2008年12月 8日

法大弾圧裁判 7・24弾圧 星証人がうそ認める “入構者を排除していた”

週刊『前進』06頁(2371号5面3)(2008/12/08)

法大弾圧裁判
 検察立証の破綻相次ぐ
 7・24弾圧 星証人がうそ認める
 “入構者を排除していた”

 12月2日、7・24法大弾圧の第4回公判が東京地裁刑事第21部(半田靖史裁判長)で行われた。半田裁判長が証人の警備員・星景を呼ぼうとすると、すかさず市川知寛君が手をあげて「意見がある」と発言を求め、内田晶理君も続いて発言を求めた。2同志は半田裁判長の発言圧殺をはねのけて意見陳述を貫徹した。
 市川君は、「裁判所は被告人の防御権侵害をやめよ。腐った国家権力どもに未来はない。世界中でストライキやゼネストが起き、日本では11月2日の集会で09春闘ゼネストを闘いとる決意を固めた。資本家どもの時代はとっくに終わっている。公訴を棄却して釈放しろ」と迫った。
 内田君は、東京拘置所によるCAMSのTシャツの強奪と後藤玲子さんに対する保護室虐待を弾劾し、一切の責任は勾留を続けている半田裁判長にあると怒りをたたきつけた。
 警備員・星に対する反対尋問が前回に続いて行われた。前回公判で星は「入構阻止が任務で、入ってしまった者の排除行為は警備業法に違反するのでしない」と証言した。そこで、星らが法大生を排除している写真を示して、弁護人が質(ただ)した。証拠を突きつけられた星は、「隊長の指示があったので、以前は排除していた」と認めざるをえなかった。
 弁護人と市川君、内田君、鈴木君が次々と星の尋問に立った。7月3日のことをなぜ記憶しているのかと質した。星は、監視カメラの映像をプリントした写真を何度も見たり、他の警備員と議論して「記憶喚起」したと、本件の7月3日のことは何一つ覚えていないことを白状した。
 また、「入構禁止」とされていない法大文化連盟の学生に対する出入構チェックについては「していない」とうそをつき、学生に暴行を振るったり罵声(ばせい)を浴びせたことなど、都合の悪いことは「知らない」「覚えていない」を連発した。
 続いて、当時、法大総務部長だった清宮隆の主尋問が行われた。清宮は、美観が損なわれるから立て看板を禁止に、ビラまきや演説は教育環境を損なうから禁止した。入構禁止の根拠は、思想・信条を理由としているのではなく、ビラまきや演説という「行為」を問題にしているのだと言い張った。次回12月17日公判の反対尋問で、弾圧の責任者・清宮を徹底的に弾劾しよう。
 弁護団は公判終了後、3君の保釈を請求した。保釈金カンパ1億円を集めきり、19人の学生の保釈を絶対にかちとろう。