2008年12月 8日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2371号6面3)(2008/12/08)

団結ひろば 投稿コーナー

 第1章 資本主義を打倒する労働運動をつくる! 自治体労働者 山崎彩乃

 今回、初めて韓国現地の闘いに参加することができた。11・2労働者集会の後、日本で行われた公務員労働者同士の交流会でも、韓国の公務員労働者と実際に会話を交わし、短い時間ながら互いの理解を深めることができた。今回訪韓し交流したことで、また一段階きずなが深まり、本当に「韓国に同志がいる!」と実感できた。
 9日の民主労総大会は、まずその数に圧倒された。言葉の点で内容が理解できないのと、デモができなかったのはとても残念だったが、韓国の闘う労働者の中に自分がいるという体験は本当に感動的だった。すぐ後ろには生コンの運転をしているという労働者がいて、集会中に仲良くなって一緒に写真を撮ったり、隣の女性労働者からお菓子をもらったり、一気に距離が縮まった気がした。
 韓国の労働運動にも「本気で資本主義を打倒する労働運動をつくれるのかどうか」が同じように求められている。同じように目の前の労働者を相手にして、本当に立ち上がるのかどうか悩むこともある。でもその答えは明確だ。やはり、動労千葉のような階級的労働運動の実践であり、「マルクス主義の学習と職場闘争の実践」というマル青労同の闘いだ。
 韓国の労働者と世界革命を問題にするような壮大な話を語れば語るほど、目の前の一見ちっぽけな職場闘争がいかに重要な闘いかがはっきりしてくる。
 革命の現実性は一人ひとりの労働者の職場闘争にあり、職場闘争こそが世界の労働者との団結をつくるんだということがよくわかった。職場で団結をつくることが最も大変で難しいけれど、最も革命的で解放的で世界的な闘いなのだ。
 韓国の労働者との連帯にかけても、ここで得た感動と団結を必ず自分の職場で実現したい。この路線に確信をもって、堂々と職場闘争に打って出て行こう。

 第2章 労働者が国際組織で団結する強さと希望 東京・北部 田中洋子

 私にとっては2回目の訪韓となりましたが、初めて行ったときとは全然違う思いを感じました。
 印象的だったのは、非正規職の集会で全学連の学生が登壇し、法大闘争について発言したら、それを聞いた非正規の労働者たちがめちゃくちゃ空気が入っていたことです。「88人の逮捕者を出してもなお団結固めて闘っている」というところで「ウォー!!」という歓声と拍手がありました。逮捕にひるまず闘う決起が瞬間接着剤となり一瞬にして心と心がつながれたことを感じました。
 動労千葉・田中委員長の「日本の労働運動は落ちるところまで落ちた。これからは甦(よみがえ)るのみだ」という発言に対して韓国の仲間から「韓国の労働運動は(体制内労働運動に)落ちかけている。落ちるところまで落ちたという日本のみなさんに、どうすれば動労千葉のような組合が維持できたのか教えて欲しい」という発言がありました。
 私はここに労働者が国際組織として一つに団結することの強さと希望を感じました。国こそ違えど、同じ思想のもとに闘い、失敗も成功も共有しあって同じベクトルで進んでいく、ここにこそ未来への展望があると思いました。その展望とはまさに世界革命です。万国の労働者階級が階級として団結できたら必ず実現できます。
 “世界中の労働者階級に国境なんてないんだ!”この思いを原動力にして世界金融大恐慌を労働者階級が団結するチャンスに変えて世界革命へと邁進(まいしん)していきたいと思います。

 第3章 11・30ハイテック闘争に西部の青年が結集 東京西部ユニオン 里見鉄郎

 今日はハイテック資本と非和解で闘う韓国の仲間たちと一緒に闘うために西部の青年が結集した事が最大にうれしかったです。
 江東区有明の東京ビッグサイトの前で横一列にビラをまき、「こんな世の中おかしいから変えよう、自分たちのものに取り返すために」。そう訴えて立ち上がったのは決定的です。世界の主人公はおれたちだ。この仲間がいる限り、絶対に可能だ。そう思えた一日でした。みんなありがとう、お疲れした〜
 以下、みんなからのメールです。
★韓国の労働者といっしょに行動できてよかったです。
 この前の学習会で、金融恐慌の勃発(ぼっぱつ)で派遣労働者がどんどん解雇されてるという話がありましたが、正社員の解雇も始まるようです。「ついにきた正社員“首切り”ラッシュが止まらない」(ゲンダイ)。日本IBM1000人、富士ゼロックス1250人、田辺三菱製薬2550人、パイオニア300人、西友350人……まさにハイテックと同じ状況。
 でも、じゃあどうすんのか? 能力がないから首切られんのか? かわいそうだから助けて下さいとお願いするのか?
 そうじゃない。労働者は力をもってる。団結すれば世の中を変える力がある。今日のように。
 解雇撤回などを掲げて団結して何年も闘っているハイテックの労働者は本当にすごいと思う。そんな人たちといっしょに闘えてよかった。誇らしい顔が印象的でした。皆さんそれぞれの心からのアジテーションが聞けてよかったす。(R)
★世界のあちこちで悲惨な状況ですが、国を超えて闘い、分かち合えた今日の出来事は、革命への前進だと信じてます。
 まあ、私の場合直ぐに解雇とかって事でないけれども、もうじき始まる暗いうちに家を出て、日付ギリギリに帰宅し、残ったわずかな体力で、シャワーを浴びるか一箱のカロリーメイトを食べるかの、難しい選択を迫られる賃金奴隷の日々とか、やはり他の人の状況が、自身の闘争における重要なヒントだとも思ってます。いつか皆さんで笑いながら会いたいですよね?(P)
★ハイテック闘争!
 韓国の仲間と団結して「共通の敵=資本家を打倒して労働者が社会の主人公になろう!」という街宣をやりました。
 「この人がハイテック闘争の先頭で闘ってきたんだ!」と感動。彼女と交わした握手の力強さはわたしたちの団結そのものだと思いました。この手で物を生産し、団結する。労働者が団結すればぜったい勝てる!
 歴史的な行動をみんなとやりきったってことが最高にうれしい! 
 団結にかけるエネルギーはぜったい惜しまないぞと思い、今日も昨日より団結するために闘おう。(M)

