弾圧責任者清宮(元統括本部長)を追及 出獄の学生が次々と発言
弾圧責任者清宮(元統括本部長)を追及
出獄の学生が次々と発言 意図的違法弾圧暴く
12月8日、法大5・29デモ弾圧裁判(第1グループ)の第6回公判が、東京地裁刑事第15部で行われた。12月5日に保釈出獄をかちとった7人の学生が元気に出廷した。勝利者としての笑顔あふれる7人が弁護人の前の机に一列に並んだ。
万全の戦闘態勢を整えた被告席から、後藤玲子さんが発言した。東拘による保護室への監禁・虐待をはねのけ闘う姿に拍手がわき起こった。「人間がクズみたいに扱われる保護室こそ、東拘の正体であり本性だ。気に入らないヤツはそこに入れて痛めつけ、言葉ではなく暴力で分からせる場所を作っている。これを容認し、積極的にやらせているのが裁判長だ。この裁判の本当の目的が、法大闘争を闘う学生に対する暴行と虐待であるということだ。公訴を直ちに棄却せよ。残る10人の学生を直ちに釈放せよ」
続いて山本進君が意見を表明した。「文化連盟の4人の法大生への処分策動を絶対に粉砕する。清宮隆前総務部長は、前回の法廷で『デモの内容が問題ではない。教育環境を乱す行為が問題だ』などと証言した。しかし、法大当局の批判をした文化連盟の存在そのものを罪とし、処分して『学外者』扱いしようとしている。清宮の証言は全部偽証だ」
出獄した7人の学生こそが法廷の主人公であることは、いよいよ鮮明だ。
証言台には、背中を丸め、意気消沈した清宮が呼ばれた。
清宮は、今年の1月に新設された法人統括本部長だった。配下に総務部、人事部、経理部を置き、総務部長を兼任する清宮は、法大職員のトップだった。しかし、今年10月末、突然に解任され、通信教育部の事務部長に降格された。市ケ谷キャンパスからジャージ部隊が消えたのも今年の10月だ。
文化連盟を先頭とする学生の闘いが法大当局を追い詰め、非合法のジャージ部隊とともに弾圧の責任者だった清宮をぶっ飛ばしたのは明白だ。
清宮はジャージ部隊について、「平林体制のときに理事会で導入を決定し、『嘱託職員』と身分を偽ることを決めた」と答える。さらに「警察と検察には、ジャージ部隊について本当のことは説明してある」と言った。底なしの腐敗ぶりだ。
一方で現在、「星野勉常務理事、徳安彰常務理事、宮崎伸光学生センター長が中心で、『毎日の警備体制に教員は加わらなくていいのか』という議論を進めている」と証言した。ジャージ部隊が抜けた穴を埋めるため、「学生弾圧に参加しない教員には発言権を与えない」という恫喝が増田総長と反動理事によって行われているのだ。
内山佳久君も反対尋問に立った。清宮は「大きな立て看板が校舎の入り口をふさぎ、教育・研究環境に支障がでたから」06年2月に立て看板・ビラまき規制を打ち出したと言った。しかし、内山君が当時の状況を具体的に突きつけると「支障は無かった」と認めた。
06年2月の立て看板・ビラまき規制と3・14弾圧、その後の不当処分こそ、今日まで激しく続く法大闘争の発端だ。法大当局は、何の正当な理由もなく学生に弾圧を加え
てきたことは明白だ。
次回も尋問は続行する。卑劣な学生弾圧の正体を根本から暴く闘いをやり抜こう。