%で、前回調査(11月8、9日)の37%から急落した。不支持率は64%(前回41%)。読売新聞社の世論調査(5〜7日)でも支持率は21%に半減した。毎日新聞も21%。(6、7日)
●FA18が米住宅街に墜落 米西部カリフォルニア州サンディエゴ市近郊の住宅街に米軍のFA18戦闘機が墜落した。住宅3棟が倒壊、炎上し、子どもを含む住民3人が死亡。少なくとも1人が行方不明となった。同型機は、米軍岩国基地にも配備されている。米海軍は10月、4種類のFA18で欠陥の可能性があると発表。10機が飛行停止措置となっていた。うち2機は米国外に展開しているが配備先は明らかにしていない。ほか20機も修理が必要で飛行に制限が課せられていた。(8日)
●小松基地隊員宿舎、3割がアパ社 政府が閣議決定した答弁書で、航空自衛隊小松基地(石川県)が過去6年間に基地外で借り上げた民間アパートやホテルなどの隊員宿舎について、「アパグループ」関連が契約の3割に上ることを明らかにした。同グループは田母神前航空幕僚長の更迭の原因となった懸賞論文の主催者。年度別では05年度は7割を占めていた。(9日)