2008年12月 8日

“星野さんを取り戻そう” 11・29全国集会 第2次再審へ決意新た

週刊『前進』06頁(2371号6面1)(2008/12/08)

“星野さんを必ず取り戻そう”
 第2次再審へ決意新た
 11・29全国集会 勝利の道筋つかむ

 「星野文昭さんを自由に/第2次再審勝利へ/11・29全国集会」が11月29日夜、東京・新宿区の四谷区民ホールで開かれ、全国から440人が集まった。主催は「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」。7月14日に最高裁が再審請求棄却への特別抗告棄却決定を行ったことに対する怒りにわきたち、これを打ち破って第2次再審を絶対にかちとろうという熱気が満ちあふれた。世界金融恐慌下、世界の労働者が立ち上がっている。来春、「生きさせろ!」ゼネストの実現へ、この階級的高揚の力で星野同志を取り戻す時がやってきた!(本紙・高田隆志)

 第1章 特別抗告棄却弾劾する

 杉並・救う会の狩野満男さんが開会あいさつ。「この集会の主役は(徳島刑務所の)星野文昭さんだ。特別抗告棄却は、70年安保・沖縄闘争のような闘いをさせないという国家意志だ。われわれは70年を超える闘いで反撃しよう」と述べた。共同代表の柴田作治郎さん(北海道)のメッセージが代読された。
 山本志都弁護士が、病気のため公判手続きが停止している奥深山幸男さんに対し東京高検が審理再開を申し立て、「訴訟能力あり」という山上鑑定を出させるという重大事態だと警鐘を鳴らし、免訴を訴えた。
 星野同志からの集会メッセージを広島・救う会の会員が朗読した。「獄中・家族と労働者人民のすべてを奪おうとすることに、すべてを奪い返そう、その解放をかちとっていこうという星野闘争は、今日のすべてを奪い尽くそうとする新自由主義をふりかざす資本・帝国主義を粉砕して、すべてを奪い返そう、解放をかちとろうとする闘いと真に一つです」
 34年にわたり無実の罪で獄中にとらわれている星野文昭同志の、再審無罪・釈放の闘いと全労働者階級の解放の闘いを一つのものとして闘うことを呼びかける鮮烈な革命的アピールだ。
 最近、星野さんと友人面会した人びとからの報告を受けた。徳島の青年労働者は「生き生きと闘っている星野さんを見て職場で闘おうと決意した」と感動を語った。
 沖縄・取り戻す会の知花盛康さんは、「いろいろ深刻なことがありますが、みんなで協力してのりこえていきましょう」と述べた。沖縄と京都の女性は11月14日に面会に行って徳島刑務所から不許可とされたことを激しく弾劾した。まったく許せない分断攻撃だ。
 全学連の織田陽介委員長は、19人の獄中の仲間を年内に奪還し、その力で星野奪還に進むことを訴えた。そして、来日して闘争中の韓国・金属労組ソウル支部ハイテックRCDコリア支会の労働者3人がこの会場に来ていることを紹介、壇上に招き上げた。チョンウンジュ副支会長が、三里塚、動労千葉、星野闘争と固く連帯して闘う決意を表明した(発言要旨別掲)。場内の高揚感が一気に広がった。
 休憩時間、ロビーに人があふれた。星野同志の絵5点が展示され、カレンダーが売られた。カレンダーは200冊が売り切れたそうだ。
 5・27国労臨大闘争弾圧被告の富田益行さんは、星野さんが獄中で奪われたものを奪い返す、飛躍すると言って闘っている姿に励まされ、職場で闘って日本革命を切り開く決意を語った。

 第2章 階級的労働運動の力で

 再審弁護団から、鈴木達夫弁護士が特別抗告棄却を跳ね返して来春に第2次再審請求の闘いに入ることを宣言した。そして、この裁判が単なる冤罪一般ではなく階級裁判であること、資本主義の終わりの始まりの中で職場の闘いを鼓舞激励する革命家・星野との合流を阻止する攻撃であること、したがって革命に向かっての高揚をつくり出す中でこそ星野奪還をかちとることができること、階級的労働運動にはすべてを奪い返す力があることを力説。勝利の道筋を説得力をもって指し示し、圧巻だった。
 岩井信弁護士は、特別抗告棄却の矛盾点、弱点を具体的に批判した。最高裁が服装の色についてK証人の供述に「誤りがあったと認められる」としながら、「後ろ姿」や「声」の問題を持ち出して棄却決定したことに弱点があると指摘し、さらに今後の闘いに向けて頑張ることを誓った。和久田修弁護士は「私たちは最高裁をあと一歩まで追いつめた」と強調した。
 新たな「救う会」結成をめざして闘う千葉、新潟、福島、大阪の代表が報告と決意を述べた。
 星野同志の家族から、弟の修三さん、いとこの誉夫さんがあいさつした。誉夫さんは、文昭さんの連れ合いの暁子さんが体調を崩して集会に参加できないことを報告し、冤罪を晴らし獄中から取り戻すことを切実に訴えた。
 全国連絡会共同代表の平良修さんがまとめの発言に立ち、特別抗告棄却直後の星野同志のアピールを朗読し、「勝てる力が、われわれにはあります。1回、2回で通るような再審ではないと思います。一番大切なのはくさらないことです。われわれの正しさに確信を持ち、力を数倍、数十倍にして第2次再審で勝利しましょう」という星野さんの訴えに対する大きな応答がこの場で生まれてきていることを確認した。そして、原点に戻って闘うことを訴えた。
 星野同志は権力との攻防の文字どおり最先頭で闘い、われわれを鼓舞激励している。今こそ、まさに革命への高揚の中、階級的労働運動の力で星野同志を奪還しよう。

 第3章 “一日も早く元気な姿で” チョンウンジュ副支会長

 民主労組と生存権をかちとるために7年間闘っていますが、日本に来て三里塚、動労千葉、星野文昭同志の闘いを見て、私たちの闘いは必ずしも長いとは言えないと思います。
 同志たちが闘いを投げ出さないのは、暴力的な資本と政権に膝を屈しない信念と、この正当な闘いを支持し守る同志たちとの信頼があるからではないかと思います。
 星野文昭同志の描いた絵は自由を渇望するものだと思います。一日も早く元気な姿で自由をかちとりましょう。
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