2008年12月 8日

法大弾圧裁判 5・29弾圧2グループ 証人の偽証を追及 デッチあげ張本人・大久保

週刊『前進』06頁(2371号5面4)(2008/12/08)

法大弾圧裁判 5・29弾圧2グループ
 検察立証の破綻相次ぐ
 証人の偽証を追及
 デッチあげ張本人・大久保

 12月3日、法大5・29デモ弾圧裁判(第2グループ)の第4回公判が、東京地裁刑事第16部で行われた。
 この日の法廷には東京警備保障の警備員・大久保廣宣が呼ばれている。これに対し田中藤男君が意見を表明した。「大久保の証人採用をやめよ。大久保は、06年の11月29日に自分から転んで『傷害』事件をデッチあげ私を罪に陥れようとした。この男が証言台に立つことは、それ自体が偽証だ。まともな証拠もないということだ。革命に向けたデモを裁くことなどできるわけがない。検事は公訴を取り下げよ。裁判所は公訴棄却し、私たちを今すぐ釈放せよ」
 検事は、取り下げてしまった写真撮影報告書を補うために、河原崎久登という公安刑事を呼び出した。公安4課に所属し、写真撮影や現像を担当しているという河原崎は、5・29当日の学生の服装を特定する写真を撮影したという。そしてこの写真に手を加え、一緒に写っている公安刑事たちをすべて消してしまった。罪証隠滅とはこのことを指すのだ。
 続いて呼び出されたのは、上原信彦という麹町署の公安刑事だ。田中君が大学構内に入った地点を特定する実況見分調書を作成したという。田中君は5・29弾圧の際に、公務執行妨害でデッチあげ逮捕された。しかし、後から容疑が建造物侵入に切り替わった。とにかく何でもいいから逮捕することが優先された弾圧に怒りの声が上がった。
 そして、大久保が登場した。うつむいてしゃべる言葉ははっきりせず、かすかに震えている。06年9月に警備員の正体を隠してスーツを着込み、学生へのビデオ撮影、脅迫、尾行を繰り返してきた大久保は、「大学から求められ、自分だけスーツを着ていた」という。ジャージ部隊と同じ非合法の「偽装職員」の始まりだ。その大久保が「田中君が正門の脇から構内に入るのを目撃した」などと証言した。
 田中君も反対尋問を行った。在学生に対しても不当な入構チェックや実力阻止を行っている事実を突きつけられると、大久保は「知らない」と偽証を連発した。犯罪者は大久保だ。
 最後に、金子悠太君、松室しをりさん、仲井祐二君が次々に立ち上がり、裁判所を徹底的に弾劾した。追いつめられた後藤裁判長は仲井君を退廷させたが、東京拘置所をつかった暴力支配を続けている裁判所への怒りは拡大するだけだ。デッチあげ裁判をやめろ。全員を直ちに釈放せよ!