 第4章 11・2から学生も「生きさせろ」ゼネストへ 広島大学 チェ・ドンゴン

 世界金融大恐慌は深刻さが顕在化してきており、社会の主役であるはずの労働者が真っ先に路頭に放り出されている。学生にとっても看過できない事態が続出している。就職内定の取り消し、奨学金の回収強化、大学の経営破綻。学生たちの未来そのものが音を立てて破綻している。
 11・2全国労働者総決起集会はこうした社会情勢の中で闘いぬかれた。私は初参加だったが、学生と労働者の団結を体感し気分が高揚した。あの日、日比谷野音で学んだことは怒りを声に出してぶつけること。デモでは喉(のど)をからしながら「法大、解放」「団結、勝利」のシュプレヒコールを叫んだ。
 11・2が終わり、広島の大学キャンパスの雰囲気は変化しているように思う。法大闘争へ賛同する学生も徐々に出てきているからだ。しかし、多くの学生が危機感と閉塞(へいそく)感の向かう先を見いだせていないようだ。そこで私は「生きさせろ」の声をともにあげることの大切さを学生に対して説くように心がけている。
 学生も労働者と一緒に「生きさせろゼネスト」へ。これが時代を切り開く大きな展望になるはずだ。今こそ学生と労働者が行動で団結を示し元気に声を張り上げる時なのだ。一人でも多くの学生が「生きさせろ」と闘いに立ち上がり、獄中の19人の仲間を奪還しよう。

 第5章 獄中から 萩原本全体に革命の熱いアジテーション 法政大学被退学処分者 内海佑一

 反対同盟事務局次長の萩原進さん著『農地収奪を阻む/三里塚農民怒りの43年』を読み、あらためて三里塚闘争勝利へ向けて総決起していくことを決意しました。本書はとりわけ青年労働者や学生にぜひ読んでもらいたい一冊です。
 何よりも全体に貫かれているほとばしるような革命へのアジテーションが、読むだけで体を熱くさせてくれます。
 43年間ただの一度たりとも権力と妥協せず闘いぬいた路線の勝利性を明らかにし、「資本主義に農業問題は解決できない」とハッキリさせ、動労千葉との労農同盟の地平から「労農コミューン」論が展開されていく様などは『蟹工船』の比ではない感動をわれわれに与えてくれます。これこそ闘いの中から生まれた社会主義の展望そのものです。
 今や民主労総とも圧倒的な連帯をつくり出し、世界革命の突破口として三里塚闘争はますます重要なものとなってきています。
 本書で再武装し、市東さんの農地強奪粉砕の闘いに総決起しよう!
 すべての労働者・学生は三里塚精神で闘おう!
 自分も獄中で全力で格闘していきたいと思います。(法大5・29デモ弾圧裁判被告/東拘在監)
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 訂正
 前号本欄の内田晶理君は「7・24法大集会弾圧裁判被告、07年10・17弾圧被告」です。おわびし、訂正します。

 第6章 『農地収奪を阻む』を労働者の武器として 三里塚現闘 白川賢治

 「俺たちの産直は農民と労働者の共同性の回復をはっきり意識している」
 衝撃だった。私も三里塚現闘として25年、ずっと産直野菜運動に携わってきた。だけどここまで考えたことがあっただろうか。
 冒頭の引用は、この秋出版された反対同盟の萩原進事務局次長の著作『農地収奪を阻む』の一文だ。引きずり込まれるように一気に読んだ。“三里塚農民怒りの43年”そのうち半分以上を、自分もともに闘ってきた。だけど初めて知ることが意外に多い。43年の闘いが何だったのか、あらためて振り返ると、市東さんの農地強奪攻撃がこれまでとは次元を画する攻撃であることがよくわかる。
 萩原さんは常々、労農連帯、労農同盟を訴えてきた。この本で本当にその熱い魂を感じることができた。それが私にとっては先の一文だった。
 この本をとりわけ若い労働者の皆さんに読んでほしい。「生きさせろ」と叫ぶのは、労働者だけではない。日本農民をまるごとつぶさなければ生き延びられないような帝国主義に絶対未来はないと確信できる。それはすなわち革命の現実性だ。
 本気で帝国主義を倒そうと思ったら、労働者と農民が同盟軍として闘うことが必要だ。それを国家権力と43年も渡り合った反対同盟農民が労農同盟を築こうと呼びかけている。これほど力強いことはないではないか。動労千葉の闘いを、三里塚43年とのがっちりとした労農連帯の闘いとして学び、階級的労働運動の前進をかちとろう